ラシックスはどのように服用する?正しい服用方法と服用時のポイントをご紹介します
ラシックスは、尿の排泄をうながすことでむくみの症状や高血圧症の改善をもたらすお薬です。ただし、誤った服用方法をすると副作用や効力の低下を招く可能性があります。この記事では、ラシックスの適切な服用方法と服用時のポイントについてご説明します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ラシックスは、高血圧症やうっ血性心不全、腎性浮腫などのむくみによる疾患の症状改善が期待できるお薬です。
しかしながら、服用方法が適切でなければ体調不良をきたしたり、期待していたよりも効果が得られなかったりする可能性があります。
この記事では、ラシックスの正しい服用方法や、服用の際に意識しておいたほうがよいポイントを解説します。
目次
ラシックスの服用方法

成人におけるラシックスの使用では、1日1回有効成分のフロセミド40~80mgを内服して使用します。
フロセミドの服用量は、年齢や疾患の重症度を考慮して決定されます。
またラシックスの服用では、急激な利尿作用によって脱水や低血圧などを引き起こし、立ちくらみ、めまい、失神のような症状がみられる可能性があります。
使用する際は少量ずつ投与し、体調の変化を十分に観察することが重要です。
とくに浮腫性の疾患がある高齢者では、急激な利尿作用が原因で脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症(血の塊が血管に詰まる疾患)を発症するリスクが高くなるため注意しましょう。
![]() ラシックスは有効成分フロセミドを含み、腎臓に作用することで利尿作用が発生します。心臓病や腎臓病が原因のむくみ、生理前のむくみ、慢性的なむくみ改善などに役立つ医薬品です。ラシックスはインド・ムンバイに本部を置くアベンティスファーマが開発した先発医薬品です。 1箱:825円~ |
ラシックスの服用時の注意点とポイント

ラシックスの服用では、疾患によって異なる用法用量となる場合や生活スタイルを考慮して服用のタイミングを調整したほうが良い場合があります。
ここでは服用の注意点とポイントをご説明します。
悪性高血圧や腎機能不全の治療では服用が異なる場合がある
ラシックスはむくみをともなう浮腫性の疾患や高血圧症に効果を発揮しますが、悪性高血圧や腎機能不全による乏尿(1日の尿量が400ml以下に低下した状態)で使用されることもあります。
悪性高血圧では異常に高い血圧を示すことから、ラシックスに加えて他の降圧薬を併用します。
また腎機能不全をきたした場合には、利尿反応を確認しながらフロセミドの含有量をさらに増やすことがあります。
ただし、服用量の増加は急激な利尿作用により体調不良をきたしやすくなります。医師の指示のもと使用するようにしてください。
連続で使用する際には定期的な検査が必要
ラシックスを継続的に使用すると、利尿作用による電解質失調(体液中のナトリウムやカリウムのバランスが崩れること)がみられる可能性があります。
長期間にわたってラシックスを服用する場合は、定期的に血液検査を受け、電解質のバランスを確認することが重要です。
服用のタイミングは昼間が望ましい
ラシックスは、服用するタイミングが重要です。
先述したようにラシックスには強力な利尿作用があり、服用してから約6時間、利尿作用が持続すると言われています。
このため夜に服用すると、就寝中に尿意をもよおす原因となり夜間排尿の原因になる可能性があります。
生活リズムによっては異なる場合もありますが、一般的には昼間に服用することをおすすめします。
まとめ

ラシックスは1日1回服用するお薬です。
強力な利尿作用により夜間排尿の原因となる可能性があります。可能な限り、昼間に服用することをおすすめします。
服用量は健康状態や年齢、治療する疾患によって異なる場合があります。医師に指示された用法用量を守り、体調変化を十分に観察しましょう。
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