機能性ディスペプシアは難病指定?対象外となる理由と支援制度解説
機能性ディスペプシアは内視鏡検査で異常が見つからないにもかかわらず、胃もたれや痛みが続く疾患です。難病指定の基準である客観的な検査所見がないため指定対象外ですが、地域の公的支援制度は利用できる場合があります。似た症状を示す急性胃炎や過敏性腸症候群との違いを理解し、適切なタイミングで受診することが重要です。

機能性ディスペプシアは難病指定の対象外です。
客観的な検査所見が得られないため、指定難病に求められる診断基準を満たすことができないためです。
ただし、高額療養費制度は利用でき、自治体によっては独自の医療費助成制度が設けられている場合もあります。
胃もたれや心窩部痛が続くこの疾患は、内視鏡検査で異常が見つからないことが特徴で、日本では約10〜15%の人が経験するとされています。
本記事では、機能性ディスペプシアの症状や診断方法、難病指定されない理由、実際に利用できる支援制度、似た病気との見分け方まで詳しく解説します。
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目次
機能性ディスペプシアとは?症状の特徴と診断の流れを詳しく解説

機能性ディスペプシアは、胃や十二指腸に器質的な異常がないにもかかわらず、上腹部の不快な症状が続く疾患です。
日本では約10〜15%の人が経験するとされ、難病指定ではありませんが、決して珍しい病気ではありません。
症状は食後愁訴症候群と心窩部痛症候群の2つのタイプに分類され、それぞれ異なる特徴があります。
診断には内視鏡検査などで他の疾患を除外することが必要で、問診と検査結果を総合して判断されます。
以前は「神経性胃炎」や「ストレス性胃炎」と呼ばれていましたが、2013年に正式な診断名として承認されました。
胃の動きが悪く満腹感や胃もたれが続きやすい
機能性ディスペプシアの代表的な症状として、食後の胃もたれや早期満腹感があります。
これは胃の運動機能が落ち、食べ物を十二指腸へスムーズに送り出せなくなることで生じます。
そのため、少量の食事でもすぐにお腹がいっぱいになってしまい、食事を最後まで摂取できないこともあります。
主な特徴としては以下が挙げられます。
これらの症状はストレス、不規則な食生活、高脂肪食などによって悪化しやすく、日常生活にも大きな影響を与えます。
焼けるような胃痛や張りが慢性的に続くことも
もう一つの主な症状タイプが「心窩部痛症候群(EPS)」です。
みぞおち周辺に痛みや焼けるような感覚が生じるのが特徴で、これらは食事とは関係なく現れることがあります。
通常の胃酸分泌量であっても、胃の知覚過敏によって強い刺激として感じてしまう場合もあります。
主な症状の特徴は以下のとおりです。
これらの症状は良くなったり悪くなったりを繰り返し、慢性的なつらさとして生活に影響を与えやすい点が特徴です。
内視鏡検査で異常が見つからないタイプの胃腸障害
機能性ディスペプシアの最も重要な特徴は、つらい症状があるにもかかわらず内視鏡検査や血液検査で明らかな異常が見つからないことです。
診断では胃カメラでがんや潰瘍などの器質的疾患を除外し、ピロリ菌感染の有無も調べます。
国際的な診断基準であるRome IV基準では、心窩部痛・心窩部灼熱感・食後の胃もたれ・早期飽満感のうち1つ以上の症状が6か月以上前から始まり、直近3か月間も週に数回以上続いていることが必要です。
このように検査で異常が見つからないにもかかわらず生活に影響を及ぼす慢性的な胃腸障害である点が、機能性ディスペプシアの大きな特徴となっています。
| 診断に必要な検査 | 目的 |
| 上部内視鏡検査(胃カメラ) | 胃炎・潰瘍・がんなどの器質的疾患の除外 |
| ピロリ菌検査 | ピロリ菌感染の有無確認と除菌治療の検討 |
| 血液検査 | 炎症反応や貧血などの全身状態確認 |
| 腹部超音波検査 | 胆嚢や膵臓など他臓器の病気の除外 |
機能性ディスペプシアが難病指定されない理由と制度の仕組み

機能性ディスペプシアは厚生労働省が定める指定難病には該当しません。
難病指定を受けるには、発病の機構が不明、治療法が確立していない、患者数が人口の0.1%程度以下、客観的な診断基準が確立しているなど複数の要件を満たす必要があります。
機能性ディスペプシアは症状が慢性的に続き生活の質を大きく低下させる疾患ですが、これらの基準をすべて満たさないため難病指定の対象外となっています。
難病指定の基準に症状の客観性が求められるため
指定難病の要件の一つには、「客観的な診断基準が確立していること」があります。
これは、画像検査・血液検査・病理所見など、誰が見ても判断できる客観的な指標が必要であるということです。
しかし、機能性ディスペプシアは内視鏡検査でも異常が見つからず、症状の評価は患者本人の自覚症状が中心となります。
難病指定の観点から問題となる点は以下のとおりです。
このように、機能性ディスペプシアは明確な検査異常が出ないという性質のため、現在の難病指定制度の基準では対象外となっています。
医療費助成の対象外でも地域の公的支援は存在
機能性ディスペプシアは指定難病の医療費助成制度の対象外ですが、一部の自治体では独自の医療費助成制度を設けている場合があります。
市区町村によっては、特定の年齢層や所得層、あるいは慢性疾患を持つ方に対して医療費の一部を助成する制度を実施しています。
また、高額療養費制度は利用可能で、医療費が一定額を超えた場合には自己負担額が軽減されます。
健康保険組合によっては付加給付として、さらに自己負担額を軽減する独自の制度を設けている場合もあります。
| 支援制度の種類 | 実施主体 | 内容 |
| 高額療養費制度 | 国(健康保険) | 月の医療費自己負担額が一定額を超えた場合に超過分を払い戻し |
| 自治体独自の医療費助成 | 市区町村 | 年齢や所得、疾患に応じた医療費の一部助成(内容は自治体により異なる) |
| 健康保険組合の付加給付 | 各健康保険組合 | 高額療養費制度に加えて独自の自己負担上限額を設定 |
番号制度や自治体ごとの補助金の違いを理解する
医療費助成制度には国が実施する制度と自治体が独自に実施する制度があり、それぞれ異なる番号や受給者証が発行されます。
国の制度では「法別公費番号」が割り当てられ、指定難病の場合は「54」、特定疾患治療研究事業では都道府県番号と組み合わせた番号が使用されます。
一方、自治体独自の制度では各市区町村が発行する医療証が使われ、乳幼児医療費助成、重度心身障害者医療費助成、ひとり親家庭医療費助成などが代表的です。
助成内容や対象者、所得制限の有無は自治体により大きく異なるため、お住まいの市区町村窓口で詳細を確認することをお勧めします。
| 制度の種類 | 番号体系 | 助成内容 | 対象者 |
| 指定難病医療費助成 | 法別番号54 | 医療費の自己負担2割、月額上限設定 | 指定難病患者で基準を満たす方 |
| 自治体独自医療費助成 | 各自治体が設定 | 自治体により異なる(無料~一部負担) | 年齢・所得・疾患などにより自治体が定める |
| 特定疾患治療研究事業 | 都道府県番号+疾患番号 | 医療費の全額または一部助成 | 対象疾患の患者 |
機能性ディスペプシアと似た病気との違いと受診のタイミング

機能性ディスペプシアは症状だけでは他の消化器疾患と区別がつきにくいため、正確な診断のために医療機関での検査が必要です。
特に急性胃炎や胃腸炎、過敏性腸症候群などは似た症状を示すことがあり、適切な治療のためには鑑別診断が重要となります。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらには胃がんなどの重大な疾患との区別も必要です。
これらの疾患は内視鏡検査で明確な病変が確認できるため、検査による除外診断が不可欠となります。
症状が長期間続く場合や強い痛みを伴う場合、体重減少や食欲不振が著しい場合は、早めに消化器内科を受診することをお勧めします。
急性胃炎や胃腸炎との違いは炎症の有無にある
急性胃炎や急性胃腸炎は、胃粘膜に明らかな炎症や充血、びらんなどの所見が内視鏡検査で確認できることが機能性ディスペプシアとの大きな違いです。
急性胃炎は暴飲暴食、ストレス、薬剤、アルコールなどが原因で発症し、通常は数日から数週間で改善します。
一方、機能性ディスペプシアは粘膜に異常がないにもかかわらず症状が3か月以上続く慢性的な状態です。
また、感染性胃腸炎の回復後に機能性ディスペプシアを発症することもあり、これは「感染後機能性ディスペプシア」と呼ばれています。
| 疾患名 | 粘膜所見 | 症状の持続期間 | 主な原因 |
| 急性胃炎 | 炎症・充血・びらんあり | 数日〜数週間 | 暴飲暴食、ストレス、薬剤、アルコール |
| 機能性ディスペプシア | 粘膜に異常なし | 3か月以上慢性的 | 胃の機能障害、ストレス、知覚過敏 |
| 感染性胃腸炎 | 急性期は炎症あり | 急性(数日) | ウイルスや細菌の感染 |
過敏性腸症候群は腸の動きが主に関係する疾患
過敏性腸症候群(IBS)は機能性ディスペプシアと同じく「機能性消化管疾患」に分類されますが、症状が現れる場所が異なります。
IBSも難病指定ではありません。
IBSは大腸や小腸の働きの乱れが中心で、腹痛とともに下痢や便秘などの便通異常が主にみられます。
一方で、機能性ディスペプシアは胃や十二指腸の機能低下が原因となり、胃もたれや心窩部痛が現れます。
両疾患の主な違いと特徴は以下のとおりです。
両者は混同されることがありますが、現れる部位と症状の性質が異なるため、治療もそれぞれに合わせたアプローチが必要となります。
強い痛みや嘔吐が続く時は早めに相談が安心
機能性ディスペプシアは難病指定ではなく命に関わる病気ではありませんが、注意すべき症状が現れた場合は、重大な疾患が隠れている可能性があります。
そのため、早めの受診が重要です。
以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
これらは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの器質的疾患のサインの可能性があります。
症状が慢性的に続く場合でも、一度内視鏡検査で異常がないことを確認しておくことで安心材料となり、適切な薬物療法や生活指導により、多くの患者さんで症状改善が期待できます。
まとめ

機能性ディスペプシアは難病指定ではなく、内視鏡検査で異常が見つからないにもかかわらず、胃もたれや痛みが慢性的に続く疾患です。
「難病指定を受けられないなら支援はないのか」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、客観的な検査所見がないため指定対象外となる一方で、高額療養費制度や自治体独自の医療費助成制度は利用できる可能性があります。
似た症状を示す疾患との違いも理解しておきましょう。
急性胃炎は粘膜に炎症があり短期間で改善しますが、機能性ディスペプシアは慢性的です。
また過敏性腸症候群は腸の症状が主体である点で区別されます。
もし症状が長期間続いたり強い痛みを伴う場合は、重大な疾患の可能性を除外するためにも早めの受診が大切です。
適切な診断と薬物療法、そして食生活やストレス管理といった生活習慣の改善を組み合わせることで、多くの患者で症状のコントロールが可能となり、より快適な日常生活を取り戻すことができます。
Q&A

- Q機能性ディスペプシアは完治しますか?
- A
症状の改善は可能ですが、再発することもあります。
薬物療法と生活習慣の改善を継続することで、症状をコントロールしながら日常生活を送れる方が多くいます。
- Q機能性ディスペプシアの症状を和らげるために日常生活で気をつけることはありますか?
- A
脂肪分の多い食事や刺激物、アルコール、カフェインを控えめにし、よく噛んでゆっくり食べることが大切です。
また十分な睡眠をとり、適度な運動やストレス解消法を取り入れることで、症状の悪化を防げます。
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