ノルバスク

ノルバスクは、高血圧の治療薬の中でもカルシウム拮抗薬に分類される医薬品です。
血液中には、カルシウムが存在していますが、カルシウムイオンがその血管壁の平滑筋細胞に入り込むと、血管が収縮して血圧が上昇します。
そこでカルシウム拮抗薬のノルバスクを服用することで、カルシウムイオンの流入を防ぐことができるため、高血圧に効果があります。

また、カルシウム拮抗薬には血管を拡張する効果があるため、狭心症の治療にも適用されます。 副作用が軽度な点もノルバスクの特徴の1つです。
1日1回の服用で効果が24時間持続するため、服用の手間が少ないというメリットもあります。

ノルバスクは、高血圧症と狭心症の改善に効果が期待できます。

ノルバスクの作用時間は、1日1回の服用で24時間です。

ノルバスクの適応症状は、以下の通りです。

適応症状

• 高血圧症
• 狭心症

参考文献：ノルバスク錠5mgの基本情報（薬効分類・副作用・添付文書など）｜日経メディカル処方薬事典

健康的な成人6人に対して、ノルバスクを1.25〜5mg単回投与した結果、一般症状、臨床検査所見に異常は認められず、安静時血圧及び心拍数にも影響は認められませんでした。

日本人20人、外国人20人の健康的な成人男性に対して、アムロジピン10mgを単回経口投与した結果、5例に6件の治験薬との因果関係を否定できない副作用（頭痛2件、腹部不快感、下痢、鼻閉、咽喉頭疼痛各1件）が発生した。
ただし、いずれも軽度〜中度であり、アムロジピン10mg単回経口投与は問題ないとされています。

参考文献：医薬品インタビューフォーム - VIATRIS

ノルバスクの服用方法は、症状によって異なります。

高血圧症の場合

成人は、2.5〜5mgを1日1回経口服用します。効果が得られない場合、1日1回10mgまで増量することができますが、事前に医師へ相談しましょう。
6歳以上の小児には、2.5mgを1日1回服用します。

狭心症の場合

成人は、5mgを1日1回服用します。

参考文献：ノルバスク錠2.5mg・5mg・10mg/OD錠2.5mg・5mg・10mg - PMDA

6歳以上の小児が服用する場合、1日5mgを超えないように気をつけましょう。5mg以上服用させた場合、速やかに医師の診察を受けましょう。

重大な副作用

ノルバスクを服用することで、以下の重大な副作用を引き起こす可能性があります。

症状一覧

• 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
• 無顆粒球症、白血球減少、血小板減少
• 房室ブロック
• 横紋筋融解症

いずれの副作用も発症頻度は不明ですが、ノルバスクを服用して何らかの異常が見られた場合は、直ちに服用を中止して専門医の診察を受けてください。

その他の副作用

ノルバスクのその他の副作用は以下の通りです。

症状一覧

• ALT、ASTの上昇、肝機能障害、A1-P、LDHの上昇
• 浮腫、ほてり、動悸、血圧低下
• めまい、ふらつき、頭痛、頭重
• 心窩部痛、便秘、嘔気、嘔吐
• BUN上昇
• 発疹
• 全身倦怠感

参考文献：ノルバスク錠2.5mg | 今日の臨床サポート - 最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース．疾患・症状情報

ノルバスクの副次的効果として、以下があげられます。

副次的効果

• 腎機能悪化の抑制
• 脳卒中の予防