トラマドールの効果とは?慢性疼痛についても解説
トラマドールはオピオイド鎮痛剤(非麻薬性製剤)の一種で、慢性疼痛の改善に効果的です。トラマドールの効果および、慢性疼痛について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

トラマドールはカナダ最大のジェネリック医薬品メーカー「アポテックス」が製造・販売している医薬品です。
オピオイド鎮痛剤(非麻薬性製剤)の一種で、非オピオイド鎮痛剤では治療が困難なガンにともなう痛み、および慢性疼痛の緩和に効果的です。
本記事ではトラマドールの効果や慢性疼痛の特徴について、はじめての方にも分かりやすく解説します。
目次
トラマドールとは

トラマドールの効果について解説する前に、まずはトラマドールがどのような医薬品なのか知っておきましょう。
オピオイド鎮痛剤(非麻薬性製剤)の一種
トラマドールはオピオイド鎮痛剤(非麻薬性製剤)の一種です。
一般的にオピオイドは麻薬性鎮痛薬を意味しますが、トラマドールの有効成分であるトラマドール塩酸塩は麻薬扱いにはなりません。
医療用麻薬の代表例がモルヒネですが、鎮痛作用が強い反面、幻覚や依存などのリスクがあるため、厚生労働省により指定薬物に分類されています。
トラマドール塩酸塩は医療用麻薬と同じ受容体に作用するため、一般的な痛み止めより強い鎮痛作用を持ちますが、モルヒネなどに比べると依存を起こしにくい点が特徴です。
適応症状
トラマドール塩酸塩を有効成分に配合したトラマールOD錠の添付文書では、効能・効果として以下の例を挙げています。
慢性疼痛について

トラマドールの効果について解説する前に適応症状の1つ、慢性疼痛について定義や分類、症状、治療法などを紹介します
定義と分類
厚生労働省では慢性疼痛に関して「治癒に要すると予測される時間を超えて持続する痛み、あるいは進行性の非がん性疾患に関連する痛み」と定義しています。
慢性疼痛は国際疼痛学会により、慢性一次性疼痛および慢性二次性疼痛の2種類に分類されています。
慢性一次性疼痛は不安や怒り、気分の落ち込みなどの感情的苦痛や、日常生活や社会的役割への参加の減少などの機能障害をともなう、3ヶ月以上にわたり持続・再発する病態です。
慢性二次性頭痛は関節リウマチや変形性関節症など、痛みを引き起こす明確な原因がある病態を指します。
要件
慢性疼痛の主な要件は以下の通りです。
痛みやストレスが長く続くと「痛みを抑える神経」のはたらきが弱くなり、疼痛の慢性化を招きやすくなります。
症状・兆候
慢性疼痛を発症すると患部に痛みを覚える以外に、疲労感や睡眠障害、食欲減退、味覚の喪失、体重減少、性欲減退などが見られます。
痛みの感じ方は人によりさまざまで、ナイフで刺されたようなチクチクとした痛みや、焼けるような痛みなどと表現されます。
治療法
慢性疼痛の主な治療法は以下の通りです。
薬物療法にはトラマドールなどの非オピオイド鎮痛薬以外に、非ステロイド性消炎鎮痛薬やアセトアミノフェン、抗うつ薬などが用いられます。
トラマドールの効果

トラマドールの有効成分であるトラマドール塩酸塩は、鎮痛作用に関わるオピオイドμ受容体に作用し、痛みを緩和する効果があります。
また、脳内神経伝達物質のセロトニンおよびノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、痛みの情報が脳へ送られるのを阻害する作用もあります。
まとめ

トラマドールはカナダ最大の製薬会社「アポテックス」が製造・販売している、オピオイド鎮痛剤(非麻薬性製剤)です。
有効成分のトラマドール塩酸塩は、非オピオイド鎮痛剤では治療が困難なガンにともなう痛み、および慢性疼痛を改善する際に効果的です。
今回の記事を参考にトラマドールの効果について理解し、慢性疼痛などにともなう痛みの早期改善にお役立てください。
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