糖尿病治療薬のリベルサスは2型糖尿病の症状の緩和に対して効果があります。

リベルサスはGLP-１受容体作動薬というタイプの薬で、インスリン分泌を促して2型糖尿病の原因であるインスリン抵抗性を低下させます。

ここでは、リベルサスの効果について解説していきます。

糖尿病とは？

糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病があります。この2種類の糖尿病は病態や原因が異なっています。ここではそれぞれの病態と原因について解説していきます。

糖尿病の病態

糖尿病は、インスリンの分泌または作用の異常によって引き起こされる慢性の高血糖を特徴とする代謝障害です。主に1型糖尿病と2型糖尿病の2つのタイプがあります。

• 1型糖尿病：

インスリンを生成する膵臓のベータ細胞が破壊されることで発症します。

これにより、絶対的なインスリン欠乏が生じ、インスリン注射やポンプに依存して血糖値を管理する必要があります。

主に子供や若年成人に診断されることが多い糖尿病です。

• 2型糖尿病

インスリン抵抗性と関連しています。2型糖尿病ではインスリン抵抗性が上昇します。

インスリン抵抗性が上昇している状態とは体の細胞がインスリンに適切に反応しない状態です。

時間が経つにつれ、膵臓はこの抵抗を克服するために十分なインスリンを生成できなくなります。

このタイプは遺伝的要因と環境要因（肥満や運動不足など）の組み合わせによって影響を受けます。

2型糖尿病の管理には、ライフスタイルの変更、経口薬、および時にはインスリンが必要です。

糖尿病の原因

糖尿病の発症にはいくつかの原因があります。また、1型糖尿病と2型糖尿病では原因が異なります。

• 1型糖尿病

過剰な自己免疫反応が1型糖尿病の原因です。

1型糖尿病では、体の免疫システムが膵臓のインスリンを生成するベータ細胞を攻撃し破壊します。

この状態は遺伝的素因やウイルス感染などの環境要因に影響されます。

• 2型糖尿病

2型糖尿病の原因は肥満、身体活動の欠如、悪い食事などの生活習慣、および遺伝的要因です。

これらの原因により、インスリン抵抗性の上昇が引き起こされます​。

リベルサスの効果

リベルサスは、2型糖尿病に対して効果を発揮します。ここでは、リベルサスの効果について詳しく紹介していきます。

リベルサスはGLP-1受容体作動薬

リベルサスは、GLP-1受容体作動薬というタイプの薬です。GLP-1は体内で生成されるホルモンで、インスリンの分泌を促し血糖値をコントロールします。

GLP-1作動薬は、GLP-1と似た効果を持っており、同様の効果を発揮します。

リベルサスは血糖値を下げる作用を持つ有効成分セマグルチドが配合された、GLP-1受容体作動薬に分類される2型糖尿病治療薬です。他の血糖値を下げるお薬と比較して低血糖の発症リスクが少ないため、高い安全性を備えた治療薬として高い評価を得ています。 1箱：10,547円～

リベルサスの糖尿病への有効性

リベルサスは、インスリンの分泌を促し、血糖値を下げることで2型糖尿病の症状を緩和します。

また、リベルサスには、グルカゴンの分泌を抑制する効果もあり、肝臓からのグルコースを防ぎ、血糖値が上昇しないように効果を発揮します。

リベルサスの安全性

リベルサスは急激な血糖値の変化を起こしにくいという特徴があります。

それは、体内に存在するホルモンと同様の効果を発揮することと膵臓からのインスリン分泌を促すというメカニズムによるものです。

リベルサスのダイエット効果

GLP-1には中枢神経系に作用して食欲を抑える効果があります。

食欲を抑制する効果によりダイエット効果があります。

まとめ

ここまで、糖尿病治療薬リベルサスの効果について解説してきました。

リベルサスはGLP-1受容体作動薬であり、2型糖尿病に対して効果を発揮します。

また、ダイエット効果もあるため、糖尿病を抱えている人だけでなく、ダイエットしたい人にも効果がある薬です。