肥満治療薬ゼニカルの効果とは?
肥満治療薬ゼニカルには有効成分としてオルリスタットが配合されており、食事から摂取した脂質の吸収を阻害する作用があります。ゼニカルの効果について解説します。
お薬通販部スタッフ【監修】

ゼニカルはスイスのバーゼルに本拠地を置く製薬会社「エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社」が開発した肥満治療薬の1つです。
現在ではドイツのチェプラファーム(Cheplapharm Arzneimittel)と、イタリアのデルファームミラノ(Delpharm Milano S.r.l.)が販売しています。
ゼニカルには有効成分としてオルリスタットが配合されており、摂取した脂質の吸収を妨げる点が特徴です。
この記事ではゼニカルの効果について徹底解説します。
肥満について

肥満治療薬のゼニカルの効果について解説する前に、そもそも肥満とはどのような状態を指すのか知っておく必要があります。
肥満は単に太っている状態を意味するものではありません。
日本肥満学会が策定する「肥満症ガイドライン2022」では、BMI(Body Mass Index:ボディマス指数)25以上を肥満と定義しています。
BMIは「体重(kg)÷(身長(m)の2乗)」で算出可能です。
肥満状態を放置するリスクについて

肥満状態を放置すると、以下に列挙する健康被害を招くリスクが増加するため注意が必要です。
また、肥満状態が続くと変形性股関節症や変形性膝関節症など、運動器疾患を発症するリスクも増加します。
ゼニカルの効果

ゼニカルには有効成分としてオルリスタットが配合されており、リパーゼの働きを阻害する点が特徴です。
食事から摂取した脂質の多くは中性脂肪(トリグリセリド)として吸収され、リパーゼによって分解されます。
リパーゼによって分解された中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールとに分けられ、小腸から吸収されます。
ゼニカルの有効成分であるオルリスタットはリパーゼの働きを阻害するため、脂質の吸収を妨げることが可能です。
ゼニカルを服用した場合、摂取した脂質のおよそ3割を吸収せずに体外へと排出する効果が期待できます。
効果があらわれるまでの期間
便の中に含まれる脂肪の量を基に算定すると、ゼニカルの効果は服用後およそ24〜48時間で現れます。
ただし、自分の判断でゼニカルの服用を中断した場合、48〜72時間で効果が消失します。そのため、ゼニカルは継続的に服用することが重要です。
ダイエットにゼニカルを用いるメリット

ダイエットにゼニカルを用いる主なメリットは以下の通りです。
ゼニカルの有効成分であるオルリスタットには脂肪の吸収を妨げる作用があるため、脂っこい食品を好む方でも無理に食事制限する必要がありません。
また、無理な食事制限によって筋力の低下を招くリスクが低いため、リバウンドしにくい点も特徴です。
ただし、脂質ではなくご飯やパン、スパゲッティなど糖質を過剰に摂取する方の場合、ゼニカルの効果が出にくい可能性があります。
ゼニカルはアメリカのFDA(食品医薬品局)の承認を得ているほか、世界80ヶ国以上で肥満治療薬として用いられている比較的安全な治療薬です。
ゼニカルの安全性について

ゼニカルの製造会社は日本の厚生労働省に対して承認申請を行っていないため、現在のところ国内では未承認薬です。
しかし、ゼニカルはアメリカのFDA(食品医薬品局)の承認を受けており、海外では80ヶ国以上で肥満の治療薬として用いられています。
また、肥満治療薬としてだけでなく、健康な方のダイエット目的でゼニカルを使用する例も多く、実際に国内でも多くのクリニックが自由診療にゼニカルを用いているのが現状です。
化学的に製造された医薬品である以上、ゼニカルにも副作用のリスクは存在しますが、それほど重篤な副作用のリスクはないとされています。
まとめ

ゼニカルはアメリカのFDA(食品医薬品局)の承認を受けており、世界では80ヶ国以上で肥満治療薬として用いられています。
ゼニカルは健康な方のダイエット目的で用いられるケースも多く、国内でも多くのクリニックでゼニカルを用いたダイエット治療を行っています。
日本では未承認の医薬品ですが、個人輸入代行サイトではオルリスタットを120mg配合したゼニカルが購入可能です。
ゼニカルを購入した際には用法・用量を守って正しく服用し、肥満の改善やダイエットにお役立てください。
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ゼニカルは、ロシュによって開発された肥満治療用の医薬品です。 現在は、Delpharm Milano S.r.l.とチェプラファームが販売しています。ゼニカルは処方箋なしで購入ができる治療薬としてアメリカやEUで販売されています。
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