便秘の薬でツラい症状を改善!種類や成分、正しい服用方法をチェック
お腹のハリ以外にも重だるさや肌荒れといった複数のトラブルが併発してしまう便秘。本記事では便秘によるツラい症状を改善し予防できる便秘薬の成分や種類、服用方法について詳しく解説しています。ぜひこの機会に便秘薬の正しい飲み方と注意点についておさえておきましょう。
お薬通販部スタッフ[監修]

腸内環境の乱れによる便秘、お腹のトラブルは決してめずらしくはない症状ですが、まわりにはなかなか相談できないデリケートで深刻な悩みでもありますよね。
今回は便秘によるツラい症状を改善・予防できる、便秘の薬の成分や種類、服用方法を詳しく解説。
デリケートな悩みを便秘の薬で早期にケアすべく、症状別におすすめの種類や生活習慣のポイントも合わせて参考にしてくださいね。
目次
便秘になる原因とは?

繰り返し起こることが多く、お腹のハリ以外にも重だるさや肌荒れといった複数のトラブルが併発してしまう便秘。
ここではなぜ便秘が起こってしまうのか、知っておきたい原因を一緒に見ていきましょう。
栄養バランス、食生活の乱れ
腸内環境の乱れによる便秘は、日々の食事の栄養バランスやリズムが安定しないことが原因のひとつ。
たとえば腸内環境を整える栄養成分よりも、便秘のもととなる悪玉菌のエサになるような、
ばかりを摂っていると、腸内環境を健やかに保つ善玉菌が育たずに悪玉菌ばかりが増えて便秘が常態化してしまうのです。
運動不足、冷えによるもの
スムーズなお通じを助ける腸の動き・ぜん動運動は、積極的な運動や体温の上昇によって活発になると言われています。
運動不足や冷えが慢性化していると、腸が縮こまった状態となってぜん動運動が弱まります。
すると便のもととなる老廃物・毒素が排出されずに溜まったままの便秘になってしまうのです。
ストレスによるもの
ストレスが溜まりやすい、上手く解消できないという人も便秘になりやすいタイプと言えます。
その理由は、ストレスによって腸をはじめとする内臓の動きをサポートする自律神経のバランスが乱れてしまうため。
ストレスで自律神経が乱れると、
といったトラブルを引き起こす交感神経ばかりが優位に立ちます。
そして副交感神経には腸をリラックスさせてぜん動運動や血流を促すため、ストレスによる自律神経の乱れはこれらがスムーズにならず便秘になってしまうのです。
便秘の薬にタイプがある?種類別に見る特徴と成分

便秘の薬には症状や体質に合わせて選べる、いくつかの種類が展開されています。
繰り返し起こる便秘に薬を使おうと考えた時にも役立つ、種類別の特徴や成分を詳しくお伝えします。
非刺激性下剤
機械的下剤とも呼ばれる非刺激性下剤は、
という特徴があります。
非刺激性下剤はさらに以下3つのタイプが展開されています。
塩類下剤 | 妊婦や子ども、高齢者も服用できる酸化マグネシウムがメインの成分 |
膨張性下剤 | カルメロース、オバタ種子など水分吸収によって腸の働きを促す |
浸潤性下剤 | DSSという界面活性作用が便をやわらかくしスムーズなお通じを助ける |
刺激性下剤
便秘が日常的に繰り返され、便秘による心身やお肌の不調が深刻な場合に用いられることが多い、刺激性下剤。
小腸や大腸にダイレクトな刺激を与えてお通じを促す即効性がありますが、作用が強いためにお腹が弱い方には不向きというデメリットがあります。
刺激性下剤には以下のような種類があります。
小腸刺激性下剤 | ヒマシ油を原料とし小腸を刺激して排便を助ける |
大腸刺激性下剤 | 腸壁を刺激するセンナ大腸粘膜を刺激するフェノバリン便をやわらかくしてお通じを助けるビサコジルが主に使用されている |
坐薬
坐薬は直接的に肛門に挿入して腸に有効成分を届けることで、服用する便秘の薬よりも即効性が期待できます。
坐薬には、
などが使用され、便秘によるお腹のハリや不快感を早期に解消したい際に適しています。
浣腸
肛門から直接的に水分がベースになった薬剤を注入してお通じを促す浣腸。
排便を即効的に促す作用があり、排便時のいきみをすることなく自然なお通じに導きます。
浣腸には、腸管壁に溜まった余分な水分を吸収して腸のぜん動運動からお通じを助ける、グリセリンという薬剤が使用されています。
浣腸に使われているグリセリンは、
という優れた効果が期待できます。
症状やタイプで見る便秘薬の選び方

ひとことに便秘と言っても、さまざまな症状があり、適している便秘薬の種類も異なることをご存じでしたか?
ここでは自身の便秘がどんなタイプなのか、症状に最適な便秘の薬の種類を合わせて見ていきましょう。
弛緩性便秘
日本人にもっとも多いタイプの便秘で、栄養バランスの乱れや運動不足、内臓の冷えが原因とされています。
弛緩性便秘は非刺激性、刺激性どちらも使用できますが、便秘薬の使用に慣れていない場合はお腹への負担を考慮して非刺激性を選択すると安心です。
といった、外側・内側からのケアを心がけて上手に便秘の薬を活用しましょう。
直腸性便秘
お通じはあっても残便感があったり、肛門まわりに排出しきれていない便が溜まった状態を指す直腸性便秘。
肛門まわりの違和感がストレスになり、トイレ時は強く力んでしまうことで血圧が急激な上昇や痔ができてしまうリスクがあります。
直腸性便秘は、肛門まわりに溜まった便に直接的に作用する坐薬がおすすめです。
という特徴があり、10~30分程度の即効性も期待できるでしょう。
痙攣性便秘→非刺激性の便秘薬
痙攣性便秘はストレスや過度の緊張などメンタル面の不調が腸の動きを悪くさせてしまい、腸のぜん動運動低下や過剰な運動で痙攣が生じてしまいます。
痙攣性便秘は腸が敏感になった状態のため、ゆるやかな作用で自然なお通じをもたらす非刺激性の便秘薬がおすすめです。
痙攣性便秘はお腹がさしこむような痛みを生じ、日常生活の支障になることもあるため、規則正しい生活習慣、ストレスを溜めない心がけが重要なポイントになります。
快適なお通じサイクルを取り戻す!便秘の薬の正しい服用方法

快適なお通じサイクルを便秘の薬で取り戻すべく、正しい服用方法を一緒に押さえておきましょう。
便秘薬の正しい服用方法
便秘薬の正しい服用方法は、便秘の薬によって量やタイミング、継続日数が異なることがあります。
一般的に便秘の薬の量は、
と便秘の期間に合わせて服用量を増減します。
そして便秘の薬を飲むタイミングは、ほとんどのケースで、
の空腹時が推奨されています。
便秘の薬は空腹時の方が腸内への吸収が良くなると言われているため、食後を避けて服用しましょう。
便秘の薬を服用する注意点
便秘の薬を服用する際に知っておきたいのが、
という注意点があります。
便秘の薬を長期的に飲んでしまうと、腸のぜん動運動が常に活発な状態となりお腹に負担がかかって下痢や腹痛の副作用が出やすくなります。
便秘薬は食生活や運動、ストレスのケアをしてもなかなか改善・予防できない際に応急処置的に使用することが基本と言えます。
腸や内臓に負担をかけないためにも、便秘薬の正しい飲み方と注意点を早めに押さえておくようにしましょう。
まとめ

頻繁に起こりやすい便秘ですが、便秘の薬の正しい飲み方と腸の健康に良い習慣を心がけることでより良い体質変化が見られるようになります。
今回のコラムの運営元であるお薬通販部では、
といった症状や体質に合わせて選べる、便秘薬・サプリメントを豊富に展開しています。
この機会にぜひ活用して、便秘知らずの健康的な体質を目指していきましょう。
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