【注意】マーベロンを飲み忘れた!生理を遅らせる!正しい飲み方で効能を実感
マーベロンは避妊作用のある低用量ピルです。この記事ではマーベロンの効果を最大限にだし、副作用を抑える、用法用量、服用方法に関して解説しています。
お薬通販部スタッフ[監修]


ピルを飲み忘れてしまった!
マーベロンの効能を確実に得るには、何に気を付けてピルを飲めばいいの?
旅行があるから生理日をずらしたいな…
毎日忙しく過ごしていると、ピルを飲み忘れてしまったり、本当に避妊効果が得られているのか心配になることがありますよね。
この記事では、日本産婦人科学会の「婦人科外来ガイドライン」や医師も参考にしている「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」に基づき、低用量ピルの飲み忘れ時の対処法や、下痢・嘔吐による避妊効果の低下時の対処法をまとめました。
さらに、マーベロンで生理をずらすコツや正しく服用を続けるためのコツによって、マーベロンと上手く付き合う方法もお伝えしています。
確実な避妊効果を得たい人、生理をコントロールして快適な毎日を送りたい人は、マーベロンで理想のライフスタイルを手に入れましょう。
目次
マーベロンの基本の用法

マーベロンを効果的に利用するには、毎日同じ時間に1錠服用する必要があります。
マーベロン21は、白色の錠剤を21日間連続服用し、その後7日間は薬を服用しません。
マーベロン28では、21日間白色の錠剤を服用後、7日間は緑色のプラセボを服用します。
マーベロンは体内のホルモンバランスを調整すると、効果を発揮します。
そのため、毎日同じ時間に服用すると、効果を最大限に発揮可能です。
不規則な服用では効果が減少し、期待する効果が得られない可能性があるので注意してください。
マーベロンの始め方
マーベロンの添付文書によれば、服用は月経初日からの開始が推奨されています。
これは、月経周期の自然な流れと避妊効果を最大限に引き出すためです。
一方、月経初日以外で飲み始めた場合は、排卵する可能性があるため最初の7日間は他の避妊法を併用する必要があります。
月経開始日が2月1日だった場合
→2月1日からマーベロンの服用を開始します。
この場合は、他の避妊法と併用する必要はありません。
月経開始日が2月1日で2月4日からマーベロンの服用を開始した場合
→7日後の2月11日まではコンドームなどの他の避妊法を併用しましょう。
2シート目の飲み方
マーベロン21 | 1シート目が終わって、7日間の休薬期間が終わった翌日から服用 |
マーベロン28 | 1シート終了後、翌日から2シート目を服用 |
休薬期間中に生理が来なくても、2シート目の服用は必ず開始してください。
生理が来ていないと感じるのは、低用量ピルの効果で子宮内膜が十分に厚くなっていなかったためで、低用量ピルの服用中には稀に起こります。
マーベロン21
1シート目の服用が終わったのが3月1日だった場合
→7日間の休薬期間が終わった3月9日から2シート目の服用を開始します。
休薬期間中に生理が来なくても、2シート目の服用を開始してください。
マーベロン28
1シート目の服用が終わったのが3月1日だった場合
→3月2日から2シート目の服用を開始します。
生理が来なくても、2シート目の服用は必ず開始してください。
どうする?マーベロンを飲み忘れた!

マーベロンは、毎日同じ時間の服用が大切です。
しかし、うっかり飲み忘れる場合もあります。
そんな時は以下のケース別対応方法を確認し、慌てずに正しく対処しましょう。
ひとつずつ解説します。
飲む時間が遅れた場合
マーベロンを飲む時間が12時間以内であれば、できるだけ早く服用しましょう。
いつもは夜10時に服用しているところ、夜0時に気づいた場合
→すぐに服用してください。
飲み忘れから1日以内の場合
飲み忘れた錠剤をできるだけ早く服用し、その日の分は通常通り服用してください。
いつもは夜10時に服用しているところ、翌日の昼12時に気づいた場合は
→すぐに昨日の夜10時の分を服用し、当日の分はいつも通り夜10時に服用してください。
(1日に2錠の服用になります。)
2日以上連続して飲み忘れた場合
2日以上連続して飲み忘れた場合は、その時点で服用を中止しましょう。
次の生理(消退出血)の開始初日を待って新しいシートから再開します。
なお、飲み忘れによって服薬していない期間は妊娠する可能性があるため、他の避妊法を併用しましょう。
2月3日に、1日と2日の服用忘に気づいた場合
→以降の服用はしません。
次の生理(消退出血)が来るのをまって、生理初日から新しいシートを飲み始めましょう。
途中で終わったシートは服用せずに破棄します。
マーベロン28で緑色の錠剤を飲み忘れた場合
飲み忘れた日の分はそのまま破棄して、当日分から飲み続けて下さい。
マーベロン28の休薬期間に飲む錠剤は、プラセボといって薬の成分は入っていません。
低用量ピルの服用において、休薬期間後の服薬開始を忘れる利用者は多く、このような飲み忘れを防ぐためにマーベロン28では休薬期間中もプラセボを服用します。
そのため、マーベロン28のプラセボ錠を飲み忘れた場合はそのまま破棄して問題ありません。
マーベロンを飲んだ後に嘔吐した場合

低用量ピル服用後2時間以内に嘔吐した場合は、できるだけ早くもう1錠服用してください。
これは、嘔吐によってピルが吸収されずに体外に出てしまった可能性があるためです。
もし、重度の下痢や嘔吐が24時間以上続いた場合は、低用量ピルの効果が薄れている可能性があるため、他の避妊法を併用する必要があります。
下痢や嘔吐の症状が落ち着いたら、飲み忘れた場合と同様の方法で再度服用を開始してください。
なお、服用後2時間以上経過してから嘔吐した場合は、追加で服用する必要はありません。
マーベロンを一度に複数錠服用しても大丈夫?

低用量ピルの飲み忘れた分をまとめて飲むと、副作用のリスクを高めるため、絶対に避けてください。
低用量ピルはホルモン剤であり、一度に大量のホルモンを摂取すると、吐き気、嘔吐、頭痛、めまいなどの副作用が現れる可能性があります。
ただし、1日飲み忘れたときに前日分と合わせて服用する場合は、問題ありません。
このケース以外で一度に複数の錠服用は、副作用のリスクを高めるため、絶対に避けてください。
なお、まとめて飲んでも避妊効果は得られません。
マーベロン服用中の生理はいつ来る?

マーベロンは、体内のホルモンバランスを調整すると避妊効果を得る薬です。
通常7日間の休薬期間に生理(消退出血)が起こりますが、ホルモンの働きによって生理が来ないと感じる場合や、服薬中に生理が起こる場合など、通常の生理とは異なる症状が現れる場合があります。
この項ではマーベロン服用中の生理について、以下に詳しく解説します。
生理がこない場合がある
マーベロンの服用によって、子宮内膜が十分に厚くならず月経量が減少するため、生理(消退出血)が起こっても気づかない場合があります。
これは服用者の約1%に起こる現象で、心配する必要はありません。
しかし、ピル服用中に性交渉があった場合は、妊娠の可能性を考慮する必要があります。
その場合は妊娠検査薬または産婦人科のエコー検査で妊娠していないことを確認してください。
妊娠していなければ、低用量ピルの服用を続けても問題はありません。
服用中に生理が起こる場合がある
マーベロンの服用中に、不正出血と呼ばれる少量の出血が起こる場合があります。
特に、服用開始時の不正性器出血の発現率は約14%にのぼり、周期を重ねるごとに減少することが分かっています。
この、服用開始時や飲み忘れによる不正性器出血は、ホルモンバランスの変化によるもので、心配ありません。
ただし、出血が続く場合や大量の出血がある場合は、他の疾患の可能性もあるので、医療機関を受診してください。
マーベロンで生理を遅らせる飲み方

低用量ピルの服用開始日または休薬期間を調整すると、生理日をずらせます。
低用量ピル服用中の生理(消退出血)は、通常、休薬期間の2〜3日目に始まります。
例えば、旅行で生理が始まってほしくない期間を低用量ピルの服用期間(マーベロン28の場合は白い錠剤を飲む期間)に重ねれば、生理(消退出血)が来ることはありません。
この時、休薬期間を7日より長くすると、妊娠する可能性が高くなるので、休薬期間8日目以降は他の避妊法を併用するようにし、服用開始後7日間も同様に他の避妊法を併用してください。
この方法は低用量ピルを連続服用することで生理日をずらすため、即効性がありません。
生理日をずらしたい場合は1ヶ月前から計画的に服用しましょう。
マーベロンを上手に服用するためのコツ

ここでは、毎日同じ時間に服用するための習慣化のコツと、飲み忘れを防ぐ便利なグッズをご紹介します。
習慣化のコツ
マーベロンを毎日同じ時間に飲むコツは、生活のルーティンに組み込むことです。
習慣化のコツ
1.毎日の生活のルーティンに組み込む
朝食後や夕食後、起床直後や就寝前など、日常生活の中で習慣的に行う行動と服用を結びつけましょう。
2.ピルケースやカレンダーアプリなどを活用する
服用が一目でわかるピルケースや服用を教えてくれるアラーム機能を活用しましょう
飲み忘れを防ぐ便利なグッズ
マーベロンの飲み忘れを防ぐ便利なグッズとしては、ピルケースやスマートフォンのアラームアプリなどがあります。
便利グッズ
1.ピルケース
2.スマートフォンのアラームやカレンダーアプリ
ピルケースやスマホアプリを使えば外出中や旅行中も忘れず服用ができそうです。
毎日の服用を習慣化し、低用量ピルの効果を最大限に発揮しましょう。
安全性を高めるために併用薬を確認する
マーベロンを服用する際には、他の薬との併用に注意が必要です。
安全性を高めるために、医師や薬剤師に相談し、薬剤間の相互作用を確認しましょう。
例えば、一部の抗生物質や抗てんかん薬はマーベロンの効果を低下させ、期待する避妊効果が得られなくなる可能性があります。
逆に、一部の薬ではマーベロンの作用が強くなり、副作用を増加させる恐れもあります。
したがって、新しい薬を併用する前には医師や薬剤師に相談し、薬剤間の相互作用を確認が大切です。
サプリメントやハーブティーなどの健康食品についても、併用前に確認すると安心でしょう。
他の経口避妊薬からマーベロンに切り替える方法

他の21錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合
前に服用していたピルをすべて服用し、7日間の休薬を経て、その後マーベロンの服用を開始させます。
他の28錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合
前に服用していたピルをすべて服用した後、直ちにマーベロンの服用を開始します。
マーベロンの飲み方について:まとめ

さまざまな状況におけるマーベロンの飲み方についてまとめました。
内容を振り返りましょう。
【飲み忘れたとき】
・飲む時間が遅れた場合
→忘れた分をすぐに飲む
・飲み忘れから1日以内の場合
→忘れた分をすぐに飲んで当日分は通常通り服用する
・2日以上連続して飲み忘れた場合
→服用を中止する
・マーベロン28で緑色の錠剤を飲み忘れた場合
→忘れた分を破棄して当日分のみ服用する
【嘔吐や下痢】
服用後2時間以内の嘔吐は、すぐに追加の低用量ピルを飲む
24時間以上下痢や嘔吐が続いた場合は、飲み忘れとして、【飲み忘れたとき】と同じ対応をする。
【生理をずらす方法】
シートの開始日をずらして、生理(消退出血)が始まる休薬期間を調整します。
ピルケースやスマホアプリを使って飲み忘れを防ぎ、毎日正しく服用することで、期待する避妊効果が得られます。
マーベロンを正しく服用して、理想のライフスタイルを手に入れましょう!
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