臨床試験の結果から読み解くベトノベートスキンクリームの有用性について
ベトノベートスキンクリームはアトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚疾患の改善に効果的です。臨床試験の結果に基づいて、ベトノベートスキンクリームの有用性について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ベトノベートスキンクリームはステロイド外用薬の1つで、有効成分にベタメタゾン吉草酸エステルを配合しています。
ベタメタゾン吉草酸エステルには強い抗炎症作用や血管収縮作用があり、アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚疾患の改善に効果的です。
本記事ではベトノベートスキンクリームの有用性について、臨床試験の結果をもとに解説します。
目次
ベトノベートスキンクリームについて

ベトノベートスキンクリームはベタメタゾン吉草酸エステルを有効成分に配合したステロイド外用薬の1つです。
はじめに、ベトノベートスキンクリームの特徴や適応症状、製薬会社について解説します。
特徴
ベトノベートスキンクリームの特徴は血管収縮作用、慢性・急性炎症抑制作用により、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患にともなうかゆみや赤みを抑える点です。
医薬品特有の匂いが少ないため、クリームや軟膏が苦手な方でもそれほど抵抗なく使用できます。
適応症状
ベトノベートスキンクリームの適応症状は以下の通りです。
ステロイド外用薬は皮膚疾患に対する第一選択薬ですが、細菌やウイルスが原因の感染性皮膚疾患および動物性皮膚疾患は適用外です。
皮膚疾患の原因が分からない方は、自分の判断でベトノベートスキンクリームを使用するのではなく、専門医に相談することが大切です。
製薬会社
ベトノベートスキンクリームはイギリスに本社をおく製薬会社「グラクソスミスクライン」が製造・販売しています。
グラクソスミスクライン社はファイザーに次いで、世界で2番目の売り上げを誇るグローバルなバイオ医薬品企業です。
![]() ベトノベートスキンクリームは、アトピー性皮膚炎治療薬で、副腎皮質のコルチゾンの働きから、副腎皮質ステロイドとして合成されました。皮膚の炎症を抑え、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患から虫刺されといった炎症症状のほか火傷などを改善します。 1箱:1,440円~ |
臨床試験の結果から読み解くベトノベートスキンクリームの有用性

ベトノベートスキンクリームの有用性について、国内および海外で行われた臨床試験の結果をもとに解説します。
国内臨床試験
湿疹・皮膚炎群(苔癬化型)および乾癬に対して、2週間にわたりベトノベートスキンクリーム(ベタメタゾン吉草酸エステル)を用いた国内臨床試験で、以下の結果が得られました。
病名 | 使用方法 | 有効例数 | 有効率 |
湿疹・皮膚炎群(苔癬化型) | 1日に2~3回塗布 | 47例中42例 | 89.4% |
乾癬 | 1日に2~3回塗布 | 44例中28例 | 63.6% |
1日1回(密封法) | 46例中43例 | 93.5% |
上記の結果から、ベトノベートスキンクリームが湿疹・皮膚炎・乾癬の改善に効果的と分かります。
湿疹性皮膚炎に関する臨床試験
湿疹性皮膚炎患者を対象に、ベトノベートスキンクリーム(ベタメタゾン吉草酸エステル)を用いた臨床試験が行われました。
その結果、96%以上に「かなり改善」以上の効果が見られました。
季節性アレルギー性鼻炎に関する臨床試験
季節性アレルギー性鼻炎患者を対象に、ベタメタゾン吉草酸エステルとクロモグリク酸ナトリウムを用いた試験が行われました。
その結果、ベタメタゾン吉草酸エステル使用群では、クロモグリク酸ナトリウム使用群に比べ、症状の主観的評価が有意に低下しました。
乾癬に関する臨床試験
中等度から重度の乾癬患者350名を対象に、ベタメタゾン吉草酸エステルおよびフルチカゾンプロピオン酸エステルを1日2回塗布する臨床試験が行われました。
その結果、両剤ともに患者の64%が医師により「治癒から良好」と評価されました。
まとめ

臨床試験の結果から、ベトノベートスキンクリームの有効成分であるベタメタゾン吉草酸エステルが湿疹や乾癬をはじめとする皮膚疾患の改善に効果的と分かりました。
海外で行われた試験では、季節性アレルギー性鼻炎の予防効果も確認されています。
今回の記事を参考にベトノベートスキンクリームの効果について理解し、用法用量を守って正しく使用してください。
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