マーベロンと併用注意の薬は?危険な飲み合わせなど詳しく解説

マーベロンは避妊効果のある低用量ピルです。この記事ではマーベロンの併用注意である薬や食品、サプリメントに関して理由なども併せて解説しています。

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記事公開日:2024.03.14

最終更新日:2024.06.05

お薬通販部スタッフ[監修]

マーベロンと併用注意の薬は?危険な飲み合わせなど詳しく解説

マーベロンは、正しく服用すれば99%以上の避妊効果が期待できる、女性にとって頼もしい存在です。

しかし、その一方で

副作用が心配……

飲み方が難しい……

といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、マーベロンを服用する際に、一緒に飲むと相互作用によって副作用が出る可能性がある薬やサプリメント・食品についてご紹介します。

マーベロンを詳しく知って、安心して服用できる知識を身に付けましょう。




マーベロンと併用を絶対に避けるべきお薬について

マーベロンと併用を絶対に避けるべきお薬についての見出し画像

マーベロンと併用して服用を避けるべきお薬(禁忌薬)は、現時点では確認されていません。

しかしながら、マーベロンはデソゲストレル・エチニルエストラジオールが配合された低用量ピルであり、他の成分が配合されたピルでは禁忌薬が設定されている場合があります。

また、服用中の他の医薬品がある場合は、医師または薬剤師に相談してから服用してください。

続いて、マーベロンと併用する際に医師または薬剤師への相談が必要となるお薬について、以下にまとめました。



マーベロンの効果に影響が出るお薬

マーベロンの効果に影響が出るお薬の見出し画像

マーベロン服用時の妊娠は稀ですが、他のお薬との併用で妊娠する可能性が高くなります

これは、併用する薬によっては低用量ピル本来の効果が得られなくなるだけでなく、予想外の副作用が現れる可能性があるためです。

そのため、マーベロンと他の薬を併用する際は必ず医師または薬剤師に相談し、指示に従って服用してください。

現在治療中の医師に相談すれば現在の治療方針と併せてマーベロンの使用を検討できます。

また、病院を受診する際には必ずマーベロンの服用を医師に伝えてください。




マーベロンの効果を強めてしまう薬

市販薬として手に入るアセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)は、マーベロンの効果を強めてしまう可能性があります。

風邪薬などにも含まれている場合があるので、服用の際は注意してください。

具体的には、以下の4つの薬が低用量ピルの効果を強めてしまう可能性があります。

  • アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)
  • ボリコナゾール / フルコナゾール(深在性真菌症治療剤)
  • イトラコナゾール (経口抗真菌剤)
  • エトラビリン(抗ウイルス化学療法剤)

これらのお薬を併用すると、低用量ピルの血中濃度が上昇する可能性があります。

低用量ピルの効果が強くなるからといって、避妊効果が強くなるわけではありません。

逆に、副作用が強く出る場合があるので注意が必要です。

併用が必要な場合は、必ず医師に相談してください。




マーベロンの効果を弱めてしまう薬

以下の薬とマーベロンを併用すると、避妊効果が低下する可能性があります。

これらの薬はすべて、医師によって処方されるものです。

  • リファンピシン(抗酸菌症治療薬)
  • バルビツール酸系製剤(睡眠薬)
  • ヒダントイン系製剤
  • カルバマゼピン(向精神作用性てんかん治療剤; 躁状態治療剤)
  • ボセンタン(エンドセリン受容体拮抗薬)
  • モダフィニル(精神神経用剤)
  • トピラマート(抗てんかん剤)
  • テトラサイクリン系抗生物質
  • ペニシリン系抗生物質
  • HIV感染症治療薬
  • HIVプロテアーゼ阻害剤
  • 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤

また、これらの薬の中には、併用すると不正性器出血が起こるものもあります。

マーベロンと併用できるかどうかは必ず医師と相談し、適切な避妊手段を選択しましょう。




マーベロンの影響を受ける薬

マーベロンの影響を受ける薬の見出し画像

マーベロンと併用すると、以下の薬の効果が変化する可能性があります。

いずれの場合も、服用前に医師に相談し、指示に従って服用してください。




マーベロンによって薬の効果が強まる可能性がある薬

以下の薬は、低用量ピルがこれらの薬の代謝を抑制するため、薬の効果が強く出てしまう可能性があります。

副作用が強く出る可能性もあるため、服用前に医師に相談しましょう。

  • 副腎皮質ホルモン(ステロイド)
  • 三環系抗うつ剤
  • セレギリン塩酸塩(パーキンソン病治療剤)
  • シクロスポリン(免疫抑制剤)
  • テオフィリン(気管支拡張剤)
  • オメプラゾール(プロトンポンプ・インヒビター)




マーベロンと併用すると、薬の効果が弱まる可能性がある薬

以下の薬は、低用量ピルと併用すると、その効果が弱まる可能性があります。

  • Gn-RH誘導体(不妊治療薬)
  • 血糖降下剤(糖尿病治療薬)
  • ラモトリギン(抗てんかん剤; 双極性障害治療薬)
  • モルヒネ(持続性がん疼痛治療剤)
  • サリチル酸(解熱鎮痛剤、抗炎症剤)




マーベロンと睡眠薬の飲み合わせ

マーベロンと睡眠薬の飲み合わせの見出し画像

マーベロンと睡眠薬の併用は可能ですが、必ず医師の管理の元で行う必要があります。

これまでのお話で、バルビツール酸系製剤(睡眠薬)がマーベロンの効果を弱める可能性があることをお伝えしました。

バルビツール酸系製剤以外の睡眠薬については、適切な用法用量で使用してもマーベロンとの併用で、副作用や相互作用のリスクを増加させる可能性があります。

不眠がつらい場合は睡眠薬とマーベロンの併用も検討できますが、必ず医師に相談し指導に従って服用しましょう。



マーベロンの商品画像

マーベロンは、低用量女性ホルモンを含有するピルです。体への影響を抑えて避妊をサポートします。

1箱:1,860円


 マーベロンと花粉症薬の飲み合わせ

 マーベロンと花粉症薬の飲み合わせの見出し画像

一般的にマーベロンと花粉症の薬を一緒に服用しても問題ありません。

しかし、個々の症状によっては注意が必要となる場合があります。

市販の花粉症薬(主に抗ヒスタミン剤)は、マーベロンとの併用注意のお薬ではありません。

一方で医師が処方する花粉症薬には、ステロイド(副腎皮質ホルモン)が含まれるものがあり、マーベロンとの併用に注意が必要です。

ドラッグストア等で花粉症の薬を購入する際は、薬剤師に低用量ピルの服用を伝え、併用に問題がないか確認しましょう。

また医療機関を受診する際は、必ずマーベロンの服用を医師に伝えてください。




マーベロンと飲み合わせに注意が必要な食品・サプリメント

マーベロンと飲み合わせに注意が必要な食品・サプリメントの見出し画像

マーベロンと併用すると、避妊効果が低下したり不正出血のリスクが高まったりする可能性がある食品やサプリメントがあります。

それは、セイヨウオドリギソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品やサプリメントです。

セイヨウオドリギソウはリラックス効果のあるハーブとして知られていますが、その成分が低用量ピルの代謝を促進すると、避妊効果を低下させる可能性があります。

また不正出血の発現率が増加するという報告もあります。

マーベロンを服用している場合は、セイヨウオドリギソウを含む食品やサプリメントを摂取する前に、必ず医師に相談してください。




低用量ピルとビタミンCの飲み合わせ

低用量ピルとビタミンCの飲み合わせの見出し画像

通常の食事から摂取されるビタミンCは、マーベロンに影響を与えません

一方、ビタミンCサプリメントを毎日1000mg以上摂取している場合、血中エチニルエストラジオール(低用量ピルの主剤のひとつ)の濃度が上昇したという報告があります。

これは、エチニルエストラジオールとビタミンCは肝臓で代謝されるため、大量のビタミンCが存在するとエチニルエストラジオールの代謝が阻害され、血中に多く残留するためと考えられています。

ただしこの情報は1981年に英国医学雑誌で発表されたものであり、現時点では追加の報告はされていません。

現在のマーベロンの使用においてビタミンCについては特に注意喚起されていないのが実情です。

以上のことから、ビタミンCとマーベロンの併用について特に注意は必要ありませんが、継続的に高濃度のビタミンCサプリメントを摂取している方は、医師に相談の上、経過観察することをおすすめします。




低用量ピルとビタミンB群の飲み合わせ

低用量ピルとビタミンB群の飲み合わせの見出し画像

通常の食事から摂取するビタミンB群は、マーベロンと併用しても問題ありません

一方で、妊娠中のつわりや抑うつ症状の治療に、ビタミンB6が処方されることがあります。

このことからマーベロンによる副作用で、つわりに似た症状が出た際にビタミンB6を摂取することがあります。

しかし、マーベロンの副作用への効果についてはまだ十分な研究結果が得られていません。

また、サプリメントなどで高濃度のビタミンを摂取する場合には、思わぬ副作用を引き起こす可能性もあります。

そのため、マーベロン服用中にサプリメントなどでビタミンを摂取する場合は、必ず医師に相談の上、指示に従って服用するようにしましょう。




マーベロンと飲み合わせが悪い飲み物

マーベロンと飲み合わせが悪い飲み物の見出し画像

お薬はコップ1杯の水かぬるま湯で飲みましょう。

これは薬が水に溶けて体内に吸収され、作用するためにもとても大切です。

この項では、マーベロンを服用する際に、避けるべき飲み物についてお伝えします。

薬の吸収が阻害され、期待する効果が得られないばかりか、思わぬ副作用が出ることもありますので、注意してください。




アルコール

マーベロンとアルコールを一緒に飲むのは避けましょう。

アルコールは肝臓で分解されますが、マーベロンも同様に肝臓で代謝されます。

アルコールと一緒に服用すると、マーベロンの代謝が遅れ、血中の濃度が高くなります

そのため、マーベロンを服用する際には、アルコールを控えましょう。

一方で、適量のアルコールの代謝には4〜5時間かかります。

どうしてもお酒を飲みたい場合は、時間を空けて服用しましょう。




カフェイン

カフェインは様々な薬の代謝や吸収に影響します。

マーベロンも例外ではありません、服用の際は避けるようにしましょう。




炭酸飲料

炭酸水は、薬の吸収に影響を与える可能性があります。

現時点で、コーラのような炭酸飲料とマーベロンの併用による相互作用は報告されていません

しかし、炭酸の泡と一緒に服用すると、飲み込みにくかったり、体内への吸収を妨げたりする可能性があります。

さらに、炭酸飲料に含まれる添加物が、思わぬ副作用を引き起こすリスクもあります。

そのため、マーベロンを服用する際は、炭酸飲料との併用は避けるようにしましょう。




グレープフルーツと柑橘類の果汁

グレープフルーツジュースと一緒に飲んではいけません。

グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類は、薬を代謝する酵素の働きを弱めて、薬の効果を強めたり、弱めてしまいます

グレープフルーツジュースとマーベロンを併用すると、成分の血中濃度が上昇し、避妊効果の減少や血栓リスクが増加する可能性があります。

また、グレープフルーツジュース以外にも、オレンジや夏みかんなどの柑橘類を含む飲み物や食品にもフラノクマリン類が含まれているため、注意が必要です。

フラノクマリン類は、果皮>果肉>種の順に多く含まれています。

そのため、ジュースや果肉だけでなく、果皮を使用したジャムなどにも注意が必要です。

全ての柑橘系が食べられないわけではありませんが、無理に摂取せず、代用可能なもので対応するのがよいでしょう。




まとめ:マーベロンの飲み合わせにおける医師との相談の重要性

まとめ見出し画像

マーベロンは、多くの女性にとって安全性の高い薬ですが、安心して服用を続けるためには、医師との定期的な相談が不可欠です。

医師は健康状態やリスク要因を総合的に判断することで、副作用や相互作用のリスクを正確に評価し、適切な処方を行えます。

また定期的な相談は、副作用や相互作用の早期発見・早期対応にもつながります。

服用前に医師と相談し副作用や飲み合わせなどに注意しながら服用しましょう。

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