デュオビルの有効成分について
お薬通販部スタッフ[監修]
AIDSに感染すると、かつては治らないと思われていましたが、今では適切な治療で健常者と同じ生活を送れる時代となりました。
AIDSを発症した際の適切な治療法の1つが薬物療法で、デュオビルなどのAIDS医薬品を複数組み合わて改善を図ります。
今回はAIDS治療薬の1つ、デュオビルの有効成分について解説します。
デュオビルの2大有効成分
デュオビルには以下2つの有効成分が配合されています。
ジドブジン
ジドブジンはヌクレオシド系逆転写酵素阻害抗ウイルス薬 (NRTI)の一種です。
ジドブジンは1964年に抗がん剤として合成されたのち、1985年に抗HIV作用が発見されたため製品化が進められ、1987年の3月に世界初の抗HIV薬として販売されました。
ラミブジン
ラミブジンも抗レトロ効果を持つ逆転写酵素阻害抗ウイルス薬 (NRTI)の一種ですが、通常は単剤で用いられることはありません。
患者の体質や症状に応じて複数のHIV薬を処方するHAART療法(highly active anti-retroviral therapy)に用いられる抗ウイルス薬の1つとなっています。
デュオビルには、抗HIV薬であるジドブジンとラミブジンの成分が配合され、HIVの増殖を抑制します。2つの成分がHIVウイルスの増殖を抑え、免疫機能の低下や日和見感染症といったエイズ関連症の発症や進行を遅らせることができます。 1箱:5,400円~ |
AIDSについて
ジドブジンやラミブジンはAIDSの原因であるHIVの増殖を抑える作用がありますが、そもそもAIDSとはどのような病気なのでしょうか。
HIVとの違い
HIVと聞くとAIDSをイメージされる方も多いですが、厳密に言うとHIVとAIDSはまったくの別ものです。
HIVの正式名称は「Human Immunodeficiency Virus」で、日本ではヒト免疫不全ウイルスと呼ばれています。
AIDSの正式名称は「Acquired Immunodeficiency Syndrome」で、日本語にすると後天性免疫不全症候群です。
HIVイコールAIDSではなく、ヒト免疫不全ウイルスに感染したうえで、特定の合併症の発症が確認された際にはじめてAIDSと診断されます。
症状
HIVに感染した方が以下に挙げる症状を発症した場合、AIDSに罹患した疑いがあると考えられています。
原因
AIDSの主な感染ルートは性的接触と血液感染、および母子感染の3つです。
HIVは原則として血液もしくは体液を介して感染するため、通常の生活を送っている限り罹患する可能性はゼロに近いと考えられます。
また、HIVは感染力が非常に弱く、感染者の唾液や汗などから感染することはないため、過度に心配する必要はありません。
治療法
AIDS治療は単一の医薬品ではなく、以下の治療薬を複数組み合わせる多剤併用療法が基本です。
AIDSの原因となるHIVを体内から完全に排除することはできないため、発症したら根気強く治療を続ける必要があります。
まとめ
AIDS治療薬のデュオビルには、ジドブジンとラミブジンが有効成分として配合されています。
ジドブジンとラミブジンにはHIVの増殖を阻害し、AIDSの進行を遅らせる作用があります。
今回の記事を参考に用法用量を守ってデュオビルを服用し、健康的な日常生活にお役立てください。
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デュオビル
デュオビルには、抗HIV薬であるジドブジンとラミブジンの成分が配合され、HIVの増殖を抑制します。2つの成分がHIVウイルスの増殖を抑え、免疫機能の低下や日和見感染症といったエイズ関連症の発症や進行を遅らせることができます。
5,400円~
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