アフターピルとは避妊に失敗した可能性がある場合、性行為後に緊急措置として服用する薬であり、緊急避妊薬とも呼ばれます。
日常的な避妊方法としては低用量ピルが一般に用いられますが、やむを得ず避妊に失敗した場合は、望まない妊娠を防ぐ最後の砦となります。
日本で承認されている緊急避妊薬はノルレボのみで、排卵抑制作用、受精阻害作用および受精卵着床阻害作用により避妊効果を持つことが示唆されており、性行為後72時間以内に服用すれば、妊娠阻止率は約80%を誇ります。
その他、海外では数種類のアフターピルが販売されており、またジェネリック医薬品も販売されています。
アフターピルは、避妊に失敗した可能性があり、妊娠を望まない場合には、性行為後できるだけすみやかに服薬することが望ましい状態です。
種類は日本で承認されている薬剤はノルレボのみとなります。 海外ではエラも承認され世界各国で使用されており、また海外市場にはすでにノルレボおよびエラのジェネリック医薬品が存在し、薬剤の種類は複数存在いたします。
また日本ではノルレボが承認されたのは2011年のことであり、それまでアフターピルは存在しなかったため、長い間プラノバールをアフターピルの代わりに使用していた経緯があります。
その他、低用量ピルながらアフターピルとしての効果を有する薬剤もあります。ぜひ自身に合うアフターピルを見つけてください。
ノルレボ | エラ | オブラルG | |
---|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
|
種別 | 先発医薬品 | 先発医薬品 | ジェネリック |
飲み方 | 72時間(3日)以内に1錠を服用 | 120時間(5日)以内に1錠を服用 | 72時間(3日)以内に2錠 さらにその12時間後に2錠を服用(ヤッペ法) |
避妊率 | 高い | 高い | やや低い |
有効成分 | レボノルゲストレル1.5mg | ウリプリスタル酢酸エステル30mg | レボノルゲストレル0.5mg エチニルエストラジオール0.05mg |
価格 | 3,000円~/回 | 4,840円~/回 | 約220円~/回 |
メーカー | HRAファーマ | アブディイブラヒム | ファイザー |
その他 | 日本産科婦人科学会推奨の緊急避妊薬 | 子宮筋腫治療薬としても用いられる | ・通常は中用量ピルとして使用 ・ヤッペ法の避妊率はレボノルゲストレル錠に比べて低い |
プラノバールのジェネリック医薬品であるオブラルGは、ファイザー社が開発した経口避妊薬です。有効成分であるレボノルゲストレル(黄体ホルモン)とエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)が、体内の女性ホルモンのバランスを調整し排卵を抑制して、妊娠を防ぎます。
プラノバールとはもともと緊急避妊薬ではなく、中用量ピルになります。
1錠中に卵胞ホルモン様成分であるエチニルエストラジオールを0.05mg、黄体ホルモン様成分であるノルゲストレルを0.5mg含有します。
日本では機能性子宮出血、月経困難症、月経周期異常(稀発月経,頻発月経)、過多月経、子宮内膜症、卵巣機能不全に適応がある薬剤です。
緊急避妊薬が存在しなかった時代の日本では、適応外使用とはなりますが、緊急避妊薬として使用されてきた経緯があり、通称ヤッペ法と呼ばれています。
避妊に失敗した可能性がある性行為後72時間以内に含有成分レボノルゲストレルとして0.5mg相当量を服用し、さらに12時間後に含有成分レボノルゲストレルとして0.5mg相当量を再度服用します。
避妊効果は約57%とあまり高くなく、その上、吐き気は服用した方の2人に1人には見られるほど、副作用の発現率が高い薬剤です。
現在日本で承認されている唯一の緊急避妊薬であるノルレボと比較すると、費用は安いですが、効果の低さおよび副作用の発現率の高さ、適用外使用であるという点から、アフターピルとしての使用は推奨されておりません。
また海外ではポスティノールやマドンナといったジェネリック医薬品が、アフターピルとして販売されています。
ノルレボは、日本で初めて発売された緊急避妊薬です。ヤッペ法と比較して副作用が少ないのが特徴です。妊娠の不安がある性行為の後、72時間以内に服用することで、望まない妊娠を回避することが可能です。
ノルレボは日本で唯一アフターピルとして承認されている薬剤であり、有効成分としてレボノルゲストレルを含有しています。
1999年にフランスにて承認されて以降、世界各国で承認され、欧州、アジア、アフリカなど世界50か国以上で販売されています。日本では2011年に承認されました。 ただし薬価未収載であり、今後も収載される予定はありませんので、保険の適用とはなりません。
レボノルゲストレルとして1.5mg(1錠)を、避妊に失敗した可能性のある性交後72時間以内に服用します。
その避妊効果は臨床試験にて約85%であると報告されています。
副作用の発現率も、プラノバールで高頻度に発現した吐き気は4人に1人程度に抑えられています。
排卵前にノルレボが服用されると、排卵が阻害されるか抑制されることで高い避妊効果を示します。排卵後にノルレボが服用されると、子宮内膜への受精卵着床を阻害することで避妊効果を示すとされていますが、全ては解明されていません。
海外ではすでにジェネリック医薬品が発売されており、代表的なものにアイピル、ナイピルなどがあげられます。
エラはアブディ・イブラヒムが製造販売している、避妊薬です。エラは性行為後120時間(5日間)以内に服用することで、妊娠を阻止する緊急の避妊薬です。
エラは有効成分ウリプリスタール酢酸エステルを含有するアフターピルであり、2009年にはEU諸国で、2010年には米国にて緊急避妊薬として承認されていますが、日本では現時点においても未承認の状態です。
黄体ホルモン受容体調節剤であり、黄体ホルモン受容体への高い親和性を有し、選択的に黄体ホルモン受容体へ結合します。
LHサージという、黄体形成ホルモン(LH)が一過性に分泌され排卵を誘引する現象を抑制することで、排卵自体を抑制もしくは排卵を遅延させることで、高い避妊効果を有します。
また排卵直前でLH濃度がすでに上昇を初めている際にエラを服用したとしても、80%近い症例で、少なくとも120時間の卵胞の成熟分裂の延期が報告されています。
避妊に失敗した可能性がある性行為後の5日以内(120時間以内)に、有効成分ウリプリスタール酢酸エステルとして30mgを1回服用すればよく、避妊に失敗した可能性のある性行為から日数が経過しても対応できる薬剤として、非常に人気を博しております。
他のアフターピルと同様、なるべく早く服薬することでより高い避妊効果を得ることができることにご留意ください。
オブラルLは、アメリカのワイス社が開発した経口避妊薬です。2010年の合併により、現在はファイザー社が製造販売しています。有効成分は、レボノルゲストレル(黄体ホルモン)とエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)の2種類です。
その他のアフターピルとしては、ファイザー社から販売されているオブラルLがあげられます。
オブラルLは低用量ピルですが、アフターピルとしても利用可能なユニークな薬剤です。
有効成分としては卵胞ホルモン様成分であるエチニルエストラジオールと、黄体ホルモン様成分であるレボノルゲストレルを含有しており、成分はトリキュラーと同様です。
しかしながら、オブラルLは一相性ピルであり、有効成分の配合量は一律エチニルエストラジオール0.03mg/レボノルゲストレル0.15mgであり、三相性ピルであるトリキュラーとは異なります。
低用量ピルとなりますが、内服後4~6時間程度で効果が発現し、その避妊効果は3~4日間持続することがわかっており、避妊に失敗した可能性のある性行為後72時間以内に服用すれば、アフターピルとしての効果もあることが報告されています。
低用量ピルとしての避妊効果の作用機序はトリキュラーと同様、排卵の抑制作用、子宮内膜を薄く保つことによる受精卵の着床阻害作用および子宮頚部の粘液の性状を変化させることによる子宮内部への精子の侵入抑制作用によるものです。
その他、閉経後ホルモン補充療法、性腺機能低下症、がんの緩和療法などにも使用されており、使用用途が多岐にわたる薬剤となります。
妊娠を望まない場合、性行為時には何らかの避妊方法を取る必要があります。
日本では一般的にコンドームが用いられています。
コンドームは男性主導の避妊方法のため、男性がコンドームを付けてくれなかった、中出しされた、コンドームを付けてと男性にお願いできなかった、コンドームが性行為中にとれてしまった、コンドームが破れていたなど、さまざまな妊娠のリスクが考えられます。
もちろん妊娠してしまったら出産することが望ましいのですが、様々な理由により叶わない方もいるでしょう。望まない妊娠・出産を避けるために性行為後に服薬できるアフターピルは、実はかなり重要な医薬品となります。
特に性犯罪被害にあった際は、妊娠は是か非でも避けたいものです。
そのような場合にもアフターピルは避妊効果を発揮でき、望まない妊娠を避けるための最後の砦となっています。
日本ではノルレボが2011年にアフターピルとして承認されています。
残念ながら薬価収載はされていませんので、費用は全額患者負担であり、7,000~9,000円程度かかるようです。性犯罪被害にあった場合は費用の負担はありません。
アフターピルの有効成分の代表的なものとしては、レボノルゲストレルやウリプリスタール酢酸エステルがあげられます。
レボノルゲストレルはアフターピル・ノルレボの有効成分であり、日本で唯一アフターピルとしての承認を得ている薬剤です。
ウリプリスタール酢酸エステルはアフターピル・エラの有効成分であり、ヨーロッパやアメリカで広く使用されています。
いずれも黄体ホルモン様作用を有するプロゲスチンの1種であり、服用することで主に排卵を抑制もしくは遅延させることで、避妊効果を有し、避妊に失敗した性行為からできるだけ早く服用すればするほど避妊効果が高まります。
レボノルゲストレルは、人工的に合成された黄体ホルモン様作用を有する物質であるプロゲスチンの1つです。
黄体ホルモンとは、子宮を妊娠の準備が可能なように変化させるホルモンであり、月経周期の決め手となるホルモンでもあり、妊娠した場合は妊娠を維持する機能も有します。
レボノルゲストレルは1960年代に創成され、1980年代に避妊薬として使用され始めました。1999年に緊急避妊薬ノルレボとして、フランスにて商品化され、以降、世界各国で承認されました。
日本の承認は遅く、2011年になって初めて承認されました。その他、日本では避妊薬や月経困難症治療薬であるトリキュラーやミレーナの有効成分としても使用されています。
主に排卵を抑制するか、受精を抑制、もしくは子宮内膜を変化させることによる受精卵の着床抑制により避妊効果を有します。
避妊に失敗した際の妊娠リスクを約8%から約1%に減少させることができるといわれています。性行為後72時間以内の服用が必要であり、早ければ早いほどその避妊効果は高く、性交後24時間以内の服用で最も効果を発揮します。
万が一、受精卵が着床し妊娠しても、レボノルゲストレルは中絶を引き起こしたり、胎児に害をおよぼしたりはしないことが確認されています。この薬による深刻な合併症は報告されていません。
ウリプリスタール酢酸エステルは、人工的に合成された黄体ホルモン様作用を有する物質であるプロゲスチンの1つです。
緊急避妊薬エラに含有されている有効成分であり、プロゲステロン受容体に作用することで、排卵を抑制もしくは遅延させることにより避妊効果を有します。
子宮内膜の変化により、受精卵の着床を抑制する作用も有するとの報告もあります。避妊効果が長く持続するのが特徴で、性行為後120時間以内の服用で問題ありません。
避妊に失敗した可能性がある性行為から数日間経過していたとしても対応できる薬剤成分として非常に人気があります。
ウリプリスタール酢酸エステルを服用している場合の妊娠率は1.5%といわれています。
2009年にはヨーロッパで、2010年にはアメリカにて緊急避妊薬として承認されていますが、日本では現時点においても承認されておりません。
万が一、ウリプリスタール酢酸エステルを服用していても妊娠してしまった場合、妊婦や胎児への影響は確立しておりません。妊娠した場合はすみやかに医療機関を受診するようにしてください。
アメリカ国内ではインターネット上の薬局で購入し、郵送で自宅に配送することも可能な非常に一般的な薬剤です。
参考文献:ウィキペディア「経口避妊薬」
アフターピルは、人工的に合成された黄体ホルモン様作用を有する物質であるプロゲスチンを有効成分として含有しています。
服用することで、体内の黄体ホルモン量は十分であると脳に働きかけ、体内のホルモンバランスを変化させます。
黄体ホルモンとは女性ホルモンの1つであり、別名プロゲステロンともいい、もう1つの女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)とともに排卵や生理周期などを決定しています。
ホルモンバランスを変化させることで、中枢神経へ作用することで排卵を抑制したり、卵巣に作用し妊娠に最適な状態を作り出さないようにしたり、子宮内膜に作用し受精卵の着床を抑制したりすることにより、避妊に効果を示します。
アフターピルを服用すると、有効成分である黄体ホルモン類似物質(プロゲスチン)により、体内の黄体ホルモン量が十分であると、脳の視床下部が判断します。
脳の視床下部は体内の黄体ホルモン濃度を常に監視しており、ゴナドトロピン放出ホルモン (GnRH)を分泌することで下垂体に刺激を与え、黄体ホルモンの分泌を促す性腺刺激ホルモンである黄体形成ホルモン(LH)の分泌量を減らします。
女性の生理周期には卵胞期・排卵期・黄体期・月経期の4時期があり、時期に応じて、女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモン濃度が変化します。
排卵は卵胞期にて体内の卵胞ホルモン量がピークに達すると、脳の視床下部がキャッチし、下垂体からLHが分泌されることで起こります。
しかし、アフターピルにより黄体ホルモン量が十分であると脳は判断しているため、排卵を起こさせるほどのLHが下垂体から分泌されません。
アフターピルは排卵後とよく似たホルモン状態(黄体ホルモンが優位な状態)を作り出すことで、排卵を抑制または排卵を遅らせることにより、避妊に対して効果を示します。
生理周期は卵胞期・排卵期・黄体期・月経期の4時期に分けられますが、卵胞期では、卵巣の中において卵胞が徐々に成長します。
卵胞ホルモンであるエストロゲンは、この卵胞の壁を構成する細胞から分泌され、徐々に分泌量が高まります。分泌量の調整は、脳の下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)が担います。
エストロゲンの分泌量が最高潮に達すると、排卵が起きます。これが排卵期です。
排卵とは成熟した卵胞から卵は放出されることで、大量のLH分泌により起こります。
排卵後、卵を放出した卵胞は、LHの作用によって黄体と呼ばれる物質に変化し、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌を始めます。この時期が黄体期です。
アフターピルを服用することで、有効成分である黄体ホルモン類似物質(プロゲスチン)により、体内の黄体ホルモン量は十分であると脳の視床下部は判断し、黄体ホルモンの分泌を促すLHの分泌量が減少します。
LHは排卵および黄体期をスタートさせるトリガーですが、LHの分泌量が下がることで、生理周期の卵胞期~黄体期がうまく進まない状態となります。
つまり卵巣が妊娠に適した状態とならず、それにより避妊に効果を示します。
受精卵が着床するためには、子宮内膜が十分に厚くなり着床に適した状態になる必要があります。
子宮内膜の増殖および肥厚には、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の両方が関与しています。
生理周期は卵胞期・排卵期・黄体期・月経期の4時期に分けられますが、卵胞期はエストロゲンにより子宮内膜が増殖を始めます。
エストロゲンの分泌量が十分高くなると排卵が起きます。
排卵とは成熟した卵胞から卵が放出されることです。卵を放出した卵胞は黄体という名の組織に変化し、黄体からエストロゲンとプロゲステロンの分泌が始まり、プロゲステロンの濃度が高まります。
この時期が黄体期です。プロゲステロンはエストロゲンにより増殖した子宮内膜をさらにフカフカな状態にして、受精卵が着床しやすい状態へと整えます。
アフターピルを服用中は、アフターピルの有効成分である黄体ホルモン類似物質(プロゲスチン)により、身体はプロゲスチン優位な黄体期の状態、つまり偽妊娠のような状態が保たれることになります。
そのためエストロゲンによる子宮内膜の増殖が不十分な状態となり、子宮内膜が肥厚しないため、受精卵が着床しにくくなり、避妊効果を示します。
アフターピルを服用すると、副作用として一般的に吐き気や嘔吐が高頻度に発現します。
特に長年適応外使用ながら他に選択肢がなかったためにアフターピルとして使用されてきたプラノバールにおいては、吐き気が約50%の方に、嘔吐が約15%の方に発現していました。
日本で唯一アフターピルとして承認されているノルレボは、プラノバールと比較して副作用が軽減されているものの、吐き気は約25%の方に、嘔吐は約5%の方に発現するとされています。
日本未承認ながら欧米で広く使用されているアフターピルであるエラも、吐き気および嘔吐は10%以上発現することがわかっています。低用量ピルなどの毎日服用するピルと比べて副作用の発現率は高く、また副作用の程度も強い傾向があります。
アフターピルはあくまで避妊に失敗した可能性がある際の緊急措置として服用するものですので、その効果に焦点を当てて開発されており、常用するピルのように副作用の発現をできるだけ軽くしようとしての開発には焦点が当てられていません。
常用を前提としていないので、この点は致し方ないかと思います。決してアフターピルを常用の避妊薬として服用しないでください。
参考文献:KEGG「医療用医薬品 : ノルレボ」
ここでは、アフターピルを服用する際の注意点を紹介します。
アフターピルの服用経験がないと、どのようなポイントに注意すればいいのかわからない人もいるでしょう。
もしもの時に備えて、アフターピルを服用する際の注意点を解説します。
アフターピルを服用した後、避妊が成功したかを確認するには時間が必要です。
通常、次の生理が予定通りに来るかどうかで判断します。しかし、アフターピルは生理周期に影響を与えることがあるため、予定よりも生理が早まったり、遅れたりすることがあります。
そのため、生理が遅れたからといってすぐに妊娠を疑う必要はありませんが、心配な場合は妊娠検査薬を使用して確認しましょう。
アフターピルの正しい服用方法を守ることは非常に重要です。
アフターピルの服用は1回1錠と決められており、誤って複数錠服用してしまった場合、副作用のリスクが高まります。
もしも、アフターピルを複数錠服用した場合は直ちに医療機関を受診してください。また、アフターピルは常用の避妊手段としてはおすすめできないので、緊急避妊手段としてのみ使用しましょう。
アフターピルを服用後、実際に避妊が成功したかは妊娠検査薬で確認してください。
可能であれば、服用から約2~3週間後に検査を行うのがおすすめです。この時期に妊娠検査薬を使用すると、より正確に結果がわかるでしょう。もし結果が陽性の場合は、速やかに医療機関を受診してください。
アフターピルは年齢に関係なく利用できます。
ただし、40歳以上の場合は、基礎疾患の有無などにより薬の副作用のリスクが高まる可能性があるため、使用前に医師への相談が重要です。
また、高齢者の妊娠リスクは低いですが、性交渉による性感染症のリスクは依然として存在するので注意しましょう。
アフターピルは、日本国内において承認を受けているのはノルレボのみであり、ノルレボは効果が非常に優れるため、医師の処方せんを必要とする処方せん医薬品に指定されています。
そのため、まず病院や専門クリニックを受診の上、医師の診察を受け処方せんを発行してもらう必要があります。その処方せんを調剤薬局に提出することにより、アフターピルを受け取ることとなります。
Amazonなどの一般的な通販サイトでは取扱いはありませんが、2023年11月より一部のドラッグストアや薬局でアフターピルなどの緊急避妊薬の試験販売が行われています。また近年、オンライン処方をおこなうクリニックも誕生しています。
海外で販売されているアフターピルは、個人使用目的であれば限られた数量にはなりますが、個人輸入代行業者を介して、海外から輸入することが可能です。
日本国内で承認されている唯一のアフターピルであるノルレボを使用したい場合は、取扱いのある病院やレディースクリニックなどを受診してください。
ノルレボは処方せん医薬品に指定されており、入手するためには、医師の診察を受け、医師から発行された処方せんを調剤薬局へ提出する必要があります。
2018年には一部クリニックがオンライン診療のみで処方するオンライン処方を開始しました。
アフターピルは、性行為後一定時間内に服薬する必要があるにもかかわらず、取り扱う医療機関が限られており、緊急事態に対応できていないという課題がありました。
医師の診療は対面診療を原則としていますが、医師不足などに対応するためオンライン診療が推進されています。
初診は対面、かつオンライン診療と同一医師による対面診療の組み合わせによるフォローが原則となっていますが、アフターピルのオンライン処方をおこなうクリニックは、初診から処方に至るまですべてオンラインでおこなうことを可能としています。
これは「例外として患者がすぐに適切な医療を受けられない場合は許容され得る」とした場合に該当すると判断したためです。厚労省は不適切と警告していますが、オンライン処方を歓迎する声が高まっています。
アフターピルは処方せん医薬品という、医師が診断の上、処方せんを発行し、その処方せんに基づいて、調剤薬局にいる薬剤師が調剤して初めて入手できる医薬品であり、別名、医療用医薬品ともいわれています。
処方せん医薬品に指定される医薬品はその効果が高く、副作用にも気を配る必要があり、一般消費者が使用する際は、医師の判断が必要だとされている医薬品であり、厚生労働省が指定しております。
そのため、一般薬局やドラッグストアにて取扱いはありませんでしたが、2023年11月より一部薬局などでアフターピル等の緊急避妊薬の試験販売を開始しました。
薬局での販売方法などについて情報を集めるための調査研究に同意の上で参加できる方にのみ、一部薬局などでアフターピル等の緊急避妊薬を購入することができます。
アフターピルを通販にて購入したいとお考えの方は、海外市場で販売されているアフターピルを個人輸入する方法があります。
日本国内においては、アフターピルは、医師が発行する処方せんに基づき、調剤薬局から一般消費者に手渡される処方せん医薬品に指定されているため、医師との対面による診察が必要です。
そのため日本国内でよく利用されている通販サイトであるAmazonや楽天などでも、アフターピルの取り扱いはありません。
一方、海外市場で販売されている医薬品は、自分自身が利用することが目的である場合、限られた数量にはなりますが一定数量まで、厚生労働省への事前通知なしに海外から輸入できることが薬機法で規定されています。
個人輸入する場合は、個人輸入代行業者を利用するのが簡便です。通常のショッピングにて利用する通販サイトとほぼ同等の注文方法で購入することが可能です。
個人輸入代行業者のホームページにアクセスし、取り扱う医薬品リストの中から必要な医薬品を選択し、購入ボタンを押すことで手続きが完了します。
個人輸入代行業者は数多く存在しますが、厚生労働省から許可を得ている日本の業者や、海外の規制当局から承認を得ている医薬品のみを取り扱っている、販売実績が豊富な海外業者を選択されるといいでしょう。
参考文献:厚生労働省「医薬品等の個人輸入について」
アフターピルとは、避妊に失敗した可能性のある性行為後に服用しても避妊することが可能とされる医薬品であり、望まない妊娠を避けられる最後の砦となる薬です。
妊娠を希望しない場合は日常的に避妊することが必須ですが、避妊の失敗はいつでも起こる可能性があります。いざという時は、避妊に失敗した可能性のある性行為後72時間以内もしくは120時間以内に服用する必要がありますので、事前にアフターピルを用意しておくと安心です。
日本国内においては、病院やクリニックから処方してもらうには、性行為後における医師との診察を必須としますので、事前の用意は困難といえます。そのため海外市場にある医薬品の個人輸入を活用するといいでしょう。
最後に、代表的なアフターピルの口コミをご紹介します。