Lカルニチン

Lカルニチンには主に以下2つの効果が期待できます。

2つの効果

• ダイエット効果
• 疲労回復効果

Lカルニチンには体内の脂肪酸をミトコンドリアへと送り届ける重要な働きがあります。
ミトコンドリアは細胞のエネルギー工場とも呼ばれており、身体のエネルギーであるアデノシン三リン酸（ATP）を24時間休まずに合成しています。
Lカルニチンを摂取すると脂肪の燃焼効率が高まるため、ダイエットをする際に効果的です。
また、アデノシン三リン酸には血液の流れを促進したり、筋肉や臓器の働きを改善したりする作用があるため、疲労回復効果も期待できます。

Lカルニチンは風邪薬などの医薬品ではなく健康補助食品の一種であるため、服用したからと言ってすぐに効果があらわれる訳ではありません。
1ヶ月ほど服用を続けると次第に効果があらわれ始めますが、より良い結果を得るためには3ヶ月以上の服用がおすすめです。

Lカルニチンは次のようなお悩みをお持ちの方に適しています。

適応する人

• 年齢とともに痩せにくくなってきた方
• 有酸素運動が苦手な方
• 朝起きた瞬間から疲労を感じる方
• 健康的にダイエットしたい方
• 若いころほどの食事量がなくなってきた方
• 生活習慣病を予防したい方

Lカルニチンの有効成分はカルニチンです。
カルニチンには体内の脂肪酸をミトコンドリアに運び、脂肪の代謝をサポートする働きがあります。

Lカルニチンには有効成分としてカルニチンが1錠当たり500mg配合されています。
1本30錠入りです。

25.9± 2.1歳の男女14名を対象としたトレーサー試験において、1.36gのLカルニチンおよび80gの炭水化物を1日に2回、12週にわたり摂取させたところ、エネルギー産生が6%高まることが確認されました。

参考文献：J-STAGE「L-カルニチン摂取によるアスレティックパフォーマンスへの影響」(pdfが開きます)

2型糖尿病患者258人を対象としたランダム化比較試験において、1日2gのLカルニチンおよびオルリスタットを1年間服用した群では、オルリスタットのみ服用した群よりも有意に体重の減少が見られました。

参考文献：National Institutes of Health「カルニチン 医療専門家向けファクトシート」(英文による解説)

Lカルニチンは用法・用量を守って正しく服用してください。1日に3錠以上を服用しても効果が高くなることはありません。

Lカルニチンの重大な副作用としては以下の例が挙げられています。

重大な副作用

• 尿毒症患者における筋力低下
• 発作性疾患を有する患者における発作

いずれも頻度は不明ですが、1日に3g以上のカルニチンを服用することは絶対に避けてください。

その他の副作用

• 吐き気
• 嘔吐
• 下痢
• 腹部けいれん
• 体臭など

上記の副作用も1日に3g以上のカルニチンを摂取した際に見られるため、Lカルニチンは用法・用量を守って正しく服用することが重要です。

下記の項目に該当する方は、自分の判断でLカルニチンを服用しないでください。

服用に注意する人

• 妊婦
• 甲状腺機能低下症をお持ちの方

妊婦に対するLカルニチンの安全性は確認されていません。甲状腺機能低下症の方がLカルニチンを服用すると症状を悪化させる恐れがあります。
そのため、自分の判断で服用するのではなく、必ずかかりつけの医師に相談して服用の可否を判断してもらってください。

下記はLカルニチンと併用して服用するにあたり、注意が必要なお薬です。

併用注意のもの

• ピバンピシリンなどの抗菌薬
• フェニトインなどの抗けいれん薬
• アセノクマロール
• 甲状腺ホルモン
• ワルファリン

上記のお薬もしくは有効成分をLカルニチンと併用した場合、体内におけるカルニチン濃度が著しく低下したり、治療薬の効果を低下させる可能性があります。

参考文献：厚生労働省「カルニチン」
参考文献：webMD「L-カルニチン- 用途、副作用」(英文による解説)

以下に該当する方はLカルニチンを服用してはいけません。

服用禁止の人

• Lカルニチンを服用して発作を起こした経験がある方

上記の方がLカルニチンを服用すると思わぬ健康被害を招く恐れがあるため、絶対に服用しないでください。

Lカルニチンに併用禁忌のお薬はありません。