ラシックスの有効成分フロセミドの特徴とは?|主な作用についてご説明します
フロセミドはラシックスの有効成分であり、利尿作用によるむくみの症状改善や高血圧患者の血圧を下げる効果をもたらします。この記事では、フロセミドの特徴や身体に与える影響について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

フロセミドは体内の水がたまることにより浮腫をきたす疾患の症状や高血圧症の降圧作用をもたらすお薬です。
この記事では、フロセミドの服用で見られる作用やお薬の作用の持続時間についてくわしくご説明します。
フロセミドの特徴

フロセミドはラシックスの有効成分であり、利尿作用や降圧作用によりうっ血性心不全や高血圧症の症状を改善する効果があります。
尿は腎臓における血液のろ過作用によってつくられます。
ろ過は糸球体という毛細血管が丸まっている部位でおこなわれます。
ろ過されたものは近位尿細管やヘンレループ、遠位尿細管という管を通り、身体に必要な成分や水分はここで再度吸収されます。
フロセミドはループ系利尿薬と呼ばれるお薬です。
ヘンレループに作用して尿の生成に関係する部位に影響を与え、体内に再吸収される水分を減らし尿量を増加させます。
フロセミドは、腎臓の血流量や糸球体によるろ過を上昇させるため、腎臓の機能が極端に低下している慢性腎不全(GFR(糸球体ろ過量)が20ml/min以下の状態)のケースでも利尿作用が期待できると言われています。
![]() ラシックスは有効成分フロセミドを含み、腎臓に作用することで利尿作用が発生します。心臓病や腎臓病が原因のむくみ、生理前のむくみ、慢性的なむくみ改善などに役立つ医薬品です。ラシックスはインド・ムンバイに本部を置くアベンティスファーマが開発した先発医薬品です。 1箱:825円~ |
フロセミドの服用が身体に与える効果について

フロセミドは、利尿作用や降圧作用によりむくみや高血圧症などの症状改善が期待できますが、作用が強まりすぎることで健康に影響を与えるケースもあります。
ここでは、フロセミドの服用により身体に与える影響や効果の持続時間などについて解説していきます。
身体にもたらす作用
ラシックスの有効成分であるフロセミドは、利尿薬の中でも効果が強いお薬と言われています。このため、急激に利尿作用が現れたり、降圧作用が効きすぎたりするケースが報告されています。
急激な変化が原因で、電解質という血液に含まれるナトリウムやカリウムなどの濃度が変化したり、脱水によってほかの疾患を誘発したりする可能性があります。
成人では、服用してから約6時間ほどお薬の持続効果が期待されます。
寝る前の服用は、夜間頻尿の原因になる可能性があるため、日中のうちに服用することが好ましいでしょう。また降圧作用により急激に血圧が低下した場合には、めまいやふらつきなどの症状をきたす場合があります。
運転や高いところでの作業などの危険をともなう行為は、体調の変化を確認することが必要です。症状によっては控えるようにしてください。
効果の持続時間
健康な成人のデータによると、フロセミドの効果はラシックス40mg服用した際に、血中濃度が最大になるまでに1~2時間、最大濃度となったあとは約20分後にお薬の効果が半分に低下すると言われています。
フロセミドの一部はグルクロン酸抱合体に代謝されますが、大半は未変化体として体内で代謝されることなく、排泄されます。
先述したようにフロセミドの持続時間は約6時間です。
24時間後には尿中への排泄もなくなり、体内から消えるとされています。
まとめ

ラシックスの有効成分であるフロセミドは、利尿作用や高血圧患者における降圧作用をもたらします。
しかし、お薬が作用しすぎると脱水や夜間頻尿、めまいなどの症状をきたす原因となる場合があります。
服用して体調の変化を感じた場合には無理をせず、体調変化を十分に観察し、違和感を感じた際には服用を控え、医師や薬剤師に相談するようにしてください。
おすすめ商品
-
ラシックス
ラシックスは有効成分フロセミドを含み、腎臓に作用することで利尿作用が発生します。心臓病や腎臓病が原因のむくみ、生理前のむくみ、慢性的なむくみ改善などに役立つ医薬品です。ラシックスはインド・ムンバイに本部を置くアベンティスファーマが開発した先発医薬品です。
825円~
この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ