ED治療薬と精力剤・勃起サプリの比較
ED改善作用の違い
EDに悩む男性が、インターネット検索エンジンに「ED/薬」と入力すると、さまざまな情報が出てきます。
怪しいサプリメントの広告や、医療用医薬品を処方しているクリニックの広告を目にすることになるでしょう。
しかしその男性は、まず検索をして情報収集を試みていることでED治癒への既に第一歩を踏み出しているといえます。
EDの治療薬・サプリメントはたくさんの種類があります。
ED治療薬(医療用医薬品)、精力剤、勃起サプリメントとカテゴライズされますが、それぞれ作用機序や効能、用法用量が異なります。
それらの違いを理解し、ご自身の体質やシチュエーションに合った製品を見つけることが大切です。
正しい知識をつけて、EDを克服しましょう。
目次
分類定義と用途
EDの治療方法というと、ほとんどの患者さんがお薬を服用して治します。
例外的に、器質的異常、つまり陰茎形状そのものの異常や神経伝達系の異常、生活習慣病やその他疾患が原因ということであれば、ED治療薬は服用しないこともあります。
原因がはっきりしない場合は自己判断せず、専門家にご相談ください。
お薬で治す場合、お薬にも種類があります。
この項では医療用医薬品である「ED治療薬」「精力剤」「勃起サプリメント」の3つに分けて特徴をご紹介します。EDになっている原因や症状、年齢、EDの程度は患者さんによってさまざまです。
ご自身に合ったお薬を見つけ、ED克服の手助けをしてもらいましょう。
ED治療薬
ED治療薬とは、EDと診断された患者さんに対する、EDの治療を目的とした医薬品のことです。
一番有名なお薬は、「バイアグラ」というED治療薬です。
バイアグラとはアメリカに拠点を置く大手製薬会社ファイザー社が開発した世界で初めてのED治療薬で、長年にわたる使用経験が蓄積しており信頼できるお薬といえます。
日本で医師からの処方が許可されているのは、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬であるバイアグラ、シアリス、レビトラ、バイアグラジェネリックなどです。
PDE阻害剤は勃起のメカニズムに着目し、陰茎海綿体へ流れ込む血流量を増加させることで硬く力強い勃起を維持させるお薬で即効性があり効果を実感する方が非常に多いお薬です。
なお媚薬効果はなく、性的刺激を受けたときにのみ効果を発揮します。
患者さんによっては心臓病や脳血管疾患の既往など、服用できない条件の方もいますので、医療機関の指示に従ってください。
精力剤
精力剤とは、性機能増強のための薬剤および一般食品の俗称です。
医薬品に分類されるものと、その他一般食品に分類されるものがあります。
薬剤として販売するには認可が必要なため、一般的に有名な「マカ」「すっぽん」「ニンニク」「高麗人参」などは食品に分類されます。
医薬品成分として認可されている成分としては、「テストステロン」などのホルモン剤があります。
前述の「マカ」など滋養強壮・疲労回復効果のある食品を、間接的に精力剤と謳い販売しているメーカーも存在します。
亜鉛も、前立腺において性ホルモンの分泌を促すことから性のミネラルと呼ばれ、一定の含有量を超えると栄養機能食品と標榜して販売されていることがあります。
ED治療薬のような即効性・持続性は低いものが多いです。
勃起サプリ(EDサプリ)
勃起サプリは栄養補助食品に分類され、医薬品ではありません。
精力剤と同様、即効力・持続力の期待は薄いですが、体質改善のために服用するという目的で長期的に愛用する方もいます。
サプリメントの中には、口から服用するタイプではなく陰茎に直接塗布するタイプのものもあります。
サプリメントとして販売されている製品を利用する際には、成分表示をきちんと確認しましょう。
サプリメントには、日本国内のみならずインドやアフリカにおいて大昔から媚薬・精力増強剤として使用され続けてきた成分を配合している製品が多く見受けられますので、媚薬成分が多いほうが良いのか血流を良くする成分が含まれるほうが望ましいのか、慎重に検討して購入してください。
ED治療薬の禁忌事項に該当している方や、医療用医薬品に抵抗がある方は試す価値のある選択肢です。
目的により使い分ける
ご紹介してきたように、ひとくちにEDを治療するといってもさまざまな治療選択肢があります。
たとえば4,5年EDに悩む50代男性が生涯現役でい続けるためには、根本的なED治療を施す必要があります。
お薬を飲むことで挿入行為自体が満足できるものに変わり、日常生活にも活力が出てきます。
また、10代のころの失敗が原因で心因性のEDを患っている20代の男性には、成功体験を上塗りしてトラウマを克服してもらうという方法が有効です。
ED治療薬を何度か服用して満足できる性行為が体験できれば、自信がついてEDが改善することも珍しくありません。
短小、早漏といった悩みにはサプリメントが功を奏することもありますが、この場合は長い時間をかけて少しずつ改善に向かうケースが多くあります。
患者さんの年齢や背景・目的によって、どんなお薬がふさわしいかが異なりますので、ご自分の症状と目的を理解することがEDを改善する鍵となります。
ED改善 根本的な治療
EDの原因は人それぞれで、根本的な原因が取り除ける場合とそうでない場合があります。
射精できずに失敗した過去がフラッシュバックしてEDになっている場合には、ED治療薬によって強い勃起と射精の経験を重ねれば、嫌な記憶が上書きされ、お薬なしでも満足のいく性生活が営めるようになります。
加齢により血流が悪くなっている場合にも、ED治療薬が解決してくれるでしょう。
この場合は、お薬の服用とともに生活習慣の見直しが大切です。
規則正しい生活・適度な運動・バランスの良い食事が体内の血の巡りを良くし、ED改善へといざなってくれます。
いずれの場合にも、ED治療薬は性的刺激が脳内に入ってきたときに陰茎海綿体の血管が拡張、大量の血液を陰茎へ送り込み勃起状態を誘発する働きを持ちます。
確実に効果があらわれるED克服への近道といえます。
精力増強 一時的な活力
人間は誰しも「いつもと違って今日は精神的・身体的に疲れている」という日があります。
EDではないけれど、今日は自信がない…そんな時には、精力増強を目的とした精力剤を活用してみるのも一つの方法です。
疲労回復、滋養強壮剤として市販されているドリンク剤や食品は、一時的に精力を回復させたいときに効果があります。
ED治療薬ではありませんので、即効力や勃起の持続力については改善に個人差があり確実とはいえませんが、一時的に疲れた体を癒してくれるためいつもの元気を取り戻せます。
マカ、高麗人参、ニンニク、L-アルギニンといった成分が入っている製品や一時かぎりの媚薬成分が入った製品をチョイスし、自分に合っているか確かめてみるのも良いでしょう。
体質改善 長期的計画
疲れやすく日々精力減退を感じるという男性や陰茎サイズの短小に悩む男性は、サプリメントを長期的に服用することで体質そのものを改善する計画を立ててみてはいかがでしょうか。
「今日はどうしても失敗できない」という日には不向きですが、長期計画を立てて服用し続けるなら話は別です。
中国で使われてきた漢方成分やインドのアーユルヴェーダ医学で使われてきた天然成分が、身体の血の巡りを良くし、疲れにくい身体へと導いてくれます。
高麗人参やジャコウアオイなどの植物由来の製品が多く上市されています。
製造会社によっては3ヵ月以上、もしくは1年スパンでの服用を推奨している製品もありますので、使用上の注意をしっかり読んでから購入されることをおすすめいたします。
ED改善効果の追求
EDにかかった男性の多くは、ED治療をするのであれば確実な効果を得たいとお考えでしょう。
サプリメントや精力剤は、効き目にかなりの個人差が生じます。
また、高血圧の方が血流促進効果のあるサプリを服用してしまうと、より血圧が上がったり頭痛が引き起こされたりするリスクもあります。
パートナーの女性からしても、ED治療薬は医師に相談の上正しく服用し安全に留意したうえで使用してほしいという意見が大半を占めています。
ED治療薬の効果はいうまでもなく、8割以上の方が効果を実感したというデータも過去にわたり多数公表されました。
このように、確実にED改善をしたいならED治療薬の服用をおすすめします。ED治療薬で悩みをなくし、充実したナイトライフを手に入れましょう。
参考文献
ED治療薬
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