アシクロビルの効果を最大限に発揮させる服用方法

アシクロビルは、ヘルペスウイルスの増殖を抑制する抗ウイルス薬です。適切な使用方法を知ることで、その効果を最大限に引き出し、ヘルペス感染症の症状を効果的に軽減することができます。

性病・感染症 ヘルペス 泌尿器・性器

記事公開日:2024.12.05

最終更新日:2024.12.05

お薬通販部スタッフ[監修]

アシクロビルの効果を最大限に発揮させる服用方法

ヘルペス感染症の治療に用いられるアシクロビル。

その効果を最大限に発揮させるためには、正しい服用方法と注意点を押さえることが重要です。

本記事では、アシクロビルの基本的な服用方法から、服用のタイミング、注意点まで、ヘルペスウイルス感染者の皆さまにわかりやすく解説します。

アシクロビルの基本的な服用方法

アシクロビルの基本的な服用方法について、成人と小児の場合に分けて説明します。

疾患の種類、患者の年齢や体重によって、適切な用量、服用頻度、治療期間が異なるため、それぞれの状況に応じた正確な投薬が重要です。

以下では、成人と小児それぞれの服用ガイドラインを詳しく見ていきます。

成人の場合

疾患1回あたりの用量頻度期間
単純ヘルペス200mg1日5回5−7日間
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制200mg1日5回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで
帯状疱疹800mg1日5回5-10日間

成人の場合、疾患によって用量や服用回数が異なります。単純ヘルペスでは少量を頻回に、帯状疱疹では高用量を投与します。

小児の場合

疾患1回あたりの用量頻度期間
単純ヘルペス体重kg×20mg(最大200mg)1日4回5−7日間
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制体重kg×20mg(最大200mg)1日4回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで
帯状疱疹体重kg×20mg(最大800mg)1日4回5-10日間
性器ヘルペス再発抑制体重kg×20mg(最大200mg)1日4回長期

小児の場合、体重に応じて用量を調整します。ただし、1回の最大用量が設定されているので注意が必要です。

また、成人と比べて服用回数が1日4回と少なくなっています

小児の場合は特に、保護者の管理のもと確実に服用することが大切です。

小児の性器ヘルペス再発抑制には体重40kg以上に限り投与可能です。



アシクロビルの服用のタイミング

アシクロビルの効果を最大限に引き出すためには、適切なタイミングでの服用が重要です。

以下のポイントに注意しましょう。

  • 規則正しく服用
    決められた時間に服用することで、体内の薬物濃度を一定に保ちます。飲み忘れた場合は、決して2回分を一度に服用しないでください。気づいた時点で、忘れた1回分だけを服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分を飛ばして次回の服用時間に1回分だけを服用してください。

  • 食事との関係
    アシクロビルは食事の影響を受けにくいため、食前・食後を問わず服用できます。ただし、胃腸への負担を軽減するために、食後に服用するのがおすすめです。

  • 水分摂取
    十分な水と一緒に服用しましょう。これにより、薬の吸収が促進され、腎臓への負担も軽減されます。

  • 症状出現時の速やかな服用
    再発性のヘルペスの場合、前兆症状(ピリピリ感やかゆみなど)を感じたら、すぐに服用を開始することで、症状の軽減や期間の短縮が期待できます。



ゾビラックス 商品画像

ゾビラックスはイギリスのグラクソ・スミスクラインが開発した抗ウイルス薬で、アシクロビルを有効成分として含んでいます。1988年にヘルペス感染症治療薬として発売されました。ヘルペスには、口唇ヘルペス、性器ヘルペス、水痘・帯状疱疹ウイルスによる帯状疱疹の症状があります。有効成分のアシクロビルの働きによってヘルペスウイルスの増殖を抑制し、症状を緩和します。


1箱:2,090円~


アシクロビルの服用時の注意点

アシクロビルを服用する際は、その効果を最大限に引き出しつつ、リスクを最小限に抑えるために、以下の点に注意が必要です。


副作用への注意

アシクロビルの主な副作用には、悪心嘔吐などの消化器症状頭痛めまいなどがあります。

特に注意が必要な重大な副作用として、以下のものがあります。

  • アナフィラキシーショック、アナフィラキシー(呼吸困難、顔面、舌、喉の腫れ、蕁麻疹、発赤)
  • 急性腎障害
  • 精神神経症状(意識障害、せん妄、幻覚、痙攣など)
  • 中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)など

これらの症状が現れた場合は、直ちに医師に相談してください。




併用薬の確認

アシクロビルは他の薬剤と相互作用を起こす可能性があります。特に注意が必要なのは以下の薬剤です。

  • プロベネシド(尿酸排泄促進薬)
  • シメチジン(胃酸分泌抑制薬)
  • ミコフェノール酸モフェチル(免疫抑制薬)
  • テオフィリン(気管支拡張薬)

これらの薬剤を使用している場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。




特殊な状況下の患者への配慮

主に以下の状況にある患者さんは、アシクロビルの使用に特別な注意が必要です。

  • 腎機能障害のある患者
    アシクロビルは主に腎臓から排泄されるため、腎機能が低下している場合は用量調整が必要です。

  • 高齢者
    加齢に伴う腎機能の低下を考慮し、用量調整が必要な場合があります。

  • 妊婦・授乳婦
    胎児や乳児への影響を考慮し、使用の是非を慎重に判断する必要があります。

  • 脱水状態の患者
    アシクロビルの血中濃度が上昇する可能性があるため、十分な水分摂取が重要です。





まとめ

まとめの見出し画像

アシクロビルの効果を最大限に発揮させるためには、適切な用法・用量を守り、服用のタイミングに注意することが重要です

また、副作用や相互作用にも注意を払い、特殊な状況下では医師の指示に従って慎重に使用する必要があります。

正しい使用方法を守ることで、ヘルペスウイルス感染症の治療効果を高めることができるでしょう。

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