加齢とともに女性ホルモンを分泌する卵巣の働きは低下していき、最後には働きが停止します。
このように、卵巣の活動性が次第に消失し月経が永久に停止した状態を閉経といい、閉経の前後5年間の合計10年間の期間のことを更年期といいます。
更年期障害は、原因や発症する時期を知り、正しく治療を行うことで症状を改善することも可能です。
本時期では、更年期障害のよくある質問や、更年期障害の効果のある治療薬、更年期の発症時期などを解説していきます。
更年期障害の特徴はどのようなもので、なりやすい女性はいるのか、また、男性でも更年期障害になるのかなど、疑問も多いことでしょう。
ここではまず、更年期障害によくある質問を、Q&A形式で紹介していきます。
更年期障害になりやすい女性には、次のような傾向があります。
更年期障害は、女性ホルモンの減少に加え、性格やストレスなども大きく影響し、心身に負担を強いる生活や環境下にいる女性は、更年期障害になりやすい傾向があります。
更年期障害にならない人の特徴には、以下のようなことがあります。
これらのように、規則正しい生活を送っていて、適度な身体活動を行っている人は、更年期障害になりにくい傾向です。
更年期障害の初期症状には、月経サイクルの乱れや自律神経症状などがあげられ、その他にも、体のほてりやのぼせ、疲れやすいなどもひとつの目安となります。
加齢やストレスに伴う男性ホルモンの減少によって、男性であっても更年期障害が起こります。
男性の更年期障害の場合、一般的には40代から徐々に増えてくるとされています。
オエストロジェル | セルノスジェル | トフィソパム | レクサプロ | |
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種類 | 女性用のホルモン剤 | 男性用のホルモン剤 | 男女兼用のホルモン剤 | 男女兼用の抗うつ剤/抗不安薬 |
有効成分 | エストラジオール | テストステロン | トフィソパム | エスシタロプラム |
特徴 | オエストロジェルはベシン・インターナショナルが開発した更年期障害の経皮吸収エストラジオール製剤で、体内で足りないホルモンを補充しながら、頭痛や不眠などの症状を改善します。 | セルノスジェルはサンファーマが開発した筋肉増強や精力増強高価のあるホルモン剤で、テストステロンの減少によって起きる様々な症状を軽減・改善させます。 | トフィソパムはコンサーンファーマが開発した自律神経調整薬で、グランダキシンのジェネリック医薬品です。自律神経系の緊張不均衡を是正し、自律神経失調症などに伴う頭痛などの各種症状を幅広く改善すします。 | レクサプロはルンドベックが開発した選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)で、うつ症状だけでなく、不安障害にも効果がある薬です。 |
価格 | 1本 3,946円~ | 1包 417円~ | 1錠 37円~ | 1錠 396円 |
更年期障害の治療薬は市販でも購入が可能で、通販でも販売されています。
更年期障害の原因は、主に女性ホルモンの分泌が低下したことによるものなので、使われる治療の多くは、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬を使った治療です。
ここからは、更年期障害のホルモン補充療法に使える、通販でおすすめのホルモン剤を紹介していきます。
通販で購入できるおすすめのホルモン剤には以下のようなものがあります。
ホルモン剤は女性用と男性用、男女兼用があるので注意しましょう。
【特徴】
・更年期障害の症状緩和、骨粗しょう症の予防
・体内で足りないホルモンを補充しながら、頭痛・のぼせ・肩こり・不眠などの症状を改善
【特徴】
・更年期障害の改善、膣炎などの改善
・体内で活性型エストラジオールに変換され更年期障害などの症状を改善
【特徴】
・閉経後乳癌に効果
・男性ホルモンのアンドロゲンからエストロゲンへ変化させる酵素アロマターゼを阻害し、乳がんの発生・成長を抑制
【特徴】
・筋肉増強、体毛増加、精力増強
・テストステロン減少によるさまざまな症状を改善
【特徴】
・自律神経失調症、更年期障害などの改善
・自律神経系の緊張不均衡を是正
・頭痛、倦怠感、心悸亢進、発汗などの各種症状を幅広く改善
【特徴】
・更年期障害の症状緩和
・更年期障害の顔のほてり、異常発汗、倦怠感などの症状を改善
ホルモン補充療法とは、更年期障害の症状を改善するために行う、薬を使った治療方法です。
女性の場合だと、エストロゲンや黄体ホルモンなどの女性ホルモンを必要最低限補うことで改善をし、男性の場合は、不足している男性ホルモンを筋肉注射などで補います。
更年期障害のうつ状態には、先ほど紹介したホルモン補充療法の他にも、向精神薬による治療、精神療法などがあります。
更年期障害のなりやすい人には、精神面で不安定なケースも多いので、精神面を要因に更年期障害になった人は、抗うつ薬や抗不安薬による治療が主体となります。
【特徴】
・うつ病、社会不安障害などの改善
・セロトニンの作用を強めることでうつ病・うつ状態や気分障害、不安障害の症状を軽減
【特徴】
・不安障害やうつ症状の改善
・セロトニンが再取り込みされるのを阻害
【特徴】
・うつ病、パニック障害などの改善
・セロトニンの分泌量が増加し、抗うつ作用や抗不安作用が得られる
【特徴】
・うつ病改善
・糖尿病神経障害や各種疾患の疼痛の治療にも使用
通販で購入できる薬は市販扱いになるので、通販と市販に特に大きな違いはありません。
一方、病院で処方されるような精神安定剤は、市販では購入できませんが、個人輸入サイトなら医師の処方する薬を購入することができます。
さらに、個人輸入サイトの場合、診断料がかからない分コスパがいいです。
更年期障害では、冷えや肩こり、むくみといった症状も起こり、そのような場合は漢方薬による治療も行われます。
手足のほてりやのぼせ感、お肌の乾燥や貧血など、更年期障害による体に出る症状は人によってそれぞれなので、医師に相談し症状に応じた漢方薬で治療を行いましょう。
更年期障害の発生時期は、男性と女性で時期もそうですが、自覚症状にも違いがあります。
ここからは、更年期障害の男性と女性と違いについて紹介します。
男性のホルモン減少は20代から始まり徐々に進行していくので特に決まった時期はなく、40代以降から徐々に増える傾向です。
徐々に進行していくため、加齢による身体機能の低下なのか、更年期障害なのか区別がつきにくいのもひとつ特徴としてあります。
男性の更年期障害は、重度のストレスや環境の変化などで、男性ホルモン(テストステロン)が急激に減少することが主な原因とされています。
女性の更年期は、閉経をはさんだ前後5年の約10年間を指しており、一般的に45歳から55歳が更年期障害の対象年齢とされています。
女性の更年期障害は、女性ホルモンが急激に低下していくことが主な原因とされており、症状は月経周期の乱れ、ほてりやのぼせ、疲れやすいなどさまざまです。
更年期障害は、女性と男性ともにホルモンの減少が主な原因となっているので、ホルモン剤を使ったホルモン補充療法が有効とされています。
ですが、症状は人によってもさまざまで、例えば、更年期障害の症状にうつ傾向が出れば抗うつ剤を加えた治療、自律神経や肌荒れなどの症状には症状に適した漢方薬を加えるといったことも必要になります。
アルコールやカフェイン、刺激物は更年期症状を引き起こす原因とされており、コーヒーやエナジードリンク、チョコレートも控えた方がいいとされています。
ホルモン補充療法は、更年期障害の基本となる治療法ですが、薬を使った治療になるので副作用については気になることでしょう。
ここからは、更年期障害の治療に使われるホルモン補充療法の副作用について紹介します。
更年期障害の治療に使われるホルモン補充療法の副作用には、以下のようなことが起こる可能性があります。
これら副作用は、治療が始まって体が慣れてくる間の1~2ヶ月までに治まることが多いですが、改善しない場合は、投与の量を減らしたり、治療自体を中止する必要があります。
また、ひどい場合は、静脈血栓塞栓症、脳卒中といった重篤な副作用を起こす可能性もあるので、ホルモン補充療法は医師と相談して慎重に行いましょう。