プロトピック軟膏の副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!
プロトピック軟膏の副作用は、アトピー性皮膚炎に悩まされている方にとって気になる情報の1つです。プロトピック軟膏の副作用について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

プロトピック軟膏は日本を代表する製薬会社「アステラス製薬」が製造・販売しているアトピー性皮膚炎治療薬です。
有効成分のタクロリムスには、炎症の原因となるヒスタミンのはたらきを阻害し、アトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを緩和する効果が期待できます。
プロトピック軟膏に限らず化学的に製造された医薬品には副作用の可能性があるため、事前にリスクを知っておくことが大切です。
本記事ではプロトピック軟膏の使用で起こり得る副作用の種類、および発現頻度について解説します。
目次
プロトピック軟膏の基本情報

プロトピック軟膏は有効成分「タクロリムス」を配合しており、炎症の原因となるヒスタミンのはたらきを阻害する作用があります。
ヒスタミンのはたらきが阻害されると、アトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを緩和する効果が期待できます。
プロトピック軟膏は非ステロイド性の医薬品のため、ステロイド製剤に見られる皮膚の菲薄化リスクが低い点がメリットの1つです。
プロトピック軟膏の重大な副作用

プロトピック軟膏に関して、重大な副作用を起こした事例は報告されていません。
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プロトピック軟膏の主な副作用

プロトピック軟膏の添付文書をもとに、主な副作用を発現頻度別に紹介します。
5%以上
プロトピック軟膏を使用した5%以上の方に以下の副作用が見られます。
プロトピック軟膏の使用に際して多く見られる副作用が適用部位の皮膚刺激感で、使用した方全体のおよそ44.3%に熱感が見られます。
塗布部位の疼痛も熱感に次いで多く見られ、使用した方全体の23.6%に発現が確認されました。
いずれもプロトピック軟膏を使い始めた初期に多く見られる症状ですが、アトピー性皮膚炎の改善にともなって解消する傾向にあります。
ただし、人によってはプロトピック軟膏の使用中持続するケースもあり、症状が重度の方は休薬もしくは使用を中止する必要があります。
プロトピック軟膏を使用した方のなかには、毛嚢炎や伝染性膿痂疹など細菌性感染症を発症する方がいます。
プロトピック軟膏の使用にともない細菌性感染症を発症した際には抗菌薬や抗ウイルス薬、抗真菌薬を用いて速やかに対処する必要があります。
抗菌薬や抗ウイルス薬、抗真菌薬を用いても細菌性感染症が改善しない場合、プロトピック軟膏の使用を中断してください。
0.1~5%未満
プロトピック軟膏を使用した0.1〜5%未満の方に以下の副作用が見られます。
上気道炎やリンパ節炎など、皮膚以外の感染症が長く続くようであれば、プロトピック軟膏の使用を中断して専門の医療機関を受診してください。
頻度不明
頻度不明ながらプロトピック軟膏を塗布すると以下の副作用を招く可能性があります。
副作用が強く見られる際の対処法

プロトピック軟膏の使用にともない副作用が強く見られる方は、いったん使用を中断して専門医の診察を受けてください。
まとめ

プロトピック軟膏を使用した方の多くに適用部位の熱感や疼痛が見られます。
一般的にはアトピー性皮膚炎の改善にともない熱感や疼痛は消失しますが、長く続く場合はいったんプロトピック軟膏の使用を中断し、専門の医療機関を受診してください。
今回の記事を参考にプロトピック軟膏を正しく使用し、アトピー性皮膚炎の改善にお役立てください。
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