解熱剤や鎮痛剤といえば、ロキソニンやバファリンといった薬が一般的で、通販や市販でも購入が可能ですが、同じ解熱剤、鎮痛剤であっても成分や作用が違ったりもします。
本記事では、解熱剤や鎮痛剤に関してよくある質問や、症状に作用する成分、治療薬の種類や副作用などについて解説します。
海外通販で購入できる治療薬や市販薬との違いも解説していきますので、解熱剤や鎮痛剤について詳しく知りたい方や、服用に不安がある方は、本記事を参考に自分にあった解熱剤や鎮痛剤を選びましょう。
ここではまず、解熱剤や解熱剤によくある質問を、Q&A形式で紹介していきます。
使用している薬に不安や疑問がある方や、通販や市販での解熱剤と解熱剤の使用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
市販の解熱鎮痛剤には、アセトアミノフェンという成分があり、アセトアミノフェンは脳の中枢神経に作用して解熱鎮痛効果を発揮します。
また、通販や市販の解熱鎮痛剤の場合は、使用後30分から1時間程度で効果が現れます。
参考文献:第一三共ヘルスケア「解熱鎮痛薬の種類や選び方、使い方のポイント」
解熱鎮痛剤は主に、ステロイド性抗炎症薬と非ステロイド性抗炎症薬の2種類に分類されます。
ステロイド性抗炎症薬 | ・炎症の原因に関係なく強い抗炎症作用があり、炎症の全過程を抑制する ・ステロイド性抗炎症薬は、抗炎症作用だけでなくホルモンや代謝にも関与する |
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非ステロイド性抗炎症薬 | ・別名NSAIDsとして知られる薬剤の総称で、痛みのコントールを目的に使われる薬 ・市販の解熱鎮痛剤は非ステロイド性抗炎症薬 |
ステロイド性抗炎症薬は抗炎症作用が強力で医療用に使われることが多く、非ステロイド性抗炎症薬はそれよりも弱く市販薬にも使われており、通販でも購入が可能です。
参考文献:厚生労働省「市販の解熱鎮痛薬の選び方」
ロキソニンとバファリンはどちらも、非ステロイド性抗炎症薬ですが、ロキソニンとバファリンの成分には違いがあり、どちらも通販や市販での購入が可能です。
ロキソニンは鎮痛効果に優れていますが胃腸障害などの副作用のリスクがあり、一方のバファリンは鎮痛効果だけでなく、さまざまな症状に対応できるようにラインナップも数多く用意されています。
ロキソニンの主な成分 | ・ロキソプロフェンナトリウム水和物 ・低置換度ヒドロキシプロピルセルロース ・三二酸化鉄 ・乳糖水和物 ・ステアリン酸マグネシウム |
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バファリンの主な成分 | ・アスピリン ・イブプロフェン ・アセトアミノフェン ・ロキソプロフェン ・無水カフェイン ・アリルイソプロピルアセチル尿素 |
(バファリンにはさまざまなラインナップがあり成分も異なります)
参考文献:第一三共ヘルスケア「解熱鎮痛薬の種類や選び方、使い方のポイント」
カロナールは、脳の中枢神経に働きかけて様々な痛みを緩和する効果があり、発熱や頭痛などの症状に使われており、こちらも通販や市販での購入が可能です。
カロナールは他の解熱鎮痛剤に比べ、効果が穏やかで副作用が比較的少ないことも特徴で、WHOの必須医薬品モデルリストにも掲載されています。
また、カロナールは、世界各国で古くから使われている薬でもあり先発品と後発医薬品の区別がなく、そのためジェネリック医薬品として登録販売されています。
参考文献:大正製薬製品情報サイト「アセトアミノフェンとは?どんな成分?」
解熱剤や鎮痛剤は海外通販や市販で購入できますが、市販と海外通販に違いがあります。
海外通販の場合、市販で購入できる一般用医薬品だけでなく、処方薬である医療用医薬品も購入することが可能です。
ここからは、海外の個人輸入通販で購入できる解熱剤や鎮痛剤の特徴や、おすすめの治療薬を紹介していきます。
ロキソニン | トラマドール | ラクサールクリーム | テルネリン・ジェネリック(ティザン) | ミオナール | |
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特徴 | ・片頭痛改善、解熱鎮痛、腰痛などの改善 ・ロキソプロフェンナトリウム水和物 ・外傷にともなう痛みや関節痛などの改善目的にも効果 |
・鎮痛、癌症状の緩和、術後の痛みの緩和などの改善 ・トラマドール塩酸塩 ・トラマドール塩酸塩には、痛みを抑制する神経の働きを増強する作用がある |
・皮膚の知覚神経 ・運動神経を麻痺させて疼痛を緩和 ・有効成分のリドカインとプリロカインに優れた局所麻酔効果 |
・鎮痛、肩こり、腰痛などの改善 ・チザニジン ・チザニジンは筋肉をほぐす働きを持つ薬効成分 |
・鎮痛、腰痛、肩関節周囲炎などに効果 ・エペリゾン塩酸塩 ・エペリゾン塩酸塩には主に筋肉の緊張を緩和し、頸肩腕症候群や肩関節周囲炎の症状、および腰痛を緩和する作用がある |
有効成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物 | トラマドール塩酸塩 | リドカイン プロピトカイン |
チザニジン | エペリゾン塩酸塩 |
効果 | 片頭痛改善、解熱鎮痛 腰痛など |
鎮痛、癌症状の緩和 術後の痛みの緩和など |
皮膚の知覚神経 運動神経を麻痺させて疼痛を緩和 |
鎮痛、肩こり 腰痛などの改善 |
鎮痛、腰痛改善 肩関節周囲炎改善など |
1箱あたり単価 | 1箱100錠入 9,000円 | 1箱20錠入 2,733円~ | 1本30g入 2,666円~ | 1箱100錠入 5,305円~ | 1箱30錠入 2,676円~ |
製薬会社 | 第一三共 | アポテックス | Abca Pharma lab | サンファーマ | エーザイ |
ここからは、個人輸入の通販で購入できるおすすめの解熱剤や鎮痛剤を紹介します。
日本でも知名度の高いロキソニンの他にも、塗り薬タイプのラクサールクリームや、筋肉の緊張を緩和して腰痛などを緩和するミオナールなど、海外の通販サイトならさまざまな治療薬を購入できます。
ロキソニンは第一三共が製造・販売している、代表的なロキソプロフェンナトリウム錠の1つです。
ロキソニンの有効成分であるロキソプロフェンナトリウム水和物には痛み物質の生成を抑える作用があるため、外傷にともなう痛みや関節痛などの改善目的で利用されています。
トラマドールはアポテックスが製造・販売しているオピオイド鎮痛剤(非麻薬性製剤)の一種です。
有効成分として配合されているトラマドール塩酸塩には、痛みを抑制する神経の働きを増強する作用があり、がん疼痛や慢性疼痛を緩和する効果があります。
ラクサールクリームは、日本で外用局所麻酔剤として処方されているエムラクリームと同量の成分を配合しています。
有効成分のリドカインとプリロカインに優れた局所麻酔効果があり、痛みの伝達を遮断する効果があります。
肌にクリームを直接塗布することにより有効成分のリドカインとプロピトカインが浸透して、塗布後1時間程度で塗布した部位の神経が一時的に麻痺した状態になり痛みを感じなくなります。
ティザンは緊張状態の筋肉をほぐし、肩こりや筋肉痛による痛みを緩和させる効果がある筋弛緩剤です。大手製薬会社サンファーマが開発した商品です。
腰痛や肩こりを治療する整形外科で、症状を緩和させる医薬品として処方されるテルネリンのジェネリック医薬品で、チザニジンを有効成分として含有しています。
ミオナールはエーザイが製造・販売しているエペリゾン塩酸塩製剤の一種で、有効成分としてエペリゾン塩酸塩が配合されています。
エペリゾン塩酸塩には主に筋肉の緊張を緩和し、頸肩腕症候群や肩関節周囲炎の症状、および腰痛を緩和する作用があります。
ミオナールは筋弛緩薬のなかでは効果がマイルドなため、副作用のリスクが比較的低いのも特徴です。
海外通販で購入できる治療薬は、市販の治療薬と同じ成分や効能であっても、1回あたりの含有量に違いがあります。
基本的に海外の薬は日本の薬よりも含有量が多いことがほとんどで、これは解熱剤や鎮痛剤においても同じです。
海外通販で解熱剤や鎮痛剤を購入し使用する場合は、有効成分含有量を確認して適正な量を使用しましょう。
参考文献:厚生労働省 海外で健康に過ごすために「海外の市販薬」
通販や市販で購入できる解熱剤や鎮痛剤は、使われている成分によって作用も異なるので、痛みや症状に応じた薬を使うことが大事です。
ここからは、解熱鎮痛剤の効果や作用する成分などについて紹介していきます。
頭痛や生理痛などによる痛みには、痛みの原因となるプロスタグランジンの生成を抑える鎮痛剤が効果的です。
プロスタグランジンの生成を抑える成分には、ロキソプロフェンナトリウム水和物という成分が効果的で、代表的な薬だとロキソニンがそれに当たります。
また、ほかにも、アセトアミノフェンという成分は、脳の中枢に作用し頭痛や生理痛の痛みを和らげる働きがあり副作用も少ないです。
通販や市販で購入できる解熱鎮痛剤は、熱を下げる作用や痛みを抑える作用を目的にした薬なので、発熱を軽減することはできますが、風邪などの感染症を改善することはできません。
風邪などの感染症の場合、多くは細菌が原因となっており、細菌を死滅させるか増殖を止めることで改善を促すので、風邪などの感染症では抗菌薬が効果的です。
解熱鎮痛剤は、熱を下げる要素はありますが、抗菌作用はないので感染症を改善することができません。
参考文献:厚生労働省「市販の解熱鎮痛薬の選び方」
解熱鎮痛薬は、通販や市販でもさまざまな種類が販売されていますが、成分がそれぞれ異なります。
解熱鎮痛剤の主な成分や特徴は以下のようになっています。
成分 | 特徴 | 代表的な薬 |
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アセトアミノフェン | 脳の中枢に作用し解熱効果を発揮する | バファリン カロナール |
イブプロフェン | 痛みの原因となるプロスタグランジンを抑制することで解熱効果を発揮する | イヴ アダムA錠 |
ロキソプロフェンナトリウム水和物 | 痛みの原因となるプロスタグランジンを素早く抑制し解熱効果を発揮する | ロキソニン |
参考文献:大正製薬製品情報サイト「アセトアミノフェンとは?どんな成分?」
ここまで紹介した解熱剤や鎮痛剤の特徴やおすすめなどを踏まえて、解熱剤や鎮痛剤の服用方法、副作用や飲んではいけない人などについて解説していきます。
解熱鎮痛剤には主に以下のような副作用が起こる可能性があります。
胃腸障害 | 胃痛や胃もたれ、胸やけや吐き気、嘔吐や下痢、便秘といった症状 |
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皮膚の異常 | 発疹や水ぶくれ、皮膚のはがれ、口の中のただれといった症状 |
肝機能障害 | 食欲不振や倦怠感、発熱といった症状 |
アスピリンによる副作用 | 激しい喘息発作、鼻汁、眼充血、顔面潮紅といった症状 |
血小板機能異常 | 出血時間の延長 |
これらのような副作用を起こす可能性があり、使用量や成分によっても症状が異なります。 服用する際は、成分や含有量をしっかりと確認し、必要に応じて服用しましょう。
参考文献:厚生労働省「市販の解熱鎮痛薬の選び方 解熱鎮痛薬について」
頭痛で解熱鎮静剤を使う場合、痛みが緩和されるどころか逆に頭痛がひどくなる場合もあります。
これは解熱鎮静剤を使い過ぎることで起こる薬物乱用頭痛という状態で、処方薬でも通販や市販薬でも起こる可能性があります。
このような症状が出た場合や医師に診断された場合は、徐々に薬を減らす、すぐに薬を中止するといった方法があり、その後の対処を医師や医療機関に相談しましょう。
参考文献:一般社団法人日本頭痛学会「薬剤の使用過多による頭痛」
解熱鎮静剤は女性の月経で使われることも多いです。痛みの原因となるプロスタグランジンは子宮内膜から分泌され、量が多くなるほど子宮の収縮が強くなり、それに伴い月経痛もひどくなります。
解熱鎮静剤にはプロスタグランジンを抑制する効果があるので、月経痛に解熱鎮静剤は効果的ですが、使い過ぎてしまうと薬物乱用頭痛を起こす原因ともなってしまうので、1回の月経で使う解熱鎮痛薬は3日までを目安にしましょう。
それでも痛みが緩和されない場合は、我慢をせずに産婦人科や専門医に相談しましょう。
参考文献:第一三共ヘルスケア「解熱鎮痛薬の種類や選び方、使い方のポイント」
解熱・鎮痛剤は、熱を下げ、痛みを和らげるための医薬品ですが、症状が長く続く場合はかかりつけ医に相談することも大切です。
ご自身の症状や状況に合った薬品を選び正しく使用することで、快適な日常生活を送りましょう。