バイアグラの歴史!ファイザーが発見したED治療薬がいつから普及?
お薬通販部スタッフ[監修]
バイアグラは今ではED治療薬として使用されており、勃起不全に悩む人たちのために活用されています!
バイアグラは今でこそ日本でもクリニックや病院などで購入できます。
しかし
「治療として使用できますがどのように普及したのか?」
と疑問に感じる人もおられるかもしれません。
バイアグラはファイザー社が開発した治療薬ですが、普及するまでの経緯、また副作用や注意点などについても把握しておくと使用しやすくなります。
バイアグラの歴史について内容を紹介致します!
目次
バイアグラは元々は狭心症治療薬だった!
バイアグラはもともとED治療薬ではなく、狭心症の治療薬として開発されていたものでした!
含有されている成分によって血管を拡張し、血圧を下げる効果があったので、心臓への負担を軽減させることが期待できたようですね。
では、狭心症の治療薬だったバイアグラは、どのようにED治療薬へと開発され、効果が認知されるようになったのかなど、詳細な点について疑問を感じる人もいますね?
バイアグラについてさらに内容を紹介します!
ファイザー社が開発したバイアグラ!
バイアグラは、アメリカのファイザー社によって1998年にED治療薬として発売されました!
世界で初めて服用するだけでEDが改善されるため、勃起不全に悩んでいた人にとっては画期的な薬として注目を集めたようです。
しかし、バイアグラとはもともと狭心症の治療薬として研究開発されていました。
これまでの血管拡張作用がある狭心症の治療薬は、長らくニトログリセリンなどの硝酸薬一酸化窒素が血管平滑筋へ作用することで血管拡張を促す薬物として主流でした。
そこから、ファイザー社が新たな狭心症の治療薬の成分となる物質の模索をはじめる研究を開始したのです。
ニトログリセリンが体内で代謝されることにより一酸化窒素が生成されます。
そして一酸化窒素が生成されることで一酸化窒素の受容体であるグアニリルシクラーゼが活性化しcGMP(環状グアノシン一リン酸)を増産します。
このcGMPは平滑筋に作用し弛緩させる働きがあり、それにより血管を拡張し血液が多く流れ、心臓の負担を軽くすることで狭心症による胸痛などの症状を改善する効果を持ちます。
ファイザー社の研究者が新たな狭心症の治療薬を研究開発する時、着目したのは「cGMP」です。
cGMPに着目した理由は、狭心症などをはじめとする血管障害の原因が、cGMPを健康な人より多く分解していることだと判明したためでした。
そしてcGMPを分解する酵素、後にPDE5(ホスホジエステラーゼ5)と名付けられる酵素を発見します。
ファイザー社は、このPDE5を阻害すれば狭心症などの血管障害を改善できると考え、PDE5を阻害できる新成分を時間とコストをかけて研究し始めました。
その結果、過剰に分泌されるPDE5が阻害されることでcGMPの分解に遅れが生じ、陰茎にスムーズな血管拡張と流入を促すことで正常な勃起を実現できる成分「シルデナフィル」の製造に成功したのです。
そして、1998年の春にバイアグラがED治療薬として登場すると、アメリカ全土で爆発的にヒットし、多くの人が購入するようになりました。
日本では当時バイアグラの使用は認可されていませんでしたが、人気が高かったことから医療機関は異例の早さで審査を行ったようです。
そして、翌年の1999年にはファイザー社のバイアグラを国内でも取り扱うようになりました。
ファイザー社のバイアグラが開発されて20年以上経ち、今では世界でも使用されているED治療薬として認知されているため、画期的な薬と言えますね!
バイアグラの効果が発見された経緯
バイアグラがED治療薬として、発見された経緯についても把握しておきたいですね!
上記でも紹介しましたが、バイアグラはもともと狭心症の治療薬として開発されていました。
バイアグラに含まれているシルデナフィルという成分は、心臓への負担を軽減させる効果があるからです。
ただ、治療や臨床試験を何度繰り返しても、狭心症の薬として効果が不十分であったことから、途中で開発を中止することになりました。
しかし、バイアグラの実験中に副作用が生じ、ある治験者に陰茎への血流増加作用が見られ、勃起不全への効果があることが分かったようです!
この副作用から勃起不全への治療薬として開発することになり、何度も研究を重ねて今のバイアグラが誕生することになりました。
つまり、始めからED治療薬として研究したわけではなく、狭心症の治療から出る副作用が開発のきっかけになったわけですね!
シルデナフィルが作用する力
バイアグラがED治療に効果があるとされているのは、バイアグラに含まれているシルデナフィルという成分があるからです。
シンプルな3段階分子構造で血管拡張ができるシルデナフィルという新成分を発見したファイザー社ですが、発見後から狭心症の臨床試験をおこなうまでに、かなりの時間がかかっています。
まずは最小の哺乳類マウスを使い生体実験を繰り返し、その次に一回り大きいラット、そして人間に最も近い類人猿と徐々に実験体の哺乳類を大きくする実験を繰り返していき、生体実験の着手から十数年、ようやく成分の検証と安全性が確認され臨床試験に移行できました。
しかし、第一臨床試験において狭心症に対する治療効果に期待ほど成果が上がらず、ファイザー社は中止を決定しました。
臨床試験の中止は医薬品に欠陥があると判断したため、本来であれば被験者達から欠陥品を回収するのですが、ここで不思議なことが起こります。
被験者達がシルデナフィルの薬の返還を拒んできて、担当者が拒む理由を問うと「この試験薬を飲むと夜の調子が良い」と予想しない答えが返ってきました。
それは、狭心症の薬としては効果がなかったが、副作用として安定した勃起不全の改善があらわれていたためです。
そして、この結果を受け膨大なコストと時間が掛かったシルデナフィルをお蔵入りするのはあまりにも惜しいとの理由から、副作用であった勃起不全の改善をメインにして臨床試験を再度申請、その後の試験をスムーズに進めバイアグラとして販売することとなりました。
シルデナフィルを筆頭にPDE5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬とも呼ばれるED治療薬は、それまで改善が難しかった勃起不全を体の内部から治療できる、革命的な医薬品といえるでしょう。
シルデナフィルの成分は主に上記でも紹介しましたが、
という2つの働きがあります。
PDE-5という酵素は勃起力を弱めるため、EDになる原因の1つです。
シルデナフィルの効果によって働きを抑えられれば、勃起の力強さを継続させやすくなります。
また、血管を広げる作用によって海綿体への血流を良くさせることができるため、勃起力の効果も期待できるわけですね。
シルデナフィルの効果についてさらに知りたい方は、以下のリンクから確認してみてくださいね!
バイアグラ承認の歴史
バイアグラがどのように承認されてきたのか、気になる人もいるでしょう。
こちらが開発から承認までの歴史になります。
はじまり | 狭心症の薬として開発された |
開発途中 | 性的機能に関する副作用を持つことが見つかる |
1998年2月 | バイアグラは、ブラジルANVISAで取得する |
1998年3月 | アメリカのFDA(食品医薬品局)によって正式にED治療薬として承認された |
1999年1月 | 厚生労働省で製造販売を許可される |
1999年3月 | ファイザー社から販売される |
現在まで | 世界中で使用されている |
以上の歴史の流れで、バイアグラは承認され現在まで世界中で幅広く使用されています。
世界初のED治療薬の発売
上記でも少し紹介しましたが、バイアグラはファイザー社によって1998年に世界初のED治療薬として発売されました。
当時まで勃起不全への治療薬は無かったためEDで悩んでいた人にとっては改善する術が無かったです。
しかし、ファイザー社の研究と開発、発見によって治療することができるようになりました。
バイアグラが開発されるまでの歴史は上記で紹介したように、もともと狭心症の治療薬して開発していました。
しかし、治験者からの副作用が原因となり、勃起不全への治療薬として研究し開発するという流れです!
そして、バイアグラが発売されてからも薬としては研究が進んでおり、2016年には舌の上で溶かして服用するバイアグラODフィルム®︎が発売されました。
2021年には、ファイザーからヴィアトリスという製薬会社に移管されています。
日本では2014年に特許が満了となったので、バイアグラのジェネリック医薬品である、シルデナフィル錠が発売されるなど、様々な動きがありました。
気になるバイアグラの由来は?
バイアグラという名前は由来についていろいろな諸説があります!
まず、インド北部アーグラにある世界遺産タージ・マハル廊の建立者で5代皇帝であるシャージャハーンは妃を300人も抱えており、精力旺盛の人であったと言われており、その言い伝えから由来として取っている説もあるようですね!
また、精力を意味するvigor(ヴィガー)とvital(いきいきと)、アメリカの有名なナイアガラの滝を合成して作った造語という説もあるようです。
バイアグラの由来はいろいろありますが、広告戦略としてインパクトのある名前にしたかったのが最有力な説と言われています。
ファイザー社のバイアグラの公害問題は?
ファイザー社によって発売されたバイアグラですが、公害問題もありました!
バイアグラが発売された当初、多くの人がED改善のために購入しましたが、日本では認可されていなかったこともあり、個人輸入によって入手する人がいました。
しかし、バイアグラの薬の特徴や使用禁忌の薬があることを知らずに服用する人もいたため、腹上死や副作用がひどくなるなど大きな公害問題も発生したようですね!
このような事件が多発したため、日本はバイアグラの審査を早めて認可したという経緯もあります。
バイアグラは今でも使用法は注意する必要があるのでしっかり明記しておきましょう!
バイアグラの気になる注意点
バイアグラを使用する際は注意点もありますね!
どのようなリスクがあるのか把握しておくと、バイアグラを安定して服用することが可能です。
明記しておくポイントについて紹介しますね!
バイアグラの副作用は?
バイアグラを使用すると副作用が生じる場合もあるため、注意する必要があります!
主に使用すると考えられる副作用は以下のとおりです。
バイアグラを使用して副作用が生じても、4〜6時間ほどで収まり、大きな問題は無いとされています。
でも、頭痛や鼻詰まりなどがひどいようだと、医師の診察を受けた方が良く、症状がひどいようなら以後服用しないのが良いです!
バイアグラを普通の人が飲むと
バイアグラはEDの治療薬として期待できますが、普通の人が飲むとどうなるのか把握しておきたいですね!
結論としては普通の人が飲んでも問題ありませんが、勃起力が上がるわけではないので効果も期待できません。
一度射精した後の勃起回復を早めることは期待できますが、特段効果が高くなる要素はないので、EDなどの問題がないようなら、服用しなくて良いですね!
偽物に注意!正しい購入方法は?
バイアグラは今ではクリニック以外にネット通販で購入することもできますが、偽物が混じっていることもあるため注意が必要です!
もし偽物を購入すると、ED改善ではなく悪影響が生じて体調を崩してしまうかもしれません。
バイアグラを正しく購入するためにはクリニックや泌尿器科で診察を受けるのが最適ですが、正規品を保証している通販サイトは本物のバイアグラやバイアグラのジェネリックを販売しているので安心できると言えるでしょう!
安く安全に個人輸入で購入したい場合は正規品保証の「お薬通販部」を是非ご利用ください!
バイアグラの通販についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
まとめ
バイアグラの歴史や販売されるまでの経緯などについて紹介してきました!
ファイザー社の研究と開発によりEDの治療薬として今も安全に使用できます。
使用する際は副作用が生じる場合もあるため、自分の体調を考慮して服用するようにしてくださいね!
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この記事を書いた人
吉村 宏樹
生年月日:1979/06/16 趣味:競馬 野球/サッカー観戦※大谷翔平と中田翔大好き 格闘技も見る 生い立ち:健康食品メーカー出身 サプリの開発に携わっていた 3ヶ月に一度日本に帰る
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