ダパリルの危険な飲み合わせとは?併用してはいけない人について
医薬品には飲み合わせがあるため、服用前に併用禁忌について知っておくことは重要です。ダパリルの併用禁忌や併用してはいけない人について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ダパリルは有効成分ダパグリフロジンを配合した糖尿病治療薬で、世界110ヶ国以上で承認されているフォシーガのジェネリック医薬品でもあります。
ダパリルに限った話ではありませんが、医薬品には飲み合わせがあるため、安全に服用するためにも併用禁忌について知っておくことは重要です。
本記事ではダパリルの併用禁忌、および併用してはいけない人について解説します。
目次
併用禁忌とは?

併用禁忌とは、ある治療薬を服用している際に併用してはいけない医薬品を意味します。
併用禁忌薬を服用した場合、医薬品の効果が増強・減弱したり、副作用のリスクが増加したりする恐れがあるため注意が必要です。
ダパリルの併用禁忌について、先発医薬品「フォシーガ」の添付文書を参考に解説します。
ダパリルについて

ダパリルは糖尿病治療薬「フォシーガ」のジェネリック医薬品で、有効成分としてダパグリフロジンが配合されています。
ダパグリフロジンには腎臓における糖の吸収を阻害し、尿からの排出を促進する作用があるため、糖尿病を治療する際に効果的です。
腎臓や心臓にかかる負担を軽減する作用もあるため、慢性心不全や慢性腎臓病の治療にも用いられています。
また、糖を尿から排出する作用があるため、糖質制限ダイエットに似た効果も期待できます。
ダパリルには併用禁忌がない
糖尿病治療薬のダパリルには、原則として併用禁忌がありません。
そのため、何らかの病気をお持ちの方や、服用中の治療薬がある方でも、比較的安全にダパリルを服用できます。
ただし、以下の薬剤を服用している方は、自分の判断でダパリルを服用しないでください。
上記の薬剤とダパリルを併用した場合、思わぬ健康被害を招く恐れがあります。
ダパリルを服用してはいけない人

ダパリルには併用禁忌がありませんが、以下に該当する方は注意が必要です。
過敏症の既往歴をお持ちの人
過去にダパリルを服用して過敏症を引き起こした経験がある方は、自分の判断でダパリルを服用しないでください。
重症ケトーシスをお持ちの人
重症ケトーシスをお持ちの人は、自分の判断でダパリルを服用しないでください。
特に1型糖尿病の方は重症ケトーシスを発症するリスクが増加するため注意が必要です。
糖尿病性昏睡または前昏睡の人
糖尿病性昏睡または前昏睡の人はダパリルではなく、インスリンを投与して速やかに血糖値を下げる必要があります。
重症感染症の人や手術前後の人、重篤な外傷のある人
重症感染症の人や手術前後の人、重篤な外傷のある人で糖尿病をお持ちの人に関しては、ダパリルではなくインスリン注射によって血糖値を管理する必要があります。
重度の腎機能障害をお持ちの人
重度の腎機能障害をお持ちの人に関しては、ダパリル(ダパグリフロジン)での血糖コントロールが禁止されています。
他のSGLT2阻害薬を服用している人
ダパリルは糖尿病治療薬の中で、SGLT2阻害薬に分類されています。
その他のSGLT2阻害薬とダパリルを併用すると、血糖値を下げ過ぎてしまう恐れがあります。
ダパリルの服用で思わぬ健康被害を起こした場合の対処法

ダパリルの服用で思わぬ健康被害が起こったら、速やかにかかりつけ医の診察を受けてください。
ダパリルは血糖コントロールを目的として服用するケースが多いため、自分の判断で服用を中断するのはNGです。
まとめ

糖尿病治療薬のダパリルには併用禁忌がないため、比較的安全に服用できる点がメリットの1つです。
ただし、何らかの病気をお持ちの方や、服用中の治療薬がある方は、自分の判断でダパリルを服用せず医師に相談してください。
今回の記事を参考にダパリルを服用する際の注意点について理解し、糖尿病の改善やダイエットの成功にお役立てください。
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