プロトピック軟膏の併用禁忌とは?使用してはいけない人もご紹介!

医薬品の多く併用禁忌があるため事前に知っておく必要があります。プロトピック軟膏の併用禁忌について解説します。

お薬通販部スタッフ[監修]

プロトピック軟膏の併用禁忌とは?使用してはいけない人もご紹介!

プロトピック軟膏は東京に本社をおく大手製薬会社「アステラス製薬」が製造・販売しているタクロリムス水和物軟膏です。

有効成分のタクロリムスには炎症の原因となるヒスタミンのはたらきを阻害し、アトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを緩和する効果があります。

本記事ではプロトピック軟膏の併用禁忌、および使用してはいけない人について解説します。



併用禁忌について

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併用禁忌は特定の治療薬との併用を禁止されている医薬品や有効成分です。

プロトピック軟膏に関しては重篤な副作用の発現例が報告されていませんが、併用禁忌薬を知らずに使用すると思わぬ健康被害を招く可能性があります。

プロトピック軟膏に限らず、何らかの医薬品を購入したら使用前に添付文書やパッケージをチェックし、併用禁忌や使用方法を知っておく必要があります。



プロトピック軟膏の商品詳細

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プロトピック軟膏の併用禁忌について解説する前に、どのような医薬品なのか詳細を知っておきましょう。


特徴

プロトピック軟膏は有効成分にタクロリムスを配合した、アトピー性皮膚炎治療薬の一種です。

タクロリムスには炎症の原因となるヒスタミンのはたらきを阻害し、アトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを緩和する作用があります。

アトピー性皮膚炎の第一選択薬はステロイド製剤ですが、十分な効果が得られないもしくは使用に適していない際に、プロトピック軟膏の使用が検討されます。

プロトピック軟膏は非ステロイド性の外用薬のため、ステロイド製剤に見られる皮膚の菲薄化リスクが低い点がメリットの1つです。


適応症状

プロトピック軟膏の適応症状はアトピー性皮膚炎です。

通常はステロイド製剤では十分な効果が得られない場合や、副作用のためステロイド製剤が使用できない場合に用いられます。


製薬会社

プロトピック軟膏は東京に本社がある国内の大手製薬会社「アステラス製薬」が製造・販売しています。

アステラス製薬ではプロトピック軟膏だけでなく、前立腺がん治療薬の「イクスタンジ」や免疫抑制剤の「プログラフ」、過活動膀胱治療薬の「ベタニス」なども主力商品です。



プロトピック軟膏の併用禁忌

プロトピック軟膏の併用禁忌の見出し画像

プロトピック軟膏の併用禁忌は、PUVA療法をはじめとする紫外線療法です。

紫外線照射により100%皮膚がんを発症するアルビノマウスにプロトピック軟膏を塗布すると、皮膚がんの発症を早めることが示唆されています。

ラットを用いた実験では精子数の減少や精子の運動能の低下、および繁殖能力の軽度低下が認められました。

人間に関しては紫外線療法とプロトピック軟膏の併用により発がんリスクが高まるとのエビデンスはありませんが、添付文書では併用を禁止する旨が記載されています。






プロトピック軟膏はアトピー性皮膚炎に対する外用剤で、免疫抑制作用によってアトピー性皮膚炎を改善させます。薬剤がアトピー性皮膚炎の皮膚状態が悪い部分のみから吸収されるので、正常な肌には影響がありません。

1箱:3,376円~



プロトピック軟膏を使用してはいけない人

プロトピック軟膏を使用してはいけない人の見出し画像

以下に該当する方は、自分の判断でプロトピック軟膏を使用しないでください。

  • プロトピック軟膏の成分に対して過敏症の既往歴をお持ちの人
  • 患部に潰瘍やびらんが見られる人
  • 高度の腎障害・高カリウム血症をお持ちの人
  • 全身に皮疹をともなう紅皮症が見られる人
  • 2歳未満の小児





プロトピック軟膏の成分に対して過敏症の既往歴をお持ちの人

プロトピック軟膏に含まれる成分に対して、過去に過敏症を発症した経験がある方は、自分の判断で使用しないでください。


患部に潰瘍やびらんが見られる人

患部に潰瘍やびらんが見られる人がプロトピック軟膏を塗布すると、血中濃度が高くなり腎機能障害などのリスクを高める恐れがあります。潰瘍やびらんが改善するまでは、プロトピック軟膏を使用しないでください。


高度の腎障害・高カリウム血症をお持ちの人

高度の腎障害・高カリウム血症をお持ちの人は、プロトピック軟膏を使用しないでください。プロトピック軟膏を使用すると、腎機能障害および高カリウム血症が増悪させる恐れがあります。


全身に皮疹をともなう紅皮症が見られる人

全身に皮疹をともなう紅皮症が見られる人がプロトピック軟膏を使用すると、有効成分の血中濃度が高くなりすぎる恐れがあります。


2歳未満の小児

プロトピック軟膏に関して、2歳未満の小児や低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は行われていません。

親の判断で2歳未満の小児にプロトピック軟膏を塗布するのは避けてください



プロトピック軟膏の使用で健康被害を生じた際の対処法

プロトピック軟膏の使用で健康被害を生じた際の対処法の見出し画像

プロトピック軟膏の使用開始がきっかけで何らかの健康被害が生じた場合、すぐにかかりつけ医の診察を受けてください



まとめ

まとめの見出し画像

プロトピック軟膏には有効成分としてタクロリムスが配合されており、アトピー性皮膚炎にともなう炎症を鎮める際に効果的です。

プロトピック軟膏には重大な副作用の報告例がありませんが、何らかの病気や皮膚疾患をお持ちの方は自分の判断で使用しないでください。

今回の記事を参考にプロトピック軟膏を安全に使用し、アトピー性皮膚炎の改善にお役立てください。

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