ジルテックは抗アレルギー薬の一種で、有効成分としてセチリジン塩酸塩が配合されています。

抗アレルギー薬の中では比較的即効性に優れており、効果が長く持続する点も特徴です。

ジルテックについて

ジルテックの効果について解説する前に、まずはどのような医薬品なのか特徴や適応症状について解説します。

特徴

ジルテックの有効成分であるセチリジン塩酸塩には、ヒスタミンH1受容体拮抗作用があり、体内で起こるヒスタミン反応を抑制する点が特徴です。

アレルギーの原因であるヒスタミンのはたらきが抑制されると、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎にともなう症状を鎮める効果が期待できます。

また、セチリジン塩酸塩には好酸球遊走抑制作用やメディエーター遊離抑制作用もあり、アレルギー反応にともなう炎症を鎮めたり、アレルギーの原因となるヒスタミンの放出を妨げたりする効果も期待できます。

ジルテックの有効成分セチリジン塩酸塩について

ジルテックは抗アレルギー薬の一種で、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などにともなう症状を緩和する目的で用いられます。ジルテックの有効成分について解説します。

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2025.06.10

適応症状

ジルテックの適応症状は以下の通りです。

製薬会社

ジルテックはベルギーのブリュッセルに本社をおく製薬会社「UCB（Union chimique belge）」が製造・販売しています。

UCBはベルギーの実業家「エマニュエル・ジャンセン」により1928年に創立され、100年近い歴史を誇ります。

日本を始め世界40ヶ国に拠点を持ち、神経系の治療薬や免疫薬を多く取り扱う実績十分の製薬会社です。

ジルテックは、ベルギーのブリュッセルに本社を置くUCBが製造開発している抗アレルギー薬です。主成分としてセチリジンが含有しており、主にアレルギー性鼻炎をはじめ、蕁麻疹や花粉症などの症状の緩和に効果が期待できます。 1箱：1,533円～

臨床試験の結果から読み解くジルテックの有用性

ジルテックの有用性について、国内で行われた臨床試験の結果をもとに解説します。

アレルギー性鼻炎に対する有用性

2歳以上15歳未満のアレルギー性鼻炎患者に、セチリジン塩酸塩を2週間にわたり投与する二重盲検比較試験が行われました。

その結果、総合鼻症状スコア（くしゃみ発作、鼻汁、鼻閉、鼻内そう痒感）に関して以下の変化が得られました。

上記の試験から、セチリジン塩酸塩を投与した群ではプラセボ群に比べ、総合鼻症状スコアに有意な低下が見られました。

蕁麻疹に対する有用性

成人の蕁麻疹患者にセチリジン塩酸塩10mgを1日1回投与する二重盲検比較試験において、中等度以上の改善が投与3日後に47.9%、投与1週後に 64.9%、投与2週後に71.6%に見られました。

また、成人の蕁麻疹患者にセチリジン塩酸塩10mgを1日1回投与する一般臨床試験では、中等度以上の改善が投与3日後に46.7%、投与1週後に 53.2%、投与2週後に72.9%に見られました。

アトピー性皮膚炎に対する有用性

3歳以上15歳未満のアトピー性皮膚炎患者を対象に、ケトチフェンフマル酸塩に対するセチリジン塩酸塩の非劣性が検証されました。

上記の結果から、セチリジン塩酸塩はケトチフェンフマル酸塩に劣らない効果があると分かります。

また、セチリジン塩酸塩はケトチフェンフマル酸塩に比べ、眠気を起こすリスクが比較的低い点もメリットとなっています。

まとめ

臨床試験の結果からジルテックの有効成分であるセチリジン塩酸塩は、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、アトピー性皮膚炎の症状緩和に効果的と分かりました。

服用してからおよそ40分から1時間で効果があらわれ始め、24時間持続する点も特徴です。

ジルテックの効果とは？アレルギーについても解説

ジルテックはセチリジン塩酸塩を有効成分に配合した抗アレルギー薬です。ジルテックの効果および、アレルギーについて解説します。

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