ハイプロンは主に入眠障害や中途覚醒など不眠症の治療に用いられる医薬品で、海外製の睡眠薬「ソナタ」のジェネリックです。

ソナタと同様に有効成分「ザレプロン」を配合しており、安価で購入できるため世界中で人気の治療薬の1つです。

ザレプロンとは

睡眠薬のハイプロンには有効成分としてザレプロンが配合されています。はじめに、ザレプロンがどのような成分なのか解説します。

非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の有効成分

ザレプロンは、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に用いられる有効成分の1つです。

日本では非ベンゾジアゼピン系睡眠薬にルネスタ、マイスリー、アモバンが用いられていますが、ザレプロンは海外で用いられている有効成分です。

睡眠薬の歴史

かつては睡眠薬といえば依存性が高く危険な医薬品とのイメージがありましたが、時代の移り変わりとともに徐々に安全性が高くなってきています。

ここでは、睡眠薬の歴史について簡単に解説します。

1920年代～

かつては睡眠薬といえばバルビツール酸系の睡眠薬を指すことが一般的でした。バルビツール酸系の睡眠薬はGABA（精神を安定させる神経伝達物質）の薬理効果を増強して眠気を引き起こす点が特徴です。

しかし、バルビツール酸系の睡眠薬は依存性が高く、服用量を誤ると呼吸抑制に陥り、最悪の場合は死に至る点がデメリットでした。

1960年代～

1960年代に入るとベンゾジアゼピン系睡眠薬が登場します。バルビツール酸系の睡眠薬と同様にGABAの薬理効果を増強しますが、依存性を形成しにくい点がメリットとなっています。

それでも長期にわたり服用すると依存性を高めるうえ、筋肉を弛緩させてふらつきや転倒のリスクを高めるといったデメリットがあります。

2000年代～

2000年代に入ると非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が登場しました。

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は催眠作用に関わる受容体にのみ作用するため、ふらつきや転倒のリスクが低く、高齢者にも用いやすい点がメリットの1つです。

2020年～

2010年になるとメラトニン受容体作動薬が登場し、2020年にはメラトニン受容体作動性入眠改善薬が開発されました。

メラトニン受容体に作動するため自然な眠気を引き起こしますが、現在のところ6〜15歳の神経発達症患者だけが適用対象となっています。

ハイプロンは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、海外で用いられているソナタ(sonata)のジェネリック医薬品です。作用時間が短い点が特徴で、入眠障害や中途覚醒といった睡眠障害をお持ちの方に適応があります。 1箱：4,050円

ザレプロンの特徴

次に、ハイプロンの特徴について解説します。

ベンゾジアゼピン受容体ω1に作用

ハイプロンは催眠に関わるベンゾジアゼピン受容体ω1に作用し、自然な眠気を引き起こす点が特徴です。

筋弛緩に関わるベンゾジアゼピン受容体ω2には作用しないため、ふらつきや転倒のリスクが低いメリットがあります。

ハイプロンの効果とは？睡眠障害についても紹介！

ハイプロンは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、海外で販売されているソナタのジェネリック医薬品です。ハイプロンの効果および睡眠障害について解説します。

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2025.03.06

適応症状

ハイプロンは以下の症状をお持ちの方に適応があります。

作用時間

ハイプロンを服用するとおよそ10〜30分で効果があらわれ始め、4〜6時間ほど持続します。

そのため、睡眠の直前もしくは眠気を催したタイミングで服用してください。

ハイプロンの服用方法は？服用に際しての注意点も紹介

ハイプロンの服用方法について詳細に解説します。服用に際しての注意点も紹介しているので参考にしてください。

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まとめ

ハイプロンには有効成分としてザレプロンが配合されており、睡眠障害の一種である入眠障害や中途覚醒の改善に効果的です。

効果の持続時間が短く、筋肉を弛緩させる作用がないため、ふらつきなどの副作用が少ない点もメリットとなっています。