バイアグラは半分に割って服用しても問題ない?効果は弱まる?
バイアグラはED治療に使われている医薬品です。成人と65歳以上の高齢者では推奨されている服用量が異なり、効果や副作用が強い場合には半分に割ることが方法の1つです。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、バイアグラを半分に割って服用することは可能かどうかを解説します。
バイアグラは、ED治療薬として使われる医薬品です。
勃起不全の改善に効果があるほか、主成分であるシルデナフィルには早漏(PE)の改善にも効果があると実証されています。
年齢や持病の有無によって1回あたりに服用する推奨量が異なり、量を調整する方法として半分に割ることが挙げられます。
この記事では、バイアグラを半分に割って服用するメリットや注意点を解説します。
服用の目安量も成人と高齢者に分けて解説するので、バイアグラの使用を検討している人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
バイアグラはED治療の際に処方される医薬品

バイアグラは、シルデナフィルを有効成分とした勃起不全の治療薬です。
勃起不全とは、満足な性行為に十分な勃起を得られなかったり維持できなかったりする状態を指します。
EDの原因はさまざまで、高血圧などの生活習慣病や心理的精神疾患、喫煙や飲酒などが挙げられます。
また、外傷や手術、服用中の他の医薬品なども原因として考えられるため、陰茎だけの障害だと考えずに全身疾患の1つとして捉えることが大切です。
バイアグラは基本的に、医師からの処方箋がある場合のみ購入できる処方箋医薬品です。
バイアグラの服用を注意するべき人や服用してはいけない人がいるため、医師の診察が必要となります。
具体的に服用を注意するべき人や、服用してはいけない人の特徴は以下の通りです。
服用を注意するべき人 | 合併症や既往歴などがある人 陰茎に構造上の欠陥がある人 白血病や多発性骨髄腫など持続勃起症の原因になり得る疾患がある人 PDE5阻害薬や他のED治療薬を服用している人 出血性疾患または消化性潰瘍がある人 多系統萎縮症の人 腎機能に重度の障害がある人 肝機能に障害がある人(重度の障害がある場合は服用禁忌) 高齢者 |
服用してはいけない人 | シルデナフィルに対してアレルギー反応がある人 硝酸剤やNO供与剤を服用している人 心血管系障害があるなど性行為が不適当と考えられる人 肝機能に重度の障害がある人 低血圧の人 治療を受けていない高血圧の人 6ヶ月以内に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の既往歴がある人 網膜色素変性症の人 経口のアミオダロン塩酸塩を服用している人 可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤を服用している人 |
上記に該当する人は、服用を始める前に医師と相談しましょう。
バイアグラについては以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
バイアグラは推奨用量が決まっている

バイアグラは性行為の1時間ほど前に服用することで効果を期待できます。
ただし、成人や高齢者などの違いから、服用する量が決まっているので注意が必要です。
ここでは、上記2つの場合に分けて推奨用量を確認していきましょう。
成人の場合
成人の場合、バイアグラの推奨用量は1日1回の服用で25〜50mgです。
初めて服用する人や副作用が心配な人は、25mgから開始するほうが安心でしょう。
多く服用したからといって効果を感じやすくなるとは限らないので、推奨用量を超えることはなるべく避けてください。
高齢者の場合
65歳以上の高齢者の場合、バイアグラの血漿中濃度が増加してしまうため、25mgから開始することが推奨されています。
25mgから服用を開始して期待する効果を得られなかった場合は、50mgに増量しましょう。
また、肝機能や腎機能に障害がある人も25mgから服用してください。
一般的に、腎機能は加齢によって低下すると知られています。
バイアグラを半分に割って服用するメリット

バイアグラの推奨用量を服用しても、期待以上の効果で強すぎると感じたり、副作用の症状があらわれたりすることがあります。
そのような場合には、ピルカッターなどでバイアグラを半分に割って服用することが可能です。
ここでは、バイアグラを半分に割って服用する費用面のメリットを見ていきましょう。
費用が抑えられる
バイアグラ50mgは、通販などにおいて以下の価格で販売されています。
バイアグラ1錠あたりの単価と半分に割った場合の価格をまとめました。
内容量 | 販売価格 | 1錠単価 | 半分に割った場合の単価 |
4錠 | 7,860円 | 1,965円 | 982.5円 |
12錠 | 21,230円 | 1,769円 | 884.5円 |
28錠 | 44,020円 | 1,572円 | 786.0円 |
半分に割って服用しても期待する効果を得られる場合には、費用を抑えられるメリットが得られます。
バイアグラを半分に割って服用する際の注意点

バイアグラを半分に割って服用すると、効果や副作用も半分になると考える人も少なくありません。
ただし、必ずしも得られる効果や副作用の症状の程度が半分になる保証はありません。
ここでは、バイアグラを半分に割って服用する際の注意点をさらに詳しく解説します。
そのまま効果や副作用が半分になるとは言い切れない
バイアグラを半分に割って服用する注意点として、効果や副作用が半減するとは限らない点が挙げられます。
バイアグラの錠剤はフィルムコーティング錠です。
フィルムコーティング錠とは、錠剤の形に圧縮され表面加工をしていないお薬(素錠)に、高分子化合物などのコーティング剤で薄い剤皮を施したものです。
コーティングすることで、素錠の苦味や臭いをマスキングしたり光や湿気から守って安定性を高めたりする効果があります。
バイアグラを半分に割ったときの切り口はコーティングされておらず、どのような溶出挙動(溶け方)を示すかを示す情報はありません。
また、割らなかった場合との効果を比較した臨床試験も確認されていません。
バイアグラを半分に割って服用した場合、効果や副作用も半減するとは断定できないので、半分に割って服用したい場合は自己責任となることを念頭に置きましょう。
まとめ

この記事では、バイアグラを半分に割って服用することについて詳しく解説しました。
バイアグラは、成人と65歳以上の高齢者とで推奨されている服用量が微妙に異なります。
65歳以上の人や特定の持病がある人、初めて服用する人は少ない用量から服用を開始することがおすすめです。
また、効果や副作用が強い場合には半分に割ることが方法の1つとして挙げられます。
費用を抑えられる点がメリットですが、効果や副作用も半減する保証はないので、自己責任で服用することが前提になるでしょう。
おすすめ商品
この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ