ベトノベートスキンクリームはイギリスに本社がある世界的な製薬会社「グラクソスミスクライン」が製造・販売しているステロイド外用薬です。

有効成分のベタメタゾン吉草酸エステルには炎症を抑制し、アトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを緩和する効果が期待できます。

ベトノベートスキンクリームとは

始めに、ベトノベートスキンクリームの特徴や適応症状について解説します。

ステロイド外用薬の一種

ベトノベートスキンクリームはステロイド外用薬の一種です。

有効成分のベタメタゾン吉草酸エステルが血管を収縮させ、炎症を鎮めることでアトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを緩和する効果が期待できます。

ベタメタゾン吉草酸エステルは1964年に、局所の抗炎症作用、血管収縮作用の強力なステ ロイドとして開発されました。

適応症状

ベトノベートスキンクリームの適応症状は以下の通りです。

ベトノベートスキンクリームの有効成分であるベタメタゾン吉草酸エステルには強い抗炎症・血管収縮作用があるため、皮膚に見られるさまざまな炎症に対して有効です。

アトピー性皮膚炎やハウスダスト・ペットの毛によるアレルギーに対しても高い効果を発揮します。

ベトノベートスキンクリームは、アトピー性皮膚炎治療薬で、副腎皮質のコルチゾンの働きから、副腎皮質ステロイドとして合成されました。皮膚の炎症を抑え、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患から虫刺されといった炎症症状のほか火傷などを改善します。 1箱：1,440円～

ステロイドについて

ベトノベートスキンクリームはステロイド外用薬の一種です。ここでは、ステロイド外用薬の特徴や使用するメリット・デメリット、強さのランクについて解説します。

ステロイドとは

ステロイドは人間の副腎で生成される副腎皮質ホルモンの1つです。

副腎皮質ホルモンを医薬品として使用すると局所の免疫を抑制したり、血管を収縮させたり、炎症を鎮めたりする効果が期待できます。

ステロイド外用薬とは

一般的には副腎皮質ホルモンを基にして合成した「合成副腎皮質ホルモン」のことをステロイド、もしくはステロイド外用薬と呼んでいます。

ベトノベートスキンクリームも、合成副腎皮質ホルモンを配合したステロイド外用薬の一種です。

ウイルスや細菌への感染が原因で発症した皮膚炎を除き、ほぼすべての皮膚疾患でステロイド外用薬が第一選択薬となります。

強さ

ステロイド外用薬の強さは「strongest（もっとも強い）」「very strong（とても強い）」「strong（強い）」「medium（普通）」「weak（弱い）」の5ランクに分類されます。

ベトノベートスキンクリームの有効成分であるベタメタゾン吉草酸エステルは、「strong（強い）」に分類されています。

2歳未満の乳幼児には「weak（弱い）」ステロイド外用薬を使用し、幼児や小学生には「medium（普通）」のステロイド外用薬を使用するのが一般的です。

メリットとデメリット

ステロイド外用薬を使用するメリットの1つが、アトピー性皮膚炎などにともなうかゆみなどの症状を速やかに抑えられる点です。

ステロイドには免疫の過剰な反応を抑制したり、炎症を鎮めたりする強い作用があるため、さまざまな種類の皮膚炎の改善に効果的です。

ただし、ステロイド外用薬を長期にわたり漫然と使用すると、適用部位の皮膚が薄くなる（菲薄化）デメリットが生じます。

ベトノベートスキンクリームの効果

ベトノベートスキンクリームには強い抗炎症作用や血管収縮作用があるため、皮膚疾患にともなうかゆみや赤みを速やかに鎮める効果が期待できます。

医薬品に特有の匂いがあまり感じられないため、クリームや軟膏が苦手な方でも比較的使いやすい塗り薬です。

まとめ

ベトノベートスキンクリームはステロイド外用薬の一種で、抗炎症作用や血管収縮作用により、皮膚疾患にともなうかゆみなどの症状を速やかに改善します。

医薬品に特有の匂いがほとんど感じられないため、クリームや軟膏が苦手な方でも比較的使いやすい点がメリットの1つです。