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ステロイド塗り薬とは?効果・成分・使い方や副作用まで徹底解説

ステロイド塗り薬は、皮膚に見られる炎症を抑える目的で用いられる外用薬の一種です。非ステロイド塗り薬に比べると副作用のリスクが高いため、正しい使用方法を知っておくことが大切です。ステロイド塗り薬に含まれる主な成分や特徴、起こり得る副作用などを解説します。

美容・スキンケア からだ アトピー性皮膚炎

記事公開日:2025年12月18日

最終更新日:2025年12月18日

お薬通販部医療監修チーム

ステロイド塗り薬とは?効果・成分・使い方や副作用まで徹底解説

ステロイド塗り薬は、皮膚に見られる炎症を抑える目的で用いられる外用薬の一種です。

非ステロイド塗り薬に比べると副作用のリスクが高いため、正しい使用方法を知っておくことが大切です。

ステロイド塗り薬に含まれる主な成分や特徴、起こり得る副作用などを解説します。

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ステロイド塗り薬の基本!成分・作用機序と副作用リスクの理解

ステロイド塗り薬の基本!成分・作用機序と副作用リスクの理解

はじめに、ステロイド塗り薬の主な成分や作用機序、はたらき、副作用のリスクなどを解説します。

主な成分と作用機序!副腎皮質ホルモンとしての働き

ステロイドは合成副腎皮質ホルモンと呼ばれることもあり、作用の強さで5つのランクに分類されています。

強さ主な成分
弱い(weak)プレドニゾロン、デキサメタゾン酢酸エステルなど
普通(medium)クロベタゾン酪酸エステル、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルなど
強い(strong)デキサメタゾン吉草酸エステル、ベタメタゾン吉草酸エステルなど
とても強い(very strong)フルオシノニド、酪酸プロピオン酸ベタメタゾンなど
もっとも強い(strongest)ジフロラゾン酢酸エステル、クロベタゾールプロピオン酸エステルなど

ステロイド外用薬には抗炎症作用や免疫抑制作用があり、皮膚に見られる炎症を鎮めるのに効果的です。



吸収率の違い!顔や体・陰部で変わるリスクと注意点

ステロイド外用薬は塗布する部位により吸収率が異なります。

とくに陰嚢や顔はステロイドの吸収率が高いため、塗布する際には塗り過ぎに気をつけたり、薬剤の強さに注意したりする必要があります。

非ステロイド塗り薬との違い!安全性を考えた選び方

ステロイド塗り薬と非ステロイド塗り薬の主な違いは以下のとおりです。

作用副作用のリスク
ステロイド軟膏強いあり
非ステロイド軟膏マイルド少ない

ステロイド塗り薬は作用が強い反面、副作用のリスクが高いため、短期集中的に使用するのが基本です。

肌が弱い方やステロイド塗り薬が使用できない方は、効果がマイルドな非ステロイド塗り薬を選ぶとよいでしょう。


ステロイド塗り薬の使い方!塗布方法や使用期間の目安

ステロイド塗り薬の使い方!塗布方法や使用期間の目安

次に、ステロイド塗り薬の塗り方について解説します。

副作用のリスクを避けるため、正しい塗布の方法や使用期間の目安を知っておきましょう。

ステロイド塗り薬を塗るタイミング!正しい手順と注意点

ステロイド塗り薬は症状に応じて1日1回、もしくは2回塗布するのが基本です。

1日1回塗布する場合はお風呂に入って患部を清潔に洗浄し、身体のほてりがおさまってから適量を塗布してください。

1日2回塗布する場合は風呂上がり、および起床後に塗布するのが基本です。

ステロイド塗り薬を使用する際は以下の点に注意してください。

  • 薄く伸ばして塗る
  • 薬を患部に擦りこまない
  • 用量を守る
  • 長期間使用しない
  • 塗布前後は手を十分に洗う



使用期間の目安は?ステロイド塗り薬を安全に使うコツ

ステロイド塗り薬の使用期間の目安は5〜6日間程度です。

5〜6日間の使用で十分な効果が得られない場合は、漫然と使用せず皮膚科の専門医を受診してください。

部位ごとに異なる吸収率!顔や陰部に塗るときの注意点

ステロイド塗り薬の吸収率は部位ごとに異なります。

腕に塗布する場合を1とした場合、身体の各部への吸収率は以下のとおりです。

  • 陰嚢…42
  • 頬…13
  • 顎…6
  • 脇の下…3.6
  • 頭皮…3.5
  • 背中…1.7
  • 手のひら…0.8
  • 足首…0.4

陰嚢や顔はとくに吸収率が高いため、塗り過ぎないよう注意する必要があります。





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ステロイド塗り薬の副作用!リスクを避けるための正しい知識

ステロイド塗り薬の副作用!リスクを避けるための正しい知識

ステロイド塗り薬には副作用のリスクがあるため、正しい使用方法を知っておくことが大切です。

ステロイド塗り薬の副作用一覧!出やすい症状と注意点

ステロイド塗り薬の副作用一覧は以下のとおりです。

副作用が見られる場所塗布部位全身
主な副作用皮膚の菲薄化・毛細血管拡張・多毛・ざ瘡・酒さ様皮膚炎・色素脱失・感染症糖尿病・骨粗しょう症・消化器系の障害・精神病・眼圧上昇・副腎抑制

ステロイド塗り薬の主な副作用は、塗布部位に見られる皮膚症状です。

全身症状のリスクは内服薬ほど高くありませんが、一度に大量のステロイド塗り薬を使用すると発症リスクが増加します。

副作用を防ぐ塗り方の工夫!薄く塗るFTUルールを解説

ステロイド塗り薬を塗る際は、FTUルールについて知っておく必要があります。

FTUはフィンガー・チップス・ユニットの略で、成人の人差し指の先から第一関節までの長さが「1FTU」です。

1FTUで手のひら2枚分が塗れる計算のため、塗布する部位に応じて使用量を増減してください。

妊婦・小児に使える?ステロイド塗り薬の安全性について

妊婦や妊娠の可能性がある女性であっても用法用量を守って使用すれば、ステロイド外用薬は危険な医薬品ではありません

ただし、効き目が強力なステロイド塗り薬を長期にわたって使用すると、胎児の発育に悪影響を及ぼす恐れがあります。

小児に使用する際は医師に相談し、治療部位に適した強さのステロイド塗り薬を選ぶ必要があります。


まとめ

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ステロイド塗り薬は皮膚の炎症を鎮める際に使用されるポピュラーな医薬品です。

短期集中で適切なステロイド塗り薬を使用すれば、副作用のリスクを避けて症状を改善する効果が期待できます。

今回の記事を参考にステロイド塗り薬を正しく使用し、皮膚のかゆみや痛みの改善にお役立てください。



ステロイド塗り薬に関するQ&A

ステロイド塗り薬に関するQ&Aの見出し画像

ステロイド塗り薬について、以下の質問が多く寄せられています。

ステロイド塗り薬には依存性がありますか?

ステロイド塗り薬を正しく使用すれば、依存性を過度に心配する必要はありません。

ただし、長期にわたり漫然と使用した場合、皮膚の菲薄化をはじめとする副作用のリスクが高くなります。

ステロイド塗り薬はどのくらいの期間使用すればいいですか?

ステロイド塗り薬の使用期間の目安は5〜6日間程度です。

効果が実感できない場合は漫然と使用を継続せず、皮膚科の専門医に相談してください。

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