マーベロンの副次的効果は?ニキビ治療への有効性や悪化の原因
マーベロンは避妊効果のある低用量ピルです。この記事では、マーベロンの避妊効果以外の副次的効果であるニキビ改善効果に関して解説しています。
お薬通販部スタッフ[監修]

長年ニキビに悩んでいますか?
様々な治療を試しても効果が出ず、諦めそうになったことがありますか?
低用量ピルは、体内の女性ホルモンのバランスを整えると、ニキビの原因に直接働きかけ、根本から改善する効果があります。
この記事では、マーベロンのニキビ治療における効果や作用、効果を感じる期間、服用方法を始め、低用量ピルがニキビを悪化させる原因や対処法について詳しく解説しています。
最後にはニキビに効果のある低用量ピルの紹介もしています。
ニキビ治療で低用量ピルを検討している方は、ぜひこの記事を読んで自分にぴったりの治療法を見つけてください。
あなたも低用量ピルで、避妊効果と一緒にきれいな肌を取り戻しましょう!
目次
マーベロンとニキビ治療

マーベロンはニキビによる肌トラブルを改善する治療薬として皮膚科でも使用されています。
ニキビには比較的軽度な症状のものから重度で長期間続くものまであります。
重度で持続的なニキビには、思春期に発症するものやストレスが原因のおとなニキビが含まれます。
これらの持続的なニキビに影響を与えるのは、男性ホルモン(テストステロン)の作用です。
マーベロンは体内の女性ホルモンのバランスを整えると、相対的に男性ホルモンの働きを弱め、ニキビを改善できます。
また月経周期に合わせて月経前に悪化するニキビなど、体内のホルモンバランスの乱れが原因で発生するニキビに対しても、ピルの作用によって体内のホルモンバランスを整えることで改善します。
ニキビ治療効果の実証データ
低用量ピルのニキビ治療効果に関しては複数の臨床試験が行われており、その有効性が示されています。
2012年1月に、Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)、MEDLINE、EMBASE、POPLINE、およびLILACSのデータベースにおいて、低用量ピルとニキビに関する研究が行われました。
これによると、低用量ピルとプラセボの対照試験9件において、低用量ピルはプラセボと比較して、ニキビの病変数、重症度、自己評価によるニキビを減少させています。
マーベロンはニキビを悪化させる?

低用量ピルでニキビが改善するまでには通常2〜3ヶ月程度かかります。
特に、低用量ピルの使用を開始する際には、ニキビが悪化しやすいという報告があります。
これは、服用初期はホルモンバランスが大きく変化するため、この期間にニキビが悪化すると考えられています。
複数の研究では、低用量ピルの服用開始後、3ヶ月程度でニキビの改善が見られるという報告があります。
悪化したからと言ってすぐに服用を中止するのではなく、医師と相談しながら服用を継続しましょう。
マーベロンでニキビが改善するタイミング

低用量ピルのニキビ治療効果が現れるまでには通常数週間から数か月の期間がかかります。
これは、体内のホルモンバランスの調整には時間がかかるためであり、治療効果を得るには継続的な使用が必要です。
つまり、マーベロンを使用したニキビの改善に即効性は期待できません。
即効性を期待する場合は、低用量ピル以外の治療法を検討するとよいでしょう。
ニキビ治療効果の持続性

低用量ピルによる治療の効果は、継続的な使用によって改善が期待できます。
低用量ピルによる治療の効果は、継続的な使用によって改善が期待できます。
これは、低用量ピルがホルモンバランスを調整し、ニキビの原因を改善することで、効果が得られているからです。
一方で、低用量ピルの服用を中止した場合、体内のホルモンバランスが元に戻るため、ニキビが再発する恐れがあります。
持続的にニキビ改善の効果を得るには、定期的に医師の診察を受けながら低用量ピルの服用を続ける必要があります。
マーベロンによるニキビ治療のメカニズム

低用量ピルがニキビを改善する仕組みは、以下の3つの作用によるものです。
1. 皮脂分泌の抑制
低用量ピルに含まれるエストロゲンは、皮脂腺の働きを抑制し、皮脂の分泌量を減少させます。
皮脂分泌量が減少するとニキビの発生リスクが低下します。
2. 皮膚の炎症の抑制
マーベロンに含まれるプロゲステロンは、抗炎症作用を持ち、ニキビによる炎症を抑えます。
炎症が抑えられ、ニキビの赤みや痛み、腫れが軽減されます。
3. ホルモンバランスの調整
女性ホルモンのバランスが乱れると、男性ホルモンの作用が相対的に強くなり、皮脂分泌量が増加したり、毛穴が詰まりやすくなったりします。
低用量ピルは、女性ホルモンのバランスを整えるので症状が改善します。
ニキビ治療で効果的な飲み方

服用方法
21日間の連続服用中は、避妊時と同様に、毎日同じ時間に服用して、体内のホルモンバランスを整えましょう。
服用開始時期
ニキビ治療では、妊娠していなければ飲み始めの時期に指定はありません。
21日間の連続服用後、2〜3日経ってから月経(消退出血)が訪れるため、日曜日に服用を開始する人がいます(サタデースタート)。
これは、週末に月経が来ることを防ぎ、週末の予定を立てやすくするためです。
ニキビ治療と避妊効果
ニキビ治療を続けながら、避妊効果も期待する場合は、月経初日に服用を開始し、服用が遅れた場合は7日間は他の避妊法を併用してください。
ニキビ治療で飲み忘れたときの対処法

飲み忘れた場合は次の対処法を参考にしてください。
翌日までに気付いた場合
前日分を直ちに服用し、当日分も通常通り服用します。
2日以上飲み忘れた場合
ニキビ治療の場合は飲み忘れた錠剤をシートに残し、続きから通常通り服用します。
飲み忘れた分は服用しません。
ただし、この方法は避妊効果を弱める可能性があります。
避妊も目的とする場合は、服用を中止し、次の月経初日から服用を再開してください。
ニキビに効果的な低用量ピル

ニキビ改善に効果がある低用量ピルとして、代表的な2種類を紹介します。
低用量ピルは、含まれる2つの女性ホルモンのうち、黄体ホルモンの種類によって第一世代から第四世代まで分類されています。
黄体ホルモンは体内で男性ホルモンのような働きをします。
それぞれの世代に含まれる黄体ホルモンの種類によって効果が異なるため、以下で詳しく見てみましょう。
マーベロン(ジェネリック:ファボワール ):デソゲストレル・エチニルエストラジオール錠
マーベロンは、第三世代の黄体ホルモン「デソゲストレル」を配合しており、男性ホルモンのような作用が出にくいため、多毛などの副作用が出にくいのが特徴です。
さらに、卵胞ホルモンによる男性ホルモンの分泌抑制と皮脂の過剰な分泌抑制効果も高く、美容目的で利用する女性も多いピルです。
ニキビ治療で最も使われる低用量ピルと言えるでしょう。
また、マーベロンと同じ成分で作られた後発品にファボワールがあります。
ファボワールには、低価格でマーベロンと同じ効果が得られるといったメリットがあります。
ヤーズフレックス:ドロスピレノン・エチニルエストラジオール錠
ヤーズフレックスは、第四世代の黄体ホルモン「ドロスピレノン」を使用した超低用量ピルです。
第三世代までの低用量ピルよりも女性ホルモンの用量が抑えられているため、副作用のリスクが低いのが特徴です。
ニキビ治療には向かないピル

すべての低用量ピルがニキビに効果があるわけではありません。
ニキビを悪化させる可能性のあるピルもありますので注意が必要です。
代表的な例として、トリキュラーをはじめとするレボノルゲストレル・エチニルエストラジオール錠が挙げられます。
このピルは、不正出血が起こりにくく安定した月経周期を作りやすい第二世代のピルとして知られています。
しかし、第二世代の黄体ホルモンであるレボノルゲストレルは男性ホルモンのように働く作用が強く、皮脂の分泌が増えてニキビが悪化する可能性があります。
そのため、ニキビ治療を目的としてこのピルの選択は避け、別のピルの選択をおすすめします。
服用しているピルがニキビ治療に適したピルであるか不安な場合は、皮膚科の医師に相談するとよいでしょう。
マーベロンを購入する方法

マーベロンを購入する際に、医師の処方箋は必要ありません。
低用量ピルはニキビを改善する高いエビデンス(有効性)を有しています。
しかし、日本では低用量ピルを用いたニキビ治療は未承認で、保険適用外となっているため、処方箋なしで購入することができます。
低用量ピルを購入する方法は主に3つあります。
それぞれの方法をご紹介します。
1. 医療機関を受診する(自費診療)
メリット:
デメリット:
皮膚科では、医師によってニキビの状態や体質、既往症、生活習慣などを総合的に判断し、適切なピルを処方してもらえます。
服用方法や副作用についてもしっかり説明を受けることができて安心です。
しかしながら、低用量ピルの商品代の他に診療料が掛かるので、毎回の受診を負担に感じる人はいるようです。
2. オンライン診療を利用する
メリット:
デメリット:
近年では、オンライン診療でピルを処方してくれる医療機関も増えてきました。
自宅から簡単に診察を受けることができ、時間や場所に縛られないのがメリットです。
費用については、こちらも低用量ピルの商品代とは別に診察料や送料が掛かる場合があります。
3.個人輸入代行サービスを利用する
メリット:
デメリット:
費用面において最も安価に入手できます。
ニキビ治療は長期間の服用が必要となることから、経済的な負担の少ない個人輸入者からの購入も検討してみましょう。
しかし、個人輸入においては偽物や粗悪品をつかまされる危険があります。
個人輸入代行サービスを利用するときは、メーカー正規品保証で、専門機関への成分鑑識も行っている「お薬通販部」などの実績豊富なサービスを利用するとよいでしょう。
ニキビ、避妊以外のマーベロンの副次的効果3つ

最後に、マーベロンの服用によって得られる、避妊やニキビ改善以外の効果の一部をご紹介します。
1.月経痛・PMSの改善
月経痛や腰痛、腹痛などの月経困難症と、イライラや胸のハリといった心身の不調であるPMSは、それぞれ排卵、体内のホルモン量の急激な変化により引き起こされます。
マーベロンは排卵を抑え、体内のホルモンを一定量に保つ役割があるため、月経困難症やPMSの改善が見込めます。
2.月経周期の安定
マーベロンにより体内のホルモン量が調整されるので、月経不順が改善します。
また、この働きを利用して、月経期間をずらせます。
詳しい方法は医師または薬剤師にお確かめください。
3.子宮内膜症・卵巣癌のリスク軽減
マーベロンの子宮内膜を薄く保ったり、排卵を抑制する作用により、卵巣や子宮を傷つける機会が少なくなるため、がんの発生を減らせるという報告があります。
ニキビ治療でマーベロンは有効?のまとめ

ニキビに悩む女性にとって、低用量ピルは有効な治療法の一つとして注目されています。
低用量ピルは、皮脂分泌を抑制し、抗炎症作用とホルモンバランスを整えることでニキビを改善します。
ニキビ治療に適した低用量ピルには、マーベロン、ファボワール、ヤーズフレックスなどがあります。
ピルの効果が現れるまでには個人差があり、多くは2〜3ヶ月で効果を実感できますが、服用初期にニキビが悪化するケースがあります。
ニキビ改善に対して即効性はないため、症状に注意しながら、継続して服用する必要があります。
また、効果を最大限に引き出すために、毎日決まった時間に1錠ずつ服用しましょう。
注意点としては、ピル服用期間中には血栓症などの副作用のリスクが伴います。
服用中の薬や過去の病歴がある場合は医師に相談し、自分に合っているかの確認が大切です。
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