ベトノベートスキンクリームは世界的なバイオ医薬品企業「グラクソスミスクライン」が製造・販売しているステロイド外用薬です。

有効成分のベタメタゾン吉草酸エステルには、炎症を鎮める強い作用があるため、炎症性皮膚疾患の改善に効果的です。

本記事ではベトノベートスキンクリームの使用で起こり得る副作用の種類、および発現頻度について解説します。

ベトノベートスキンクリームの基本情報

ベトノベートスキンクリームは、イギリスに本社をおく世界的なバイオ医薬品企業「グラクソスミスクライン」が製造・販売しています。

グラクソスミスクライン社ではベトノベートスキンクリーム以外に、前立腺肥大症の治療薬「アボルブ」や風邪薬の「コンタック」など、日本でもなじみの深い医薬品を多く扱っています。

ベトノベートスキンクリームの有効成分は「ベタメタゾン吉草酸エステル」です。

医薬品に特有の鼻を突くような臭いが少ないため、クリームや軟膏が苦手な方でも使用しやすい点がメリットの1つです。

ベトノベートスキンクリームの重大な副作用

ベトノベートスキンクリームの重大な副作用としては眼圧亢進や緑内障、後嚢白内障が挙げられています。

ベトノベートスキンクリームに限らず、ステロイド外用薬を目のまわりに使用するのは厳禁です。

また、ステロイド外用薬を大量もしくは長期にわたり広範囲に密封して用いると、副腎皮質ホルモンを全身投与したのと同じ症状があらわれる恐れがあります。

ベトノベートスキンクリームを用いた際に、重大な副作用が起こる頻度は不明とされています。

ベトノベートスキンクリームは、アトピー性皮膚炎治療薬で、副腎皮質のコルチゾンの働きから、副腎皮質ステロイドとして合成されました。皮膚の炎症を抑え、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患から虫刺されといった炎症症状のほか火傷などを改善します。 1箱：1,440円～

ベトノベートスキンクリームの主な副作用

次に、ベトノベートスキンクリームの添付文書をもとに、主な副作用を発現頻度別に紹介します。

0.1～5%未満

ベトノベートスキンクリームを用いた0.1〜5%未満の方に魚鱗癬様皮膚変化や紫斑、多毛、色素脱失の副作用が見られます。

ベトノベートスキンクリームの長期使用で上記の副作用が見られる際には、徐々に使用を差し控えて副腎皮質ホルモンを含まない医薬品に切り替える必要があります。

頻度不明

ベトノベートスキンクリームを使用すると、頻度不明ながら以下の副作用を招く可能性があります。

副作用が強く見られる際の対処法

ベトノベートスキンクリームの使用にともない副作用が強く見られる方は、副腎皮質ホルモンを含まない治療薬に切り替える必要があります。

自分の判断で使用を中断すると症状の増悪を招く恐れがあるため、医師に相談したうえで徐々に減薬・変更してください。

まとめ

ベトノベートスキンクリームの主な副作用は、魚鱗癬様皮膚変化や紫斑、多毛、色素脱失です。

上記の副作用が見られる方は医師に相談し、副腎皮質ホルモンを含まない医薬品に切り替えてください。