デュオビルの併用注意とは?使用に注意が必要な人についてもご紹介!

AIDS治療薬のデュオビルには併用注意があり、場合によっては副作用のリスクを高める恐れがあります。服用する前に併用注意について知っておきましょう。

性病・感染症 HIV(エイズ) 性病・感染症

記事公開日:2025.02.05

最終更新日:2025.02.05

お薬通販部スタッフ[監修]

デュオビルの併用注意とは?使用に注意が必要な人についてもご紹介!

デュオビルはAIDS治療薬の一種で、有効成分のジドブジンとラミブジンにはHIVの増殖を抑え、AIDSにともなう症状を改善する効果が期待できます。

ただし、デュオビルの併用注意を知っておかないと、副作用のリスクを高める可能性があることを知っておかなければなりません。

この記事ではデュオビルの併用注意および服用に際して注意が必要な人について、先発医薬品のコンビビルの添付文書をもとに解説します。

デュオビルの併用注意薬一覧

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デュオビルの併用注意薬は以下の通りです。

薬剤名など臨床症状・措置方法機序・危険因子

ペンタミジンイセチオン酸塩
・ピリメタミン(国内未発 売)
・スルファメトキサゾール・トリメトプリム
・フル シトシン
・ガンシクロビル
・インタ ーフェロン
・ビンクリスチン硫酸塩
・ビンブラスチン硫酸塩
・ドキソルビシン塩酸塩
ジドブジンの毒性作用を増強する可能性がある機序不明
プロベネシドジドブジンの全身クリアランスがおよそ1/3に減少し、半減期が約1.5倍に延長する可能性があるため、両剤の投与間隔を適宜あける必要があるジドブジンのグルクロン酸抱合が競合的に阻害される。

デュオビルのグルクロン酸抱合体の腎排泄が抑制されることも考えられる
フルコナゾール
ホスフルコナゾール
ジドブジンの作用を高めすぎる恐れがあるジドブジンのグルクロン酸抱合が競合的に阻害される
リトナビルジドブジンの作用低下を招く恐れがあるジドブジンのグルクロン酸抱合が競合的に促進される
リファンピシンジドブジンの全身クリアランスが約2.5倍増加して効果の減弱を引き起こす可能性がある機序不明
フェニトイン血中フェニトイン濃度が変化する機序不明
サニルブジンサニルブジンの効果の減弱を招く可能性がある細胞内におけるサニルブジンのリン酸化が抑制される
リバビリンジドブジンの効果の減弱を招く可能性があるジドブジンの細胞内におけるリン酸化が競合的に阻害 される
アトバコンジドブジンの血中濃度上昇を招く可能性があるジドブジンのグルクロン酸抱合が阻害される
スルファメトキサゾール
トリメトプリム
ラミブジンの作用増強を招く可能性がある腎臓における排泄がラミブジンと先治療薬で競 合する
ソルビトールラミブジンの作用減弱を招く可能性があるソルビトールによりラミブジンの吸収が抑制される






デュオビルには、抗HIV薬であるジドブジンとラミブジンの成分が配合され、HIVの増殖を抑制します。2つの成分がHIVウイルスの増殖を抑え、免疫機能の低下や日和見感染症といったエイズ関連症の発症や進行を遅らせることができます。

1箱:5,400円~


デュオビルの服用に際して注意が必要な人

デュオビルの服用に注意が必要な人は以下の通りです。

  • 特定の背景を有する人
  • 肝機能障害をお持ちの人
  • 腎機能障害をお持ちの人
  • 妊婦
  • 65歳以上の人




特定の背景を有する人

以下に該当する方は、デュオビルの副作用に際して注意が必要です。

  • 貧血の人・好中球が減少している人
  • ビタミンB12欠乏患者
  • 特定の内科系疾患をお持ちの人
  • B型肝炎ウイルスに感染している人




貧血の人・好中球が減少している人

好中球数が750/mm3以上・1000/mm3未満、またはヘモグロビン値が7.5g/dL以上・9.5g/dL未満の方がデュオビルを服用すると、好中球数・ヘモグロビン値の減少を招く可能性があります。 


ビタミンB12欠乏患者

ビタミンB12欠乏患者がデュオビルを服用すると、貧血を引き起こす可能性があります。


特定の内科系疾患をお持ちの人

デュオビルを服用すると膵炎を再発、もしくは発症する恐れがあります。

膵炎の既往歴がある方や発症リスクがある方は、血清アミラーゼや血清リパーゼ、トリグリセリドなどの生化学的検査を定期的に行う必要があります。


B型肝炎ウイルスに感染している人

B型慢性肝炎とAIDSを合併している方がデュオビルの服用を中断すると、B型慢性肝炎の再燃および重症化を招く恐れがあります。



肝機能障害をお持ちの人

肝機能障害をお持ちの人がデュオビルを服用すると、有効成分の作用が強く出すぎる恐れがあります。



腎機能障害をお持ちの人

腎機能障害をお持ちの人がデュオビルを服用すると、有効成分の作用が強く出すぎる恐れがあります。



妊婦

妊婦もしくは妊娠の可能性がある女性に関しては、デュオビルのメリットが危険性を上回るケースに限って服用が認められています。

動物実験においてデュオビルの有効成分の胎児への移行が報告されているため、服用する前にかかりつけ医の判断を仰いでください。

65歳以上の人

高齢者の方は一般的に生理機能が衰えているため、体調変化を見極めながら慎重に服用する必要があります。




まとめ

まとめの見出し画像

デュオビルはAIDS治療薬コンビビルのジェネリック医薬品で、安価で購入できる点がメリットの1つです。

デュオビルに限らず医薬品には飲み合わせがあるため、事前に併用注意について知っておくことが大切です。

今回の記事を参考にデュオビルの併用注意について理解し、AIDSによる症状の緩和にお役立てください。

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    5,400円~

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