バイアグラを普通の人が飲むとどうなる?女性が飲む場合の効果も解説
バイアグラはED(勃起不全)の改善に効果的なED治療薬です。この記事では、EDを患っていない人が飲むとどうなるのかをわかりやすく解説します。「バイアグラを普通の人が飲んだらプラスの効果は得られるのか?」と疑問に思っている人は、ぜひ参考にしてください。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、普通の人がバイアグラを服用するとどうなるのか解説します。
バイアグラは、EDの改善に効果的な治療薬として、世界中で多くの人が服用しています。
さまざまなED治療薬の中でも特に認知度が高く、安全に服用できる点が特徴です。
バイアグラの購入を検討している人の中には、「自分はEDではないが、飲んでも問題ないか?」「ED以外のプラスの効果は得られるのか?」と疑問に思っている人は少なくありません。
この記事では、普通の人がバイアグラを服用するリスクや、女性が飲んだ場合の効果なども解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
バイアグラを普通の人が飲むとどうなるのか

バイアグラをEDの症状がない普通の人が服用した場合、どのような効果や影響が出るのか気になっている人は少なくありません。
実は、「普通の人=健康な人」が服用した場合でも、一定の効果が期待できる場合があります。
ここでは、普通の人がバイアグラを服用した場合に生じる以下の影響などについて解説します。
重大な健康被害はほとんどない
普通の人がバイアグラを服用しても、適用量であれば重大な健康被害が起こることはほとんどありません。
バイアグラは、元々は狭心症の治療薬として開発されていた経緯があり、安全性は比較的高いとされています。
ただし、お薬の効き方には個人差があるため、人によっては頭痛やほてり、鼻詰まりなどの副作用が出ることもあるでしょう。
また、心臓や血圧に問題がある人、特定のお薬を飲んでいる人は、バイアグラの服用を避けるべき場合もあるので注意が必要です。
勃起力の向上に繋がる可能性がある
健康な男性でも、バイアグラの服用により勃起力が向上する可能性があります。
バイアグラは、陰茎海綿体の血流を増加させる働きがあるため、通常時よりも硬くなり持続的な勃起が得られることがあります。
しかし、元々EDの症状がない人が服用すると、EDの人が服用したときと比べて明らかな勃起力の向上効果は得られないかもしれません。
なぜなら、普段から性行為を問題なく行える程度に勃起する人では、バイアグラを服用したときの変化が少ないからです。
早漏の改善に繋がる可能性がある
バイアグラに期待できる効果は、ED改善だけでなく、早漏改善の効果もあると考えられています。
元々バイアグラは、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害して血管を拡張し、陰茎海綿体に流れ込む血液の量を増やして勃起を促すお薬です。
オーストラリアで行われた研究では、バイアグラの主成分であるシルデナフィルが早漏に効果がある可能性があるとの結果が出ています。
研究内容として、18歳から65歳までの早漏と診断された男性を対象に、8週間にわたりシルデナフィル、もしくはプラセボを投与しました。
その結果、シルデナフィルを服用したグループではプラセボと比較して射精制御や射精への自信といったスコアの改善が見られています。
この結果から、バイアグラは早漏の改善につながる可能性があります。
射精後の早期回復に繋がる可能性がある
バイアグラの効果により、射精後の不応期(次の勃起までにかかる時間)が短縮される可能性があります。
通常、男性は射精後に一定の不応期を経験しますが、バイアグラの血管拡張作用により血流が維持され、比較的早期に再び勃起可能な状態に回復することがあります。
バイアグラを使用すれば、一晩で複数回の性行為が可能になるでしょう。
バイアグラを女性が飲むとどうなるのか

バイアグラを女性が飲むと、次のような効果が得られる可能性があります。
バイアグラの主成分であるシルデナフィルには、クリトリスの平滑筋を弛緩させる働きがあることがわかっています。
膣やクリトリス、陰唇の平滑筋にもホスホジエステラーゼ5が存在しているため、バイアグラを服用すると女性でも効果が期待できるでしょう。
ただし、男性用に販売されているバイアグラを女性が服用することはできません。
女性が服用する場合は、「女性用バイアグラ」とも呼ばれる「ラブスマ」などのお薬を服用すると良いでしょう。
バイアグラを普通の人が飲むときに考えられるリスク

バイアグラを普通の人が飲んだ場合、EDがある人が飲んだときと同様の副作用が起こるリスクがあります。
バイアグラの主な副作用は、以下のとおりです。
1%以上 | 0.1~1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
循環器 | 血管拡張(ほてり、潮紅) | 胸痛、動悸、頻脈 | 高血圧、不整脈、不完全右脚ブロック、末梢性浮腫 | 心筋梗塞、低血圧、失神 |
精神・神経系 | 頭痛 | めまい、傾眠 | 記憶力低下、思考異常、神経過敏、神経症、不安、不眠症、無気力など | |
肝臓 | AST増加 | ALT増加、LDH増加、血中トリグリセリド増加、血中アルブミン減少など | ||
消化器 | 悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛、 | おくび、胃炎、胃不快感、下痢、口唇乾燥、舌障害、白舌、腹部膨満、便秘、嘔吐、嚥下障害 | ||
泌尿・生殖器 | 陰茎痛、射精障害、朝立ちの延長、半勃起持続 | 勃起の延長、持続勃起、尿路感染、前立腺疾患 | ||
呼吸器 | 鼻炎 | 呼吸障害、鼻閉、咽頭炎、喘息 | 鼻出血、気道感染症、副鼻腔炎 | |
筋・骨格系 | 関節痛、筋肉痛 | 骨痛、背部痛 | ||
皮膚 | 発疹 | そう痒症、脱毛症、男性型多毛症、発汗、紅斑など | ||
血液 | ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、リンパ球増加症、白血球増加症など | |||
感覚器 | 眼充血、結膜炎、彩視症、視覚障害 | 眼乾燥、眼痛、屈折障害、光視症、味覚異常、味覚消失、流涙異常、羞明 | 霧視、視力低下、網膜出血、網膜静脈閉塞、突発性難聴 | |
その他 | CK増加、疼痛、熱感 | インフルエンザ症候群、体重増加、疲労、無力症など | 過敏性反応、感染症 |
特に頻度が高いのは、血管拡張と頭痛の副作用です。
血管拡張は5.78%、頭痛は3.87%の人で見られています。
健康な人が服用した場合でも、副作用が起こるおそれがあるので注意が必要です。
バイアグラを飲んではいけない人
以下に該当する人は、バイアグラの服用が禁忌となっています。
場合によっては死亡事故につながる可能性もあるため、該当する人は絶対にバイアグラを服用しないでください。
バイアグラを普通の人が飲むときの注意点

普通の人がバイアグラを飲む場合にも、EDの人が服用するときと同様に以下のような注意点があります。
性行為の1時間前に服用する
バイアグラは、性行為を行う約1時間前に服用してください。
個人差はありますが、一般的に服用後30分〜1時間程度で血中濃度がピークに達します。
ピークと性行為のタイミングを合わせるために、性行為の約1時間前に服用することが推奨されています。
また、バイアグラは空腹時に服用してください。食事と一緒に服用すると、バイアグラが効き始めるまでの時間が延長される可能性があります。
服用前に油分の多い食事は避ける
脂肪分が多い食事の後にバイアグラを服用すると、効果の発現が遅れたり、十分な効果が得られなかったりするおそれがあります。
これは、脂肪分の多い食事の影響で吸収速度が低下するおそれがあるためです。
バイアグラを服用するときは、揚げ物や肉類、チーズなどを使用した料理は避け、野菜中心の低脂肪食品を選ぶようにしましょう。
ただし、本来ならバイアグラは空腹時に飲むことが推奨されています。
可能であれば、食後2時間以上空けてから服用することが重要です。
偽造医薬品に注意する
バイアグラには、偽造医薬品もあります。
偽造医薬品にはそもそもバイアグラの有効成分が入っていなかったり、表示とは違う成分が入っていたりすることがあります。
また、製造環境が不衛生で細菌や重金属などの汚染物質が混入しているケースもあるので注意が必要です。
偽造医薬品を服用して健康被害が生じても、医薬品副作用被害救済制度の対象にならないことにも注意が必要です。
まとめ

この記事では、普通の人がバイアグラを飲むとどうなるのか解説しました。
結論、健康な人がバイアグラを飲むことで、勃起力の向上や早漏の改善などに一定の効果があると考えられます。
一方、バイアグラにはいくつかの副作用も報告されているので、EDの人が服用した場合と同様に、何かしらの症状が発現するリスクもゼロではありません。
EDではない人がバイアグラを服用する場合、自分が飲んでも問題ないかを確認し、必要性やリスクと対策を押さえておくことが非常に重要です。
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