ジマリスの副作用とは?発現頻度や症状を抑えるポイントも解説
「ジマリスにはどのような副作用があるの?」と気になっている人に向けて、この記事では副作用を「重大な症状」と「まれな症状」に分けて詳しく解説します。副作用を抑えるためのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、ジマリスの副作用について解説します。
ジマリスは、有効成分としてタダラフィルを含有するED(勃起不全)治療薬です。
世界中で購入されている一方、副作用に対して不安に感じている人も少なくありません。
この記事では、ジマリスの副作用について、症状の発現頻度や臨床試験結果も解説します。
ジマリスの購入を検討していて副作用の心配がある人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ジマリスの服用による重大な副作用

ここでは、ジマリスの服用によって起こりうる重大な副作用を解説します。
ジマリスは、ED治療薬として有効性が報告されていますが、ごくまれに重大な副作用が出ることが報告されています。
これらの発症頻度は低いものの、副作用が見られた場合には迅速な対応が必要です。
発疹(ほっしん)
ジマリス服用後に、頻度不明で皮膚表面に赤みや小さなブツブツが出る発疹が起こることがあります。
軽度であれば自然に治まる場合もありますが、かゆみや広範囲への拡大、腫れを伴うときは重篤なアレルギー反応を起こしている可能性があります。
特に発症が急速で、呼吸のしづらさや全身症状を伴う場合は、アナフィラキシーの前兆である可能性もゼロではありません。
発疹は体質によって発症リスクが変わるため、過去に薬疹の経験がある人はジマリスの服用前に医師へ相談してください。
蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹は、赤く盛り上がった発疹が皮膚に突然あらわれ、かゆみだけでなくチクチクしたり痛みを感じたりすることもあります。
ジマリスの成分に対するアレルギー反応として、頻度不明で発症が報告されています。
多くは数時間から数日で消失しますが、症状が繰り返し出る、広範囲に広がる、喉の腫れや息苦しさを伴うなどの症状がある場合は、すみやかに医療機関を受診してください。
抗ヒスタミン薬による対応が有効なケースもありますが、自己判断で市販薬を購入する前に必ず医師の診察を受けることが大切です。
顔のむくみ
ジマリスの服用によって顔やまぶた、唇などに急なむくみが副作用としてあらわれることが報告されています。
これは顔面浮腫と呼ばれ、放置すると喉や舌の腫れによって呼吸困難に至るおそれがあります。
発症は服用後、数時間以内に起こることが多いため、服用直後は特に注意してください。
症状が軽度でも進行が早い場合があるので、異変を感じたらただちに服用を中止し、医療機関を受診してください。
紅皮症(こうひしょう)
紅皮症は、頻度不明で報告されているジマリスの重大な副作用の1つです。
全身の皮膚が広範囲に炎症を起こし、フケが大量に落ちる皮膚疾患のことを指します。
ジマリスを含むお薬に対する過敏反応として、まれに発症することがあります。
進行が早く感染症のリスクが高まるため、疑わしい症状が出た場合はすみやかな治療が必要です。
スティーブンス・ジョンソン症候群
スティーブンス・ジョンソン症候群は唇や口腔、目や鼻などの粘膜にただれが生じる皮膚疾患で、皮膚症状だけでなく発熱や全身倦怠感などの症状も見られます。
急速に悪化し、失明や命に関わる合併症を引き起こすおそれがあるため、迅速な対応が必要です。
ジマリスの服用後に風邪のような症状に加えて皮膚や粘膜に異常が見られた場合は、服用をただちに中止し、医療機関を受診してください。
ジマリスの服用によるまれな副作用

ジマリスを服用すると、まれに以下のような副作用が起こることもあります。
上記は重大な健康被害をもたらす可能性は低いものの、症状が続く場合や生活に支障をきたすときは、適切な対処をする必要があります。
潮紅(ちょうこう)
潮紅とは、顔や首、上半身が一時的に赤くなる症状で、ジマリスの有効成分であるタダラフィルを服用した人のうち1%以上の人で報告されています。
多くは服用から数時間以内にあらわれ、時間の経過とともに落ち着くことがほとんどです。
症状が軽い場合は特別な治療は不要ですが、長引いたり呼吸困難などの症状が出たりしているときは、緊急性が高いため服用を中止してすみやかに医療機関を受診してください。
消化不良
ジマリスの主成分であるタダラフィルを服用した人のうち、1%以上で消化不良の副作用が報告されています。
消化不良が起こるのは、ジマリスの血管拡張作用により胃腸の働きが弱まるためです。
人によっては、食後に服用すると症状が悪化することがあるため、消化不良の症状が出た場合は服用のタイミングを医師に相談し、調整することが推奨されています。
頭痛
頭痛は、タダラフィルを服用した人の1%以上で報告されている副作用です。
ジマリスによる頭痛は、血管拡張作用によって周囲にある神経が刺激を受けることが原因だと考えられています。
多くは軽度で、鎮痛薬の服用や十分な休息により改善するケースがほとんどです。
水分不足やアルコールの併用が目立つと、頭痛が悪化する可能性があります。
症状が頻繁に出る場合や、普段と異なる強い頭痛、視覚異常を伴う場合などは重篤な症状の可能性もあるので、すみやかに医師の診察を受けてください。
ほてり
ほてりは、タダラフィルを服用した人のうち0.2〜1%で報告されている副作用で、潮紅と同様に血管拡張作用が影響しています。
症状は一過性で、通常は数時間以内に治まります。
服用前にアルコールを摂取すると血管拡張作用が増強し、ほてりが生じやすくなるので注意が必要です。
日常生活に支障がなければ経過観察で問題ありませんが、動悸や息苦しさを伴う場合は、すぐに医師に相談してください。
持続勃起
持続勃起は、性的刺激がない状態でも4時間以上にわたり勃起が続く症状です。
タダラフィルを服用すると、頻度不明で症状があらわれることがあります。
ジマリスの服用後に持続勃起の副作用があらわれた場合は、すみやかに医療機関を受診してください。
治療が遅れると、陰茎が壊死を起こすことがあります。
発現頻度は低いものの、鎌状赤血球性貧血や多発性骨髄腫、白血病など持続勃起の原因となりうる疾患がある人は、十分に注意してジマリスを服用してください。
その他
ジマリスでは、その他にも、以下の副作用が報告されています。
1%以上 | 0.2~1%未満 | 0.2%未満 | 頻度不明 | |
主な副作用 | 背部痛 筋痛 四肢痛 鼻閉 | 動悸 眼の充血 悪心 胃炎 腹痛 肝機能異常 関節痛 めまい 睡眠障害 鼻炎 疲労 倦怠感など | 血管拡張 心拍数増加 高血圧 低血圧 視覚障害 便秘 腹部膨満 軟便 嚥下障害 傾眠 勃起増強 多汗など | 心筋梗塞 心臓突然死 失神 起立性低血圧 色覚変化 食道炎 脳卒中 感覚鈍麻 勃起の延長 鼻出血 咽頭炎 そう痒症など |
心筋梗塞や心臓突然死、脳卒中は、ほとんどの例で心血管系障害の危険因子を保有していることが報告されています。
心血管系障害がある人は必ず医師に相談し、ジマリスの服用可否を判断してください。
ジマリスの副作用に関する臨床試験結果

EDの男性1,173名を対象にタダラフィルの長期安全性について調べた試験がイタリアで行われました。
治療中に発現した副作用で多かったのは、頭痛(15.8%)、消化不良(11.8%)、鼻咽頭炎(11.4%)、背部痛(8.2%)です。
これらの副作用により試験を途中で中断したのは6.3%でした。
この試験において、タダラフィル5mg、10mg、20mgを1日1回、18〜24ヶ月服用した場合の安全性と忍容性は良好であると結論づけられています。
ジマリスの副作用を抑えるためのポイント

ここでは、ジマリスの副作用を抑えるためのポイントとして以下を解説します。
正しい用法用量を守る
ジマリスは、タダラフィルとして1日1回・10mgを性行為の約1時間前に服用してください。
十分な効果が得られない場合、忍容性が良好であれば20mgまで増量できます。
ただし、中等度または重度の腎障害がある人は1回5mgから開始し、最大でも10mgまでの服用としてください。
個人差はありますが、用法用量を守って服用することで、副作用の発現リスクを最小限に抑えられるでしょう。
状況に応じて低用量から服用を開始する
初めてジマリスを服用する場合は、低用量から服用するのがおすすめです。
少量から始めれば、副作用の有無や程度を経過観察しながら安全に服用できます。
特に、肝機能や腎機能が低下している人はジマリスの代謝や排泄が遅くなり、副作用のリスクが高まる可能性があります。
重篤な健康被害を避けるためにも、必ず事前に医師に相談してください。
グレープフルーツと一緒に飲まない
ジマリスを服用する場合、グレープフルーツや関連する飲料を摂取しないようにしてください。
グレープフルーツにはフラノクマリン類が含まれており、薬物代謝酵素の一種であるCYP3A4の働きを阻害することが報告されています。
万が一、グレープフルーツと併用すると、ジマリスの血中濃度が過度に上昇し、副作用があらわれやすくなるおそれがあります。
アルコールの過剰摂取を避ける
アルコールを多量に摂取すると、血管拡張作用が強まり、ジマリスの作用と重なって急激な血圧低下を引き起こす可能性があります。立ち眩みやめまい、失神などの症状があらわれやすくなるため、過剰なアルコール摂取は控えてください。
少量の飲酒であれば大きな影響は出ないと考えられますが、効果や安全性は個人差が大きいため、服用時は過剰摂取を控えるのが無難です。
副作用がひどいときは医師に相談する
ジマリスの服用によって副作用が強くあらわれた場合や症状が長引く場合は、服用を中止し、すみやかに医師に相談してください。
特に呼吸困難や視覚の急な変化、4時間以上続く勃起は緊急性が高い症状です。
軽度であっても症状が気になる場合は自己判断で服用を継続せずに、医師の指示に従ってください。
まとめ

ジマリスを服用すると、まれに副作用があらわれることがあります。
発疹や蕁麻疹、顔のむくみといったアレルギー反応から、頭痛や消化不良など比較的軽い症状までさまざまです。
副作用を防ぐためには、正しい用法用量を守る、低用量から始めるなどを意識することが重要です。
服用中に体調の変化を感じた際は自己判断で服用を継続せず、医師に相談してください。
正しい知識を持ち、適切な対処を心がけることで、安全かつ効果的にジマリスを服用できます。
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