バラシクロビルは薬局で買える?購入方法や市販薬の選び方も解説
「バラシクロビルは薬局でも買えるの?」「市販されていないときは、どこで購入すればいいの?」とお悩みの人に向けて、この記事ではバラシクロビルの購入方法や、購入時の注意点を解説しています。市販で購入できる代替薬も紹介しているので参考にしてください。
お薬通販部スタッフ[監修]

「バラシクロビルは薬局でも買えるの?」「市販薬でバラシクロビルの代わりになるものはある?」と疑問を抱いている人は少なくありません。
バラシクロビルは、口唇ヘルペスや帯状疱疹などの治療に用いられる抗ウイルス薬の1つです。
該当する症状が出たとき、「薬局で買えると便利だ」と感じている人もいるでしょう。
この記事では、バラシクロビルが市販されているかどうかに加え、代用となる市販薬の選び方や入手方法、服用時の注意点まで詳しく解説します。
口唇ヘルペスや帯状疱疹の症状を早く抑えたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
バラシクロビルとは?

バラシクロビルとは、主に口唇ヘルペスや帯状疱疹、性器ヘルペス、水痘(水ぼうそう)などのウイルス感染症に用いられる抗ウイルス薬の1つです。
ウイルスの増殖を抑えることで症状の悪化を防ぎ、治癒を早める効果が期待できます。
また、先発薬のバルトレックス錠には有効成分として、バラシクロビル塩酸塩が含有されています。
バラシクロビルは、服用すると体内でアシクロビルに変換され、ヘルペスウイルスのDNA合成を妨げることで、ウイルスの活性を抑制するものです。
これにより症状の進行を抑え、治癒までの期間を短縮する効果が期待できるでしょう。
市販薬とは異なり、バラシクロビルは医師の処方が必要な医療用医薬品であるため、症状に応じた適切な診断と処方が必要です。
バラシクロビルは薬局で買える?

結論として、バラシクロビルは薬局で購入できません。
なぜなら、処方箋が必要な医療用医薬品に分類され、一般的な薬局やドラッグストアでは取り扱いができない決まりとなっているからです。
また、Amazonや楽天市場などの通販サイトでも取り扱いはなく、原則として医師の診察を受けたうえで処方してもらう必要があります。
市販薬として類似する外用薬があるものの、バラシクロビルと同等のウイルス抑制効果を持つ内服薬は購入できません。
そのため、バラシクロビルを服用したい人は、早めに医療機関を受診することが大切です。
Amazonや楽天などの通販サイトでも市販されていない
バラシクロビルは処方箋が必要な医療用医薬品であるため、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの一般的な通販サイトでは販売されていません。
これらのプラットフォームでは、市販薬やサプリメントなどの取り扱いはあるものの、処方薬に分類されるバラシクロビルは、法律上の規制により取り扱い不可となります。
そのため、「バラシクロビル」と検索しても、類似商品が表示されることがほとんどです。
万が一、類似する名称のアイテムが表示されたとしても、それは同一成分を含むお薬ではありません。
類似した市販薬はあるがバラシクロビルと近しいお薬は買えない
口唇ヘルペスの再発を治療するための市販薬は薬局やドラッグストアで購入できますが、バラシクロビルと同等の効果を持つ抗ウイルス成分を含むお薬は販売されていません。
市販薬としては、ビダラビン、アシクロビルなどを含む軟膏やクリームが購入可能です。
これらはあくまでも口唇ヘルペスの再発防止を目的とした治療薬であり、初めて口唇ヘルペスができた人は使用できません。
また、帯状疱疹や性器ヘルペスには効果がないので注意が必要です。
バラシクロビルの代用となるヘルペス市販薬の選び方

バラシクロビルは市販されていませんが、市販薬の中にもヘルペスの不快な症状を軽減するものが存在します。
お薬によって効能効果や成分が異なるため、症状の種類に応じて適切なアイテムを選ぶことが重要です。
ここからは、以下の症状に応じた市販薬の選び方を解説します。
ヘルペスの痛みや炎症を抑えたい場合
ヘルペスによる痛みや腫れ、熱感などの炎症症状がつらい場合は、市販の鎮痛薬を用いることが選択肢の1つとなります。
たとえば、ロキソプロフェンやアセトアミノフェンなどの成分が代表的です。
ロキソプロフェンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類され、炎症の元となる物質の生成を抑えることで、腫れや痛みを軽減します。
胃への刺激が少ないように工夫され、短期間であれば比較的使いやすいお薬です。
一方、アセトアミノフェンは中枢神経に作用して痛みや発熱を抑えるお薬で、小児や高齢者にも処方されることが多い成分として知られています。
どちらの成分もヘルペスウイルス自体に作用するものではありませんが、症状に伴う不快感をやわらげるのに役立つでしょう。
ヘルペスウイルスの増殖を抑えたい場合
ヘルペスの根本的な原因は、体内に潜伏しているヘルペスウイルスの再活性化です。
したがって、症状の悪化を防ぐにはウイルスの増殖を少しでも早く抑えることが重要です。
ヘルペスウイルスの増殖を阻害する成分として、アシクロビルやビダラビンが知られています。
これらは、ウイルスのDNA合成を妨げる作用を持ち、ヘルペスの進行を抑える効果があります。
市販でもアシクロビルやビダラビンを含有するお薬がありますが、口唇ヘルペスの再発治療にしか使用できません。
また、これらの成分を含むお薬は第1類医薬品に分類され、購入時には薬剤師の説明を受ける必要があります。
さらに、アシクロビルやビダラビンは市販されているものの、飲み薬としては販売されていません。
皮膚の炎症や水疱を抑えたい場合
皮膚に炎症や水疱が生じた場合には、患部の悪化を防ぎながら症状を鎮めることが重要です。
その際、抗炎症作用を持つ外用薬が良く用いられ、特に有効とされているのはステロイド(副腎皮質ホルモン)です。
ステロイドには炎症の原因となる物質の働きを抑える作用があり、腫れ、赤み、かゆみ、発疹などの症状を効率良く鎮めることが可能です。
ステロイド外用薬には強さの段階があり、症状や使用部位に応じた選択が必要となります。
唇に用いる場合は、唇専用の外用薬を選ぶとよいでしょう。
炎症や水疱にステロイドが有効ではありますが、原因がヘルペスウイルスの場合は使用できないので注意してください。
原因が特定できない場合は、皮膚科を受診して適切なお薬を処方してもらいましょう。
薬局で市販されていないバラシクロビルの購入方法

バラシクロビルは医師の処方が必要な医療用医薬品であるため、一般の薬局やドラッグストアでは購入できません。
ここでは、バラシクロビルを購入する以下の方法を3つ紹介します。
医療機関で処方してもらう
バラシクロビルを確実かつ安全に入手する最も基本的な方法は、病院やクリニックなどの医療機関を受診して医師に処方してもらうことです。
口唇ヘルペスや帯状疱疹などの症状がある場合は、皮膚科や内科を受診すると適切な診察を受けられます。
バラシクロビルを希望したからといって必ずしも処方されるとは限りませんが、症状に応じて適切なお薬が処方されるでしょう。
処方された後は、基本的に薬剤師からお薬の使い方の説明を受ける流れとなるため、初めて飲む人でも安心です。
オンライン診療で処方してもらう
近年、オンライン診療を通じてお薬を処方してもらう方法も一般的です。
スマートフォンやパソコンを使って医師とビデオ通話を行うことで、自宅にいながら診察を受けることが可能です。
診療後は処方箋が発行され、提携薬局からお薬が発送されます。
自分で薬局を指定して、お薬を受け取ることも可能です。
頻繁にヘルペスの再発がある人や通院が難しい人にとって、利便性の高い選択肢だといえるでしょう。
ただし、オンライン診療サービスによって診療時間や費用の目安が異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
個人輸入の通販サイトを利用する
医療機関を受診せずにバラシクロビルを入手したい場合、個人輸入の通販サイトを通じて海外製のジェネリック医薬品を購入する方法もあります。
個人輸入の通販サイトでは、医師の処方箋がなくてもお薬を購入することが可能です。
通常のネットショッピングを利用するのと同じ要領で購入でき、難しい手続きはほとんどありません。
ただし、個人輸入の通販サイトで購入するお薬には、偽造品が混入していたり、成分にばらつきがあったりする場合があります。
そのため、正規品のみを取り扱っている信頼できるサイトを見極めることが大切です。
前述のとおり、個人輸入の通販サイトで購入する場合は自己責任となるため、初めてバラシクロビル服用する人は、医療機関での診察を受けた上で購入することを推奨します。
バラシクロビルを服用するときの注意点

ここでは、バラシクロビルを服用するときの注意点として以下を解説します。
正しい用法用量を守る
バラシクロビルの用法用量は、症状の種類によって異なります。
以下のような症状にあわせて、適切な用法用量で服用することが基本です。
〈成人〉
症状 | 用法用量 |
単純疱疹 | バラシクロビルとして1回500mgを1日2回服用する。 |
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制 | バラシクロビルとして1回500mgを1日2回、造血幹細胞移植施行7日前から施行後35日まで服用する。 |
帯状疱疹 | バラシクロビルとして1回1,000mgを1日3回服用する。 |
水痘 | バラシクロビルとして1回1,000mgを1日3回服用する。 |
性器ヘルペスの再発抑制 | バラシクロビルとして1回500mgを1日1回服用する。HIV感染症の人(CD4リンパ球数100/mm3以上)は、バラシクロビルとして1回500mgを1日2回服用する。 |
〈小児〉
症状 | 用法用量 |
単純疱疹 | 体重40kg以上の小児は、バラシクロビルとして1回500mgを1日2回服用する。 |
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制 | 体重40kg以上の小児は、バラシクロビルとして1回500mgを1日2回、造血幹細胞移植施行7日前から施行後35日まで服用する。 |
帯状疱疹 | 体重40kg以上の小児は、バラシクロビルとして1回1,000mgを1日3回服用する。 |
水痘 | 体重40kg以上の小児は、バラシクロビルとして1回1,000mgを1日3回服用する。 |
性器ヘルペスの再発抑制 | 体重40kg以上の小児は、バラシクロビルとして1回500mgを1日1回服用する。HIV感染症の人(CD4リンパ球数100/mm3以上)は、バラシクロビルとして1回500mgを1日2回服用する。 |
副作用があらわれたら服用を中止する
バラシクロビルを服用すると、人によっては以下のような副作用が出る場合があります。
0.5%以上 | 0.5%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | – | – | 発疹、蕁麻疹、そう痒、光線過敏症 |
肝臓 | 肝機能検査値の上昇 | – | – |
消化器 | 腹痛、下痢、腹部不快感、嘔気 | 嘔吐 | – |
精神神経系 | 頭痛 | めまい | 意識低下 |
腎臓・泌尿器 | 腎障害 | 排尿困難 | 尿閉 |
また、稀に起こる重大な副作用として、次のものが報告されています。
上記のような副作用が見られた場合は、すぐに服用を中止して医療機関を受診してください。
他のお薬と併用する場合は医師に相談する
バラシクロビルには、併用に注意が必要なお薬が存在します。併用する際は自己判断で服用せず、必ず医師や薬剤師に相談してください。
併用注意のお薬 | 影響 |
プロベネシド | アシクロビルの排泄が抑制され、平均血漿中濃度曲線下面積(AUC)が増加する可能性がある。 |
シメチジン | アシクロビルの排泄が抑制され、平均血漿中濃度曲線下面積(AUC)が増加する可能性がある。 |
ミコフェノール酸モフェチル | アシクロビル、ミコフェノールモフェチルの代謝物の排泄が抑制され、両方の平均血漿中濃度曲線下面積(AUC)が増加する可能性がある。 |
テオフィリン | テオフィリンの中毒症状があらわれることがある。 |
まとめ

バラシクロビルは処方箋が必要な医療用医薬品に分類されているため、薬局やドラッグストアでは購入できません。
服用したい場合は、皮膚科や内科を受診するか、オンライン診療サービスを利用する方法が選択肢となります。
受診する時間が取れない人、受診に抵抗がある人は個人輸入の通販サイトを利用するのも選択肢の1つです。
バラシクロビルは口唇ヘルペスや帯状疱疹、性器ヘルペスなどさまざまな症状に適応がありますが、症状によって用法用量が異なります。
自分の症状にあわせて、用法用量を守って服用することが大切です。
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