ED(勃起不全)の合併症は裏に隠された病気が原因か!関係性を徹底解説
お薬通販部スタッフ[監修]
性行時に十分な勃起力がない、または勃起を維持できないと感じていませんか?
もしかするとこの症状は、勃起しない病気といわれるED(勃起不全)かもしれません。
しかしEDは陰茎自体の障害というよりも、その裏に原因となる病気の合併症が隠れている可能性があるようなのです。
まだEDの初期症状を感じるだけで、特に大きな病気を自覚していない人でも、EDの裏に隠された合併症の存在を知って、早めの対処や治療を受けることが大切になります。
そこでこの記事では、EDを引き起こす原因となる合併症について、詳しく解説していきますので、参考にしてくださいね。
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EDは勃起しない病気?インポとは違うの?
ED(勃起不全・勃起障害)は簡単にいうと「勃起しない病気」で間違いありません。
しかし全く勃起しないということではなく、満足できる性交ができなくなる状態のことです。
性行為時に勃起力や勃起維持がたまに弱まる軽度のEDから、十分に勃起できず性交が難しくなるレベルの重度のEDまで、レベルもさまざまになります。
またEDとインポは違うの?と疑問を感じる人も多いようですが、実はインポも同じ勃起不全・勃起障害を表す言葉です。
インポの元となる単語「インポテンツ」は、ドイツ語で性的不能という意味で、日本ではEDのことをインポと呼ぶようになりました。
しかしインポという言葉には差別的な意味合いがあると考えられるため、現在ではあまり使用されていません。
目次
EDは男性更年期障害を疑え!合併症となる2つの症状も解説
40代の男性で、勃起機能が低下している…とEDの症状を感じたら、まず男性更年期障害を疑ってみましょう。
インポと男性更年期障害は、切っても切れない関係性があるようです。
男性更年期障害は、加齢によって男性ホルモンであるテストステロンが低下し、勃起障害や性欲低下、倦怠感、イライラなどを導くといわれています。
そして男性更年期障害の特徴的な症状の「うつ症状」と「頻尿」は、EDを引き起こす合併症と考えられています。うつ症状と頻尿について詳しくみていきましょう。
うつ症状とED
男性更年期障害からのうつ症状は、勃起しない病気を引き起こす合併症と考えられています。
うつ症状によって憂鬱気分になり、性的衝動が抑えられて勃起しにくくなるためです。
このことから、うつ症状は心因性EDとして直接的に勃起機能に影響を与えることが考えられます。
うつ症状とEDの関係の厄介なところは、うつ症状は勃起障害のリスクを上げてしまい、その一方でその勃起障害はうつ症状を悪化させてしまうことです。
「インポになってしまった…」という男性の大きな悩みが、EDにもうつ病にも悪循環となって、両方を悪化させてしまうのは想像に難くありません。
しかしうつ症状がリスクファクター(危険因子)となっているEDのケースでは、うつ症状が改善されるとEDも改善されるといわれていますので、諦める必要はありません。
うつ症状でED症状があるケースでは、バイアグラといったED治療薬は血管拡張作用によって血流が増加するため、効果が出やすいといわれています。
ED治療薬は抗うつ剤との併用もできます。
しかし抗うつ剤によって薬剤EDが起こることもあるので、ED治療薬を使用する際には主治医に相談してみましょう。
頻尿とED
頻尿はEDのリスクファクターであり、EDを引き起こす合併症の1つです。
頻尿は泌尿器の疾患である前立腺肥大症が原因のケースが多いのですが、この前立腺肥大症の治療を受けることで、EDが改善するケースが多数報告されています。
頻尿はEDの合併症だと考えられているので、頻尿の治療で勃起力が戻るのは希望が持てますね。
そして頻尿が関係してEDになるメカニズムは、前立腺肥大症により骨盤内の血流が少なくなることで、勃起機能に影響を与えているのではないかと考えられています。
もしすでに前立腺肥大症を患い頻尿になっている場合、これから先に勃起しない病気につながる可能性もあるので注意が必要です。
また逆に、頻尿があり勃起力の衰えを感じ始めたら、泌尿器科で治療を受けることでED症状も改善されることが考えられますので、早めの受診をおすすめします。
頻尿から起こるEDの治療にも、バイアグラといったED治療薬は、性器海綿体への血流を改善するため、高い効果を発揮するといわれています。
EDの合併症となる代表的な生活習慣病2つ
勃起しない病気の裏に隠れている合併症には、生活習慣病が大きく関わっていて、その中でも特に
となる結果がはっきりと出ています。
これらの生活習慣病が、勃起しない病気に直接つながるとは驚きを隠せませんよね。
EDの合併症となる糖尿病と高血圧が、どのような影響を与えているのか確認していきましょう。
糖尿病はEDの合併症
糖尿病はインスリン分泌がなくなったり、働きが悪くなったりすることで、血糖値が高くなる病気です。
血糖値が上がることで血管や神経がダメージを受け、陰茎への血流も悪くなります。
そのため陰茎海綿体に十分な血液が流れ込まれず、正常な勃起を維持できなくなるのです。
また神経障害が進行してしまうと、海綿体神経の障害も発生してしまい、神経性EDを引き起こす可能性もあります。
日本人のデータも含まれるレビューでは、糖尿病患者の35〜90%にEDの症状が発生しているという、驚くべき数字が出ているようです。
糖尿病が起因のEDを悪化させないためにも、糖尿病の治療を積極的に行って生活習慣を整えることが大切ではないでしょうか。
また糖尿病の治療薬と併用してバイアグラなどのED治療薬を服用すると、高い確率で改善できるといわれているので、EDの改善に期待を持てますね。
高血圧はEDの合併症
高血圧は血液が動脈の内壁を押す力が高くなる状態のことで、安静時の血圧が上限値を超える場合に診断される疾患です。
そして高血圧とEDには深い関係があり、高血圧はEDの合併症といわれています。
高血圧により血管に負担がかかることで動脈の内腔が狭くなり、性的興奮時などに海綿体への血流が抑えられてしまうために、正常な勃起を起こせなくなるからです。
また高血圧の治療に使用される降圧剤の副作用によって、薬剤性EDの症状が出てしまう可能性もあります。
高血圧の治療と同時にED治療薬の服用も可能ですが、降圧剤とED治療薬の併用で過度な血圧低下やめまい、立ちくらみが起きたりする副作用の危険性もあるので注意しましょう。
そのため、医師の指示に従って適切な服用量を守ってください。
男性に多い痔とEDの因果関係は?
日本人の3人に1人は「痔主」だといわれるほど、痔は私たちにとって非常に身近な病気になっています。
そして痔に苦しむ男性の中には、「痔になってインポになった」と悩む人が多いようです。ここではEDと痔の因果関係についてみていきましょう。
男性に多い痔は痔核(いぼ痔)と痔ろう
一口に痔といっても、痔にはさまざまな種類がありますが、男性に特に多く見られるのは痔核(いぼ痔)と痔ろうです。
痔核(いぼ痔)は、静脈の血管がふさがってしまい、イボといった突起物になってしまう病気です。
肛門の内側にできたものは内痔核、外側にできたものは外痔核と呼ばれています。
痔ろうは肛門から少しだけ中に入った直腸の境目周辺のくぼみからバイ菌が進入し、それが肛門周辺に膿となってたまり、悪化すると肛門から膿が出てきます。
そして肛門と肛門周辺の皮膚がつながってしまい、トンネルのような穴ができてしまうのが痔ろうの特徴です。
EDの原因は痔のストレスから
排便痛や不快感が精神的なストレスになって、EDの症状である勃起機能の低下を引き起こすと考えられています。
確かに排便のたびに激痛を感じるのは、かなりのストレスですよね。
医学的に痔とEDには、直接的な因果関係が証明されていません。
このことから痔はEDの合併症でないため、「痔になったからインポになった」という訳ではないのです。
しかし痔の治療をすることで、痔の辛い症状のストレスから解放されて、EDの症状も改善されることがあるようです。
痔とEDで悩まれている方は、痔の症状を改善することで勃起機能も回復する望みがありますので、まず痔の治療に専念してみてはいかがでしょうか。
EDは半身不随が原因?代表的な脳疾患2つを解説
半身不随になっても、全く勃起しなくなるということはありません。
しかし高い確率で、半身不随になったことで勃起機能の低下などEDの症状がみられ、多くの男性がインポの悩みを抱えているようです。
ということは、半身不随になったことが原因でEDを発症してしまうのでしょうか?
ここでは半身不随の原因となる代表的な脳疾患の脳出血と脳梗塞について、EDとの関係を含めて解説していきます。
脳出血とEDの関係
脳出血は脳卒中の中でも最も重篤な症状で、脳を養う細かい血管が加齢や高血圧などによってもろくなり、脳の中で破れて出血してしまう病気です。
出血により脳の神経細胞にダメージを与えてしまうことで、半身不随を引き起こします。
半身不随となり勃起しない病気にも悩む男性が多いのですが、脳出血はEDの合併症ではないと考えられています。
しかし脳出血の原因となる高血圧は、血管に負担がかかることでEDの合併症である動脈硬化に繋がることから、脳出血とEDの関係はゼロではないようです。
一般的には、半身不随になり精神的にストレスがかかることで、心因性のEDになるのではないかといわれています。
脳出血から半身不随となった人は、ED治療薬には血圧を上げるなどの副作用も考えられるため注意が必要です。
通常、脳出血を発症して6カ月間は、ED治療薬の服用を避けるようにアドバイスされています。
高血圧治療薬などの薬を服用している場合は、医師に相談してから服用するようにしましょう。
脳梗塞とEDの関係
脳梗塞は脳の血管が何らかの原因で詰まってしまい、血液が滞ってしまうことで脳細胞が壊死してしまう脳卒中の症状の1つです。
そして脳の神経細胞に障害が起きることで、神経伝達がうまくいかず半身不随を引き起こします。
脳梗塞もEDとの直接的な因果関係は、現在のところ証明されていません。
しかし脳梗塞も高血圧や糖尿病といった生活習慣病などがリスクファクターとなるため、EDと脳梗塞との何かしらの関連性は考えられるとされています。
一般的に脳梗塞後に起きる勃起障害は、半身不随になったことの精神的なストレスやうつ症状、性欲の減退などが影響しているため、心因性EDと考えられているようです。
やはり精神的なストレスは心因性EDを引き起こし、脳梗塞だけでも辛いのに「インポになってしまった」という新たな悩みも増やしてしまうのでしょう。
脳梗塞を発症した人は、ED治療薬の副作用により脳循環の低下につながったり、脳出血のリスクが高まったりする危険性があるため、注意が必要になります。
必ず主治医と相談の上で、ED治療薬を服用してください。
心疾患はEDの代表的な合併症
心疾患の中でも、特に「心筋梗塞」と「狭心症」を患う人はインポになる確率が高く、EDの合併症だと報告されています。
またEDの症状が、心筋梗塞や狭心症の前触れだという説もあるようです。
心疾患を重症化する前に早期発見できるなら、日頃の勃起力チェックは健康維持のためには大切なルーティンになりますね。
それではこの2つの心疾患とEDの関係について、みていきましょう。
心筋梗塞・狭心症とEDはメカニズムが一緒
実は心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患は、勃起しない病気のEDとメカニズムが同じだといわれています。
ともに血管が原因となるEDと虚血性心疾患は、陰茎または心臓の血管の動脈硬化や血管の詰まり、血流の滞りといった同じ症状によって引き起こされます。
しかも陰茎の動脈は他の血管よりも細く、約1〜2mmしかありません。
このことからも陰茎は動脈硬化の影響を、最も受けやすくなることがわかりますね。
EDの合併症である虚血性心疾患を患うと、血液が陰茎の海綿体に十分に届かないために勃起力が落ちてしまうのです。
EDが心疾患の前兆?
先述したとおり、心筋梗塞や狭心症はEDの合併症といわれています。
驚きなのが心筋梗塞や狭心症は、心臓の不調が起きるより先にインポを発症するケースが多いといわれていることです
そのためEDの症状が出ても放置していると、その後に心筋梗塞などにつながる可能性があると考えられているので、早めの対処が大切ですね。
EDは心疾患だけでなく全身疾患の「サイン」として考えられるようになってきました。
勃起機能の低下など、ED症状が出始めたら健康診断を受けることをおすすめします。
EDは合併症を改善すれば克服できる!
ここまでお話ししてきた通り、勃起しない病気のEDには男性更年期障害や生活習慣病、心疾患など多くの合併症が裏に潜んでいることがわかりました。
また明確に合併症と証明されていない痔や脳出血、脳梗塞も、精神的なストレスから心因性のEDを発症させているのです。
そしてこの記事で書ききれなかった、肥満・喫煙・飲酒・性感染症・睡眠不足なども、EDを引き起こすリスクファクターだと考えられています。
このようにEDとの因果関係を考えられるものは、規則正しい生活や食生活、適度な運動などで防げるのではないでしょうか。
重い病気を患わないことはもちろん、男性にとって大きな悩みとなるインポにならないためにも、今一度、生活習慣の乱れを見直してみませんか?
EDは原因となる合併症を改善すれば、また勃起力を取り戻せる可能性が高いのです。
もし既に勃起力が弱くなってきていたり、性行為中に十分な勃起を維持できなくなってきたりしている場合は、早めの対処で重症化を防げるのであきらめないでくださいね。
ED治療薬にはバイアグラをはじめ、持続力が長いことが魅力なあるシアリス、即効性が期待できるレビトラ、万能型といわれるステンドラなど、有効な治療薬がたくさんあります。
ぜひ、ご自身のEDの状態や合併症に合わせたED治療薬をみつけてください。
「インポだなんていわせない!」という強い気持ちで、また男性としての自信を取り戻しましょう。
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この記事を書いた人
吉村 宏樹
生年月日:1979/06/16 趣味:競馬 野球/サッカー観戦※大谷翔平と中田翔大好き 格闘技も見る 生い立ち:健康食品メーカー出身 サプリの開発に携わっていた 3ヶ月に一度日本に帰る
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