てんかんとは?症状や原因・種類と発作の特徴や診断治療まで徹底解説
てんかんは脳に見られる慢性疾患の一種で、ニューロンの過剰な電気的活動が原因で発作を起こすのが特徴です。てんかんの種類や症状、治療法などを解説します。

てんかんは脳に見られる慢性疾患の一種で、ニューロンの過剰な電気的活動が原因で発作を起こすのが特徴です。
乳幼児と高齢者に多く見られ、国内の有病者数はおよそ100万人とされています。
本記事では、てんかんの種類や症状、治療法などを解説します。
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目次
てんかんとはどんな病気?症状や発作の種類をわかりやすく解説

てんかんは脳のニューロン(神経細胞)が過剰に活動した結果として起こる発作性の慢性疾患です。
はじめに、てんかん発作の特徴や種類などを解説します。
てんかん発作の代表例は痙攣や意識障害など多様な症状
てんかん発作の例としては、痙攣や意識障害などが挙げられます。
以下の表でてんかん発作の代表例を紹介します。
発作の例 | 症状 |
欠神発作 | 数秒~数十秒ほど意識を失い、ぼんやりと空間を見つめる |
ミオクロニー発作 | 全身・手足が突然ビクッと動く |
強直間代発作 | 全身が硬直し10〜20秒ほど細かい痙攣が左右対称に起こる。手足が強くつっぱり、全身はのけぞるような体勢をとる |
脱力発作 | 全身の力が抜けて崩れ落ちるように倒れる |
焦点意識減損発作 | 無意識に口をもぐもぐさせたり一点を見つめたりする |
てんかん発作は部分発作と全般発作に大きく分類される
てんかん発作は大きく部分発作と全般発作に分類されます。
部分発作はさらに単純部分発作と複雑部分発作、二次性全般化発作に分類可能です。
全般発作は強直間代発作・欠神発作・脱力発作・ミオクロニー発作に分類されます。
全般発作の大部分が意識の消失をともない、転倒して大けがに至るケースも多いため注意が必要です。
点頭てんかんや術後てんかんなど特殊な種類も存在する
てんかんには点頭てんかんや術後てんかんなどの特殊な例も存在します。
点頭てんかんは乳幼児期に見られ、頭を前に倒す動作と発達の遅れ・退行が特徴です。
術後てんかんは脳外科手術の後に見られる一時的なてんかん発作を意味します。
てんかんはなぜ起こる?脳の異常や生活習慣など多様な原因

てんかんは明確な原因をともなう症候性てんかんと、原因がわからない特発性てんかんの2つに分けられます。
ここでは、てんかんが起こる原因や好発年齢などについて解説します。
脳の損傷や腫瘍・手術後に起こる症候性てんかんとは
症候性てんかんは明確な原因が存在するてんかんです。
症候性てんかんの主な原因としては脳卒中や脳腫瘍、頭部の外傷などが挙げられます。
しかし、てんかんの多くは原因不明の特発性に分類されます。
てんかんは何歳から発症?年齢や生活要因の関連を解説
てんかん発作のピークは乳幼児期と高齢期の2回です。
乳幼児期のてんかん発作の原因としては、遺伝的要因や先天的な異常、周産期障害などが挙げられています。
高齢期のてんかん発作は脳血管障害が原因で起こる傾向にあります。
てんかん発作を誘発しやすい日常要因と生活改善の工夫
てんかん発作を誘発しやすい日常的な要因としては以下の例が挙げられます。
薬の飲み忘れもてんかん発作を誘発する原因の1つです。
てんかん発作を抑制するためには、自分にとっての発作を誘発しやすい日常的な要因の把握が欠かせません。
てんかんの診断と治療方法!脳波検査から薬物療法まで解説

てんかん発作のおよそ7〜8割は、適切な治療によりコントロールが可能とされています。
ここでは、てんかんの診断や治療方法、抗てんかん薬の種類や効果などを紹介します。
てんかん診断の流れと検査方法!MRIや脳波検査を解説
てんかんの診断は以下の流れで行われます。
てんかんの診断基準は、非誘発性のてんかん発作が24時間以上の間隔を空けて2回起こることとされています。
ただし、高齢者や脳疾患をお持ちの方に関しては、1回の発作でてんかんと診断されるケースがあります。
抗てんかん薬の種類と効果!通販で購入できる薬を紹介
通販で購入できる主な抗てんかん薬としては以下の例が挙げられます。
医薬品名 | 有効成分 | 作用 | 適応対象 |
ラミクタール | ラモトリギン | 脳神経の過剰な興奮を抑制 | 強直間代発作・子どもの欠神発作など |
トピロール | トピラマート | グルタミン受容体に作用しててんかん発作のきっかけを断つ | 他の抗てんかん薬では効果が見られない部分発作 |
ゾニセップ | ゾニサミド | 脳神経の興奮性シグナルを抑制する | 強直間代発作・欠神発作・ミオクロニー発作など |
てんかん治療後の生活で注意すべき発作誘発の要因
てんかん発作の誘因は個人によりさまざまです。
自分にとって何がてんかんを誘発する因子なのかを把握し、発作を未然に防ぐことが大切です。
てんかんを誘発する因子としてはストレスや睡眠不足、薬の飲み忘れ、強い光、特定の模様などが挙げられます。
まとめ

てんかんは脳神経が過剰に興奮して起こる慢性疾患の一種です。
てんかん発作のおよそ7〜8割は、適切な治療によりコントロールできます。
今回の記事を参考に、てんかん発作を未然に防いでください。
てんかんに関するQ&A

てんかんに関して、以下の質問が寄せられています。
てんかんは遺伝しますか?
てんかんの多くは遺伝しないと考えられています。
遺伝的なてんかんが心配な方は、遺伝カウンセリングを受ける方法があります。
てんかんの治療はどれくらい続ける必要がありますか?
適切な治療により、てんかんの発作が見られなくなるまでの期間は個人によりさまざまです。
自分の判断で服薬を中断すると再発リスクが高くなるため、医師の指導下で必要かつ十分な期間の治療を受けることが大切です。
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