オキシポロンと併用すべきケア剤とは?適切な飲み方も解説
オキシポロンは、体内でタンパク質合成を促進するステロイド剤です。短期間での筋肉増加を目指せる一方で副作用を感じやすいため、ケア剤と併用する人も少なくありません。この記事では、オキシポロンのケア剤が必要な理由や併用すべきケア剤を詳しく解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、オキシポロンと併用すべきケア剤について解説します。
オキシポロンとは、有効成分オキシメトロンが体内でタンパク質合成を促進するステロイド剤です。
体重を増やしたい人や筋肉を成長させたい人が服用することが少なくありません。
ただし、効果が強い一方で副作用のリスクも高いため、ケア剤を併用することが一般的です。
この記事では、オキシポロンの有効成分や副作用、ケア剤などを詳しく解説します。
目次
そもそもオキシポロンとは?

オキシポロンとは、有効成分オキシメトロンを含む、体内でタンパク質合成を促進するステロイド剤です。
ここでは、オキシポロンについて、以下の2つを解説します。
順番に見ていきましょう。
オキシポロンの有効成分
有効成分オキシメトロンはテストステロンの合成誘導体で、オキシポロンには50mg含まれています。
オキシメトロンは、主に赤血球生成の低下による貧血の治療に適応され、特に以下のような貧血に対して有効です。
また、テストステロンには以下の作用もあります。
男性ホルモンのテストステロンは肉体だけでなく、性格や考え方、社会性にも大きな影響があることが研究で明らかになってきました。
筋肉量の増加および体脂肪量の減少に寄与するだけでなく、決断力のある、大胆でリスクをおそれない行動に繋がると考えられます。
オキシポロンの副作用
オキシポロンには、以下の副作用があります。
部位 | 内容 |
肝臓 | 胆汁うっ滞性黄疸、肝壊死 |
泌尿生殖器系 | 男性:持続勃起、精巣萎縮、精子減少 女性:月経異常、クリトリス肥大 |
中枢神経系 | 興奮、不眠 |
消化器系 | 悪心、嘔吐、下痢 |
血液系 | 抗凝固薬併用時の出血、鉄欠乏性貧血 |
皮膚 | にきび |
毛髪 | 男性:脱毛症 女性:多毛症 |
内分泌系 | 糖耐性低下、血中脂質変化 |
有効成分であるオキシメトロンを長期間服用すると、肝臓腫瘍や脾臓の血液嚢胞、また男性で女性化乳房、女性では声の低音化などの影響が出る場合があります。
上記の症状がある場合や、いつもと体調が異なる場合には医師に相談してください。
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オキシポロンの服用時にケア剤が必要な理由

オキシポロンの服用による副作用を抑えるためには、ケア剤が必要です。
主な理由として、以下の4つが挙げられます。
順番に解説します。
肝臓への負担が非常に大きいから
オキシポロンの服用時には、胆汁うっ滞性黄疸、肝壊死などの重篤な副作用が起こるおそれがあります。
肝臓の細胞に腫瘍ができるケースも報告されており、大半は良性ですが命に関わる悪性の場合もあります。
すでに肝機能障害を持っている人、家族に肝機能障害を持つ人がいる場合には、オキシポロン服用前に医師に相談しましょう。
女性化乳房になるリスクが高いから
オキシポロンを服用することで、女性化乳房になるリスクが高いことも理由の1つです。
女性化乳房の原因には、生理的なものや薬剤性などがありますが、乳腺組織でのエストロゲンとアンドロゲンのアンバランスが病態とされています。
海外の報告で有病率は約3割といわれており、症状としては胸部の痛みや外見に関する精神的な苦痛などがあります。
オキシポロンは、アンドロゲンの1種であり男性ホルモンであるテストステロンの合成誘導体です。
服用によって男性ホルモンが過剰になると、アロマターゼによるテストステロンからエストラジオール(エストロゲンの1種)への変換率が高まり、血中のエストロゲン/アンドロゲン比が上昇し、女性化乳房を引き起こすと考えられます。
生殖機能に異常が起こるリスクがあるから
オキシポロンの服用時には、生殖機能に異常が起こるおそれがあります。
性別 | 内容 |
男性 | 思春期前: ・陰茎の肥大および勃起頻度の増加 思春期後: ・精巣機能の抑制 ・精巣萎縮および精子減少症 ・インポテンツ ・慢性持続勃起症 ・精巣上体炎 ・膀胱過敏症 ・精液量の減少 |
女性 | ・陰核肥大 ・月経不順 |
副作用が起きた場合には、医師に相談しましょう。
薄毛・抜け毛が起こりやすくなるから
オキシポロンを服用することで、薄毛・抜け毛が起こりやすくなることもケア剤が必要な理由の1つです。
毛髪の根元にある毛乳頭は、普段は毛を作る指令を出しています。
男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつくことで、ジヒドロテストステロンが生産されます。
ジヒドロテストステロンが毛乳頭の細胞と結合すると、髪の成長が抑制され、ヘアサイクルが乱れます。
その結果、毛髪は生産されなくなり、薄毛や抜け毛が多くなってしまうと考えられます。
オキシポロンと併用すべきケア剤

オキシポロンの副作用は多くの場合、原因となっているお薬の中止で改善します。
しかし、副作用を抑えながら効果を得たい場合は、以下のケア剤を併用することをおすすめします。
1つずつ解説します。
シリマリン
シリマリンは、ヨーロッパ原産オオアザミの別名で、昔から肝疾患や胆嚢の症状に使われています。
米国では、慢性の肝疾患患者に広く服用されています。
サプリメントとして肝炎や肝硬変、黄疸、糖尿病、消化不良などさまざまな症状に良いといわれています。
しかし、適切にデザインされた研究が少ないので、人に対する効果についてはっきりとはわかっていません。
ウルソ
ウルソは、胆汁の流れの滞りを改善して胆汁分泌を促進させるお薬として、胆石症や肝機能の改善などに使われています。
C型慢性肝疾患の肝機能の改善にも効果が期待できる一方、C型慢性肝疾患で高度黄疸の人や非代償性肝硬変の人は服用注意です。
対象とする疾患によって用量が異なるので、服用時には注意が必要です。
アリミデックス
アリミデックスは閉経後乳癌の治療薬で、アロマターゼの活性を阻害することにより、男性ホルモンからの女性ホルモン生成を阻害し、乳癌の増殖を抑制します。
女性化乳房が起こるのは、アロマターゼの働きでテストステロンからエストラジオール(エストロゲンの1種)への変換率が高まることが理由の1つといえます。
アリミデックスはアロマターゼの働きを抑制することで、女性化乳房のリスクを低下させる可能性があります。
ノルバデックス
ノルバデックスは乳癌治療薬です。
男性ホルモンのテストステロンは、筋肉、卵巣や副腎、脂肪組織などで女性ホルモンに変換されます。
乳がん組織ではエストロゲンと争って結合し、抗乳癌作用を発揮するものと考えられ、乳がん治療に使われています。
エストロゲンと競合する性質が理由で、男性の非薬剤性女性化乳房へ使われる場合があります。
クロミッド
オキシポロンの服用が終了した後、ケア剤としてクロミッドを服用することがあります。
クロミッドは、排卵障害による不妊症の排卵誘発、生殖補助医療における卵巣刺激、乏精子症での精子形成の誘導に使われるお薬で、有効成分クロミフェンは男性更年期障害の症状を軽減する効果が期待できます。
男性更年期障害の症状の兆候の1つとして、筋容量および筋力低下による体重の減少が挙げられます。
オキシポロンの服用が終了すると、筋肉が落ちやすい状態になります。
男性更年期障害の症状の1つである筋肉量の減少に対して、クロミフェンが効果を発揮すると考えられるため、クロミッドはケア剤として服用されることがあります。
ただし、クロミッドでも、女性化乳房の副作用があらわれる場合があります。
オキシポロンとケア剤の適切な飲み方

副作用が起きてケア剤を服用する場合、適切な飲み方は副作用の重症度や飲む人によって異なります。
それぞれのケア剤を疾患の治療薬として飲む場合の頻度として、以下が挙げられます。
種類 | 頻度 |
シリマリン | ・1日1~3回、合計150mg |
ウルソ | ・特定の疾患における利胆・慢性肝疾患における肝機能の改善・特定の疾患における消化不良:1日3回、合計150mg ・外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解・原発性胆汁性肝硬変やC型慢性肝疾患における肝機能の改善:1日3回、合計600mg |
アリミデックス | ・1日に1回、1錠 |
ノルバデックス | ・1日に1回、20mg |
クロミッド | ・排卵障害:1日1回、50mgを5日間 ・乏精子症:1日おきに1回、50mg |
医薬品やサプリメントのことでわからないことがある場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
オキシポロンとケア剤に関するよくある質問

ここでは、オキシポロンとケア剤に関するよくある質問を見ていきます。
疑問の解消にお役立てください。
オキシポロンの効果が出るまでどれくらいかかる?
オキシポロンは、数週間以内に筋肉量・体重の増加が見られることがあります。
ただし、オキシポロンに限らず、効果の出る時期や程度には個人差があります。
重い副作用が起こらず、3〜 6ヶ月飲み続けても、期待した効果があらわれない場合には、医師に相談してください。
オキシポロン服用時にケア剤を飲まなかったらどうなる?
オキシポロン服用時にケア剤を飲まないと、以下のような症状が起こるおそれがあります。
オキシポロンは数週間以内に強い効果があらわれる一方で、強い副作用が発生するおそれがあります。
特段の事情がない限りは、ケア剤を服用することを推奨します。
オキシポロンの服用サイクルはどれくらい?
筋肉増強を目的としてオキシポロンを服用する際は、服薬期間と休薬期間を交互に設けることが重要です。
具体的には、6〜8週間服用を継続したら、4〜6週間の休薬期間を設けてください。
休薬期間を設けることで、身体への負担を減らすことに繋がるでしょう。
まとめ

この記事では、オキシポロンの有効成分や副作用、ケア剤などについて解説しました。
オキシポロンとは、有効成分オキシメトロンを含む、体内でタンパク質合成を促進するステロイド剤です。
副作用として、肝障害や性機能への影響、興奮や不眠など中枢神経系への影響、にきびなどのほか、女性では多毛症、男性では脱毛症や女性化乳房などが知られています。
副作用が起きた場合は、まず医師に相談しましょう。
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