デュオビルの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!

デュオビルの副作用はAIDSを治療中の方が気になる情報です。デュオビルの使用で起こり得る主な副作用および発現頻度をご紹介します。

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記事公開日:2025.02.05

最終更新日:2025.02.05

お薬通販部スタッフ[監修]

デュオビルの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!

デュオビルはコンビビルのジェネリック医薬品で、HIVの増殖を抑制してAIDSの進行を食い止める作用が期待できます。

しかし、デュオビルに限らず化学的に製造された医薬品には必ず副作用のリスクがともなうため注意が必要です。

本記事では先発医薬品コンビビルの添付文書を参考に、デュオビルの服用で起こり得る主な副作用、および発現頻度について解説します。

デュオビルの重大な副作用

デュオビルの重大な副作用の見出し画像

デュオビルの重大な副作用の例として以下の5つが挙げられています。

  • 重篤な血液障害
  • 乳酸アシドーシス・脂肪沈着による重度の肝腫大
  • 膵炎
  • ニューロパシー
  • その他




重篤な血液障害

デュオビルを服用すると、以下の血液障害を発症する可能性があります。

  • 貧血(12.0%)
  • 白血球減少(3.2%)
  • 汎血球減少・血小板減少(0.4%)
  • 好中球減少 (0.2%)
  • 再生不良性貧血、赤芽球癆(頻度不明)




乳酸アシドーシス・脂肪沈着による重度の肝腫大

デュオビルを服用した方の0.2%が乳酸アシドーシス、および脂肪沈着による重度の肝腫大を発症する可能性があります。

この副作用に関しては、どちらかというと女性の発症例が多い点も報告されています。



膵炎

デュオビルを服用すると、0.4%の方が膵炎を発症する可能性があります。

血清アミラーゼや血清リパーゼ、トリグリセリドなどの検査値上昇が見られる際には、デュオビルの服用を中止する必要があります。



ニューロパシー

デュオビルを服用すると、0.4%の方がニューロパシーを発症する可能性があります。

デュオビルの服用にともなって原因不明の発汗や排便障害、起立性低血圧などが見られる方は、ニューロパシーを発症している疑いがあります。



その他

デュオビルのその他の重大な副作用としては、横紋筋融解症や心不全、錯乱、痙攣、てんかん様発作などが挙げられています。

これらの副作用に関してはいずれも頻度不明とされています。





デュオビルには、抗HIV薬であるジドブジンとラミブジンの成分が配合され、HIVの増殖を抑制します。2つの成分がHIVウイルスの増殖を抑え、免疫機能の低下や日和見感染症といったエイズ関連症の発症や進行を遅らせることができます。

1箱:5,400円~


デュオビルの一般的な副作用

デュオビルの一般的な副作用について、発症頻度別に紹介します。

1~11%未満1%未満頻度不明
血液平均赤血球容積(MCV)増加、リンパ球減、リンパ節症
消化器下痢、腹痛、嘔吐など消化不良、便秘、口内潰瘍嚥下困難、口唇浮腫、歯肉出血など
全身症状倦怠感・疲労、体脂肪の再分布・蓄積(胸部、体幹部の脂肪増加、末梢部、顔 面の脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加)、発熱など頭痛、体重減少、無力症など悪寒、体温調節障 害、インフルエンザ様疾患など
肝臓肝機能検査値異常(AST、ALTなどの上昇)
筋骨格骨痛・筋痛ミオパシー、CK上昇を伴う筋脱力、関節痛など
精神神経系めまいうつ病、不眠、末梢神経障害など痙攣等の脳症状、活動低下、手足のしびれ感など
呼吸器呼吸困難、咽頭炎、副鼻腔炎など
皮膚発疹湿疹、痤瘡・毛嚢炎、そう痒などじん麻疹、体臭変 化、爪・皮膚・口腔 粘膜の色素沈着など
過敏症アレルギー反応
腎臓排尿障害、腎不全、血清クレアチニン上昇など
循環器心筋症、血管拡張
代謝・内分泌系トリグリセリド上昇・血清コレステロール上昇、血中尿酸上昇CK上昇、高乳酸塩血症血清アミラーゼ上昇、総蛋白低下、高血糖など
その他味覚倒錯、霧視羞明、弱視、難聴など




デュオビルのその他の副作用

非臨床試験に基づく情報ですが、マウスに対してジドブジンを用いた実験で膣腫瘍が発生したとの報告があります。

ラミブジンに関しては、遺伝毒性試験において弱い染色体異常誘発作用を示したとの報告があります。




副作用が強く見られる際の対処法

デュオビルの服用にともない副作用が強く見られる場合、一時的に服用を中断してかかりつけ医の診察を受けてください。

デュオビルに関しては頻度不明の副作用が多々あり、医薬品だけが原因とは限りませんAIDS治療を続けるためにも、速やかに原因を突き止めることが大切です。




まとめ

まとめの見出し画像

デュオビルにはジドブジンとラミブジンの2つの有効成分が配合されており、その分だけ副作用のリスクが高くなっています。

何らかの副作用が出た方は速やかに医療機関を受診し、原因を突き止めたうえで治療を継続することが大切です。

今回の記事を参考にデュオビルの副作用について理解し、AIDS治療を継続するための参考にしてください。

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    5,400円~

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