GLP-1ダイエットに潜む危険性とは?副作用やデメリットに関して解説!

GLP-1ダイエットは食欲抑制や体重減少が期待できる一方、副作用やリスクも存在します。適応外使用では公的な副作用救済制度が適用されず、医師の指導が不可欠です。適切な食生活と運動を併用し、安全に活用しましょう。

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記事公開日:2025.03.13

最終更新日:2025.03.13

お薬通販部スタッフ[監修]

GLP-1ダイエットに潜む危険性とは?副作用やデメリットに関して解説!

メディカルダイエットのひとつである、GLP-1ダイエットがいま世界中で注目されています。

しかしそれと同時に、副作用などの危険性やデメリットに関しても、さまざまなところで話題にあがるようになってきました。

この記事ではGLP-1ダイエットに関して、期待されている効果から、危険性、副作用、デメリットまで解説します。

信頼できる情報をもとにまとめましたので、ぜひ最後までご覧くださいね!



GLP-1受容体作動薬は糖尿病の治療を目的とする薬!効果や特徴とは?

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GLP-1受容体作動薬は、もともと2型糖尿病の治療を目的として開発された薬です。

しかし血糖値低下作用だけでなく、食欲、体重などを低下させる作用もあることが注目され、欧米を中心に肥満治療薬としても開発、販売されています。

   

国内でも既に、ウゴービ皮下注という肥満治療を目的としたGLP-1受容体作動薬の発売が2024年2月に決まっています。



GLP-1受容体作動薬には血糖値、食欲、体重低下作用がある

GLP-1受容体作動薬はどのようなメカニズムで血糖値、食欲、体重を下げるのでしょうか?

GLP-1は、もともと私たちの小腸から分泌される消化管ホルモンの一種です。GLP-1は、食事によって血糖値が上がると小腸から分泌され、膵臓からインスリンを分泌させて血糖を低下させます。

GLP-1には血糖値低下作用以外にもさまざまな作用があり、摂食抑制作用、胃排出抑制作用、腎臓保護作用、心血管保護作用なども報告されています。

GLP-1受容体作動薬は、膵β細胞上のGLP-1受容体に選択的に結合し、GLP-1と類似の作用を示します。     

発売されているGLP-1受容体作動薬は複数ありますが、なかでも食欲抑制作用や体重低下作用が強く、GLP-1ダイエットに使用されている薬の特徴を詳しく見ていきましょう!


経口薬:リベルサス錠

リベルサス錠は世界初にして唯一の経口GLP-1受容体作動薬で、主成分はセマグルチドです。2型糖尿病にのみ適応が通っています。

経口薬のため、注射に抵抗のある人でも始めやすいのがメリットです。

しかし食事の影響を非常に受けてしまう特徴があります。食後にリベルサス錠を服用した試験では、ほぼ吸収されていなかったというデータがあります。

リベルサス錠は必ず起床時すぐなど、空腹の状態で服用するようにしましょう!

水のとりすぎも吸収率を落とすため注意が必要です。

また、ほかの薬も食事同様、一緒に飲まないようにしましょう。


注射薬:オゼンピック皮下注2mg

オゼンピック皮下注はリベルサス錠と同様の主成分をもち、2型糖尿病にのみ適応が通っている注射薬です。

注射薬であるため、注射の手技やデバイスの理解、針の廃棄、衛生面などいくつかリベルサス錠よりも注意する点があります。しかし1週間に1回の投与でよいなどのメリットもあります。

配布される注射用の針は細く、痛みが少ないものがほとんどです。



GLP-1ダイエットはどのようなリスクがある?

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GLP-1ダイエットが世界中で注目されるにしたがって、GLP-1ダイエットのリスクに関しても報じられるようになってきました。

具体的にどのような危険性があり、それらを防ぐためにはどうしたらよいのか見ていきましょう!


GLP-1ダイエットをおこなうことができない人とは

GLP-1ダイエットを行うことができない人、おすすめできない人がいます。

以下にGLP-1ダイエットをするのに注意が必要な人をまとめました。

  • 未成年
  • 70歳以上の高齢者
  • 妊娠、授乳中、妊娠の可能性がある方
  • 糖尿病
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害(重度)
  • 膵炎、胆石症
  • 腹部手術、腸閉塞の既往歴
  • 甲状腺疾患
  • 摂食障害
  • うつ病
  • 多発性内分泌腫瘍症2型
  • BMI18.5未満
  • 低血糖の恐れのがある

重篤な副作用の発生を避けるため、該当する疾患をもつ恐れのある人は、GLP-1ダイエットをはじめる前に医師に必ず報告しましょう。

特に糖尿病と診断され、血糖値を下げる薬を服用中の場合、低血糖などの重い副作用が起きる可能性があるため注意が必要です。


GLP-1受容体作動薬の主な副作用とは

GLP-1受容体作動薬の主な副作用は胃腸障害です。胃腸障害そのものも、次第に慣れてくる場合がほとんどです。正しい使用方法、服用方法を心がければ、重い副作用が起きる可能性は低い薬です。

血糖値を下げる治療薬のため、低血糖を心配される人も多いことでしょう。

しかしGLP-1受容体作動薬の血糖値を下げる効果は、血糖値が高いときにだけインスリンを分泌するようにすい臓に働きかけるため、低血糖は起きにくいといわれています。

ただ、ほかの血糖値を下げる薬との併用、無理なダイエットや体調不良により著しく食事がとれていない、アルコールの多飲、薬剤の過量投与などは、低血糖がおきるリスクを高めてしまいます。

低血糖が起きた場合は、ブドウ糖10〜20g(40〜80kcal)や、クッキー、ジュースなど糖分をすぐにとるようにしましょう。

ほかにも頻度は非常に低いですが、急性膵炎や胆嚢炎などの重大な副作用が報告されています。

以下のような症状があらわれた場合は、すぐに服用を中止して、医療機関を受診しましょう。

副作用症状
低血糖症状脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、
動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常など
急性膵炎嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛など
胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸右上腹部や背中の激しい痛みや吐き気、嘔吐など



副作用を防ぐ!用法用量、使用方法をしっかり守ろう!

前述したように、重い副作用がでる原因のほとんどは、薬の誤った使用、無理な使用によるものがほとんどです。

医師の指示に従い、必ず少量から始め、4週間以上経ってから徐々に増量することを守るだけでなく、適切な食生活を心がけましょう。

注射薬の場合は、手技や保存方法などもしっかりと指導を受けるようにしましょう。

また、胃腸障害やそのほかの副作用に不安を感じる場合は、無理に続けず、早めに医師に相談しましょう。



副作用が起きても、国の保証が受けられない可能性も

前述したように、GLP-1受容体作動薬は2型糖尿病にのみ適応がとおっている薬です。

ダイエットでの使用は適応外使用となり、万が一副作用が起きた場合に「医薬品副作用被害救済制度」が利用できない可能性が高いでしょう。



医師会からも注意喚起がでている

GLP-1受容体作動薬は魔法のやせ薬ではありません。本来、食生活の見直しや適切な運動と併せて使用するものです。

また、前述した副作用などのデータは糖尿病患者を対象に行ったものであるため、健常人に対してどのような副作用がでるのか詳細なデータは蓄積されていません。

健常人にGLP-1受容体作動薬を用いた場合、膵炎のリスクが9倍に上がったという報告もあがっています。

GLP-1ダイエットの使用拡大により、薬が不足し、糖尿病患者に薬が行き届かないケースも出ていること、医療機関の不十分な診察や説明による副作用の報告も多数あがっており、厚生労働省、日本糖尿病学会、医師会などから注意喚起が出ています。



GLP-1ダイエットはどのようなデメリットがある?

GLP-1ダイエットは、前述したように副作用のリスクがあります。そのほかにどのようなデメリットがあるのでしょうか?

費用の面や、期待した効果が出るのかどうかに関して解説します!


GLP-1ダイエットで痩せない場合もある

GLP-1受容体作動薬はあくまで「ダイエットのサポート」であり、食生活の見直しや適切な運動が必要です。

報告されている減量効果に関するデータは、海外のものが多く、国内でもBMIが27kg/m2以上の肥満体型の人を対象に行ったものがほとんどです。そのため、それ以外の人に減量効果がどの程度でるのかどうかは詳しくわかっていません。
また、薬を使っていれば、いくら食べても大丈夫だと思っている人もいますが、それは誤りです。

薬の作用により、食欲を落とし、食べる量を減らすことでダイエット効果があらわれるため、通常量を食べていては痩せることはできません。

食べているものが減っていない、運動をまったく行っていない、そもそもやせ型であるなどのケースでは効果を感じにくい場合があります。


GLP-1ダイエットは中断すると元に戻ることも

GLP-1ダイエットの期間中に、食生活や運動習慣の見直しを行った場合はダイエット効果が持続します。

しかし薬に頼り切っていた場合、薬の中止とともに次第に食欲は元に戻り、体重もまた増えてしまうでしょう。

薬はダイエットのサポートであることを理解し、その期間中に痩せやすい食生活、運動により痩せやすい体を作ることが大切です。


保険適応にならないので注意!GLP-1ダイエットは自由診療

前述したように、GLP-1受容体作動薬は2型糖尿病のみに適応が通っている薬であり、ダイエットでの使用は保険適応外で、自由診療となります。

現在の相場から考えると、月に1万円程度以上は、費用がかかる可能性が高いでしょう。



GLP-1ダイエットの薬は通販でも手に入る?医薬品の個人輸入は安全?

GLP-1ダイエットで使用する薬は、医療機関だけでなく、通販でも手に入れることは可能です。

お薬通販部』は、医薬品の個人輸入代行サービスです。メーカー正規品であることを実証し、厳選した信頼性のある商品のみを取り扱っています。

個人で海外から医薬品を購入する際に、品質や配送に不安を感じる場合は、このようなサービスを利用してみましょう!

海外の薬を使用することで費用をかなり抑えられますが、前述したように飲み方を必ず守ることや、万が一副作用が起きた場合に「医薬品副作用被害救済制度」が利用できず、自己責任になる点は注意しましょう。



通販ならさまざまな治療薬をお得なジェネリックで購入可能!

GLP-1ダイエットの薬に限らず、『お薬通販部』のような通販を利用すれば、さまざまな治療薬のジェネリック医薬品の購入が可能です。

ジェネリック医薬品とは、先発品と同じ有効成分と量を使用しており、品質、効きめ、安全性が同等な治療薬です。

先発品と、形や大きさ、味や香りなどの添加剤がことなる場合がありますが、効きめや安全性に影響はありません。

できる限り安く医薬品を手に入れたい方は、ジェネリック医薬品の購入をおすすめします。


まとめ

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GLP-1受容体作動薬を用いたダイエットは、世界的にも非常に注目されているダイエット法です。

しかし薬である以上は副作用があり、危険性や使用すべきではない人もいます。また、魔法のダイエット薬ではないため、食生活の見直しや適切な運動の継続も必要です。

しかし過剰な食欲によって、ダイエットが続かずに悩んでいる人もいるでしょう。

GLP-1受容体作動薬は食欲を正常化する効果があるため、そのような人は「適切な食生活を日常生活に浸透させる」という意識をもって、上手に活用してみてはいかがでしょうか?

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お薬通販部スタッフ

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