心当たりがない?ウレアプラズマの治療薬、感染経路、対策に関して解説!
ウレアプラズマは挿入などの性行為だけでなく、キスやオーラルセックスによっても感染します。ウレアプラズマの治療は抗生物質でおこないます。基本的には医療機関で処方されるお薬ですが、海外製の治療薬を個人輸入することも可能です。
お薬通販部スタッフ[監修]

クラミジアや淋菌の検査をしても陰性だった、または治療をおこなったのに、尿道や膣の奥の違和感が継続していませんか?
そういう人はもしかしたら、ウレアプラズマに感染しているかもしれません。
この記事では信頼できる情報をもとに、ウレアプラズマに焦点をあてて、原因から治療法まで解説していきます。
ぜひ最後までご覧くださいね!
ウレアプラズマは感染症?どんな悩みがあるの?

尿道炎を起こす性感染症の原因として、クラミジアや淋菌以外に、ウレアプラズマやマイコプラズマのような細菌があることが近年知られるようになりました。
ウレアプラズマは常在菌ではありませんが、女性の4割は保有しているといわれています。
また無症状の人も多いため、以前は治療は必要ないと考える医師も多くいました。
しかし放置によって不妊のリスクがあるなど、病原性があることがわかってきています。
マイコプラズマとウレアプラズマの違いとは?
ウレアプラズマはマイコプラズマに非常によく似た細菌です。
どちらも細胞壁が無く、自己増殖できるもっとも小さな細菌のひとつです。
さまざまな種類がありますが、尿道炎などの性感染症を起こすウレアプラズマは、Ureaplasma urealyticumとUreaplasma parvumで、マイコプラズマは、Mycoplasma genitaliumとMycoplasma hominisです。
以下にウレアプラズマとマイコプラズマの違いをまとめました。
細菌 | 特徴 |
ウレアプラズマ | 粘膜に傷があるとそこから宿主に入り込み、ウレアーゼという酵素で尿素からエネルギーを得ると同時に、アンモニアを産生し、組織を傷害する。 |
マイコプラズマ | 細胞に張り付き、酵素で酸化水素を産生して細胞の中に入り込み、宿主の免疫を発動させて組織を傷害する。 |
ウレアプラズマの主な発症部位や症状、潜伏期間とは?
ウレアプラズマの潜伏期間は1〜5週間ほどといわれています。
ウレアプラズマ感染症は、クラミジアや淋菌による性感染症に近い症状を呈し、検査でしか識別できないといわれています。
ウレアプラズマの発症部位、症状を以下にまとめました。
性別 | 発症部位 | 症状 |
男性 | ・尿道 ・のど | ・尿道の違和感、痒み ・尿道から膿が出る ・排尿時の痛み ・のどの炎症、痛み |
女性 | ・膣 ・子宮頚管 ・のど | ・膣の痒み、痛み、違和感 ・子宮頚部の炎症 ・おりものの増加 ・のどの痛み |
放置すると危険?ウレアプラズマが悪化した場合の症状
ウレアプラズマに感染しても症状がでない人、症状が軽度な人が多いため、放置してもよいのではないか、自然治癒するのではないかと考える人もいるでしょう。
しかしウレアプラズマは自然治癒しないことがわかっています。
放置や悪化した場合に起きる可能性のある症状を、以下にまとめました。
性別 | 症状 |
男性 | ・不妊症 ・前立腺炎、急性精巣上体炎へと進行する |
女性 | ・不妊症 ・出産時に早産、流産の原因になる ・子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎へと進行する |
ウレアプラズマは母親からこども(胎児)に伝染することが知られています。
こども(胎児)の肺疾患、髄膜炎、結膜炎の原因になるケースも報告されているため、妊娠を考えている人は治療をおこなったほうがよいでしょう。
心当たりがない?ウレアプラズマの原因や感染経路とは
症状はあるけれど、心当たりがないのに検査を受けたほうがよいのか、迷っている人もいるのではないでしょうか?
ウレアプラズマ感染の主な原因は、保菌者との性行為です。
ただ、挿入などの性行為だけでなく、キスやオーラルセックスによっても感染します。
感染経路を以下にまとめました。
感染率は高く、1回の性行為で30%〜50%といわれています。
無症状の人も多く、感染に気が付かずにパートナーを含め、他人に感染を広げてしまっていることがあります。
ウレアプラズマはキスやお風呂でも感染する?
前述したように、ウレアプラズマは性器だけでなく、のどにも感染します。
そのため、オーラルセックスやディープキスはもちろんのこと、キスでも感染の可能性があります。
しかしウレアプラズマは粘膜を介して伝染するため、お風呂のお湯を共有しただけでは感染する可能性は低いと考えられます。
ウレアプラズマの感染の予防対策は?
ウレアプラズマ感染の予防には、次の一般的な対策が役立ちます。
ウレアプラズマは感染率が高いため、コンドームの使用を過信せず、違和感を感じる場合は早めに治療を始めましょう。
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ウレアプラズマの治療のながれ!感染を早期発見で治そう!

治療したほうがよさそうだと感じていても、検査、治療内容、費用などが心配ですよね。
医療機関にもよりますが、ウレアプラズマの検査費用はおよそ8000円前後、治療費(お薬代)はおよそ8000円前後と考えておくとよいでしょう。
前述した尿道炎を起こすウレアプラズマ2種類とマイコプラズマ2種類に関しては、検査で感染を確かめることができます。
ウレアプラズマの感染を確かめる検査方法と時期
ウレアプラズマの検査は2012年ごろに日本でも検査が可能になった、比較的新しい検査です。
そのため、まだ保険適応になっておらず、自由診療かつ、おこなっていない医療機関もあります。
検査自体は性行為から24時間以上経過していれば受けれます。
クラミジアや淋菌の検査で陰性だった人、治療をしても症状が続いている人は、受けてみてはいかがでしょうか?
検査方法は、細菌のDNAを増幅して検出する、PCR法やTMA法などの核酸増幅法が確実です。
マイコプラズマを同時に検査できる医療機関もあります。
検査方法(核酸増幅法) | 検査結果までの時間 |
尿検査(男性用) | 2~3日 |
膣内分泌検査(女性用) | 2~3日 |
うがい液の採取(のどの検査) | 2~3日 |
肛門の検査 | 2~3日 |
ウレアプラズマの治療は主に抗生物質を使用!
ウレアプラズマの治療は抗生物質でおこないます。
保有しているウレアプラズマの種類や、ウレアプラズマ以外の細菌が混在しているケース、耐性菌の有無によっても選択する抗生物質の種類が変わってきます。
どんな種類の抗生物質を使用するの?
ウレアプラズマ感染症には、ニューキノロン系、テトラサイクリン系、マイコプラズマ系の抗生物質が用いられます。
ペニシリン系やセフェム系の抗生物質は無効です。
治療費が保険適応になるかどうかは、保有している菌や症状などの状況によっても異なります。
前述したように、それぞれのケースによって選択する抗生物質は異なってきますが、抗生物質の例を紹介します。
抗生物質 | 商品名 | 投与回数 |
ドキシサイクリン | ビブラマイシン | 1日2回 1回100mg 7日間 |
アジスロマイシン | ジスロマック | 1000mg 単回投与 |
クラリスロマイシン | クラリス クラリシッド | 1日2回 1回200mg 7日間 |
抗生物質の服薬期間はどのくらい?完治の判断とは
抗生物質の種類や、保有している細菌にもよりますが、7〜14日間程度の服薬期間が一般的です。
前述したPCR法などの検査をおこなっている医療機関では、検査結果によって判断をおこなう場合もあります。
しかし一般的な医療機関では細菌の検出や特定が困難な場合が多く、自覚症状の改善や尿検査で多核白血球が消失したことを確認するケースもあります。
さらに2〜4週間後に経過観察のため再検査を行い、問題がなければ完治と判断するのが一般的です。
処方された抗生物質は必ず飲み切ろう!
ウレアプラズマは、抗生物質で治療してもなかなか改善しないケースがあります。
この原因としては以下が考えられています。
処方された抗生物質は耐性菌を発生させないためにも、必ず最後まで飲み切るようにしましょう。
抗生物質の副作用
抗生物質の服用では、軽度のアレルギー症状以外は、重い副作用はあまり報告されていません。
ただし抗生物質は有害な細菌だけでなく、腸内細菌も殺してしまうため、長期間服用を続けると、下痢症状がでる場合があります。
整腸剤を服用することでおさまったり、軽減されるケースが多いため、つらい場合は医療機関で相談、またはドラッグストアで自身で購入してもよいでしょう。
妊婦は抗生物質で胎児に影響がでる場合があるため、必ず妊娠していることを医師に伝えましょう。
パートナーと一緒に治療を受けよう!
ウレアプラズマに限らず、性感染症の治療はパートナーと一緒におこなうのが基本です。
パートナーが保菌した状態では、せっかくウレアプラズマを治療しても、再感染(ピンポン感染)してしまい、完治できなくなります。
必ずパートナーと一緒に治療を受けましょう。
治療薬は市販では手に入らない
ウレアプラズマの治療薬として使用する抗生物質は、市販薬では手に入りません。
抗生物質は全ての細菌に有効ではなく、有効な抗生物質を選択しなければならず、専門的な知識が必要となります。
また風邪の原因はほとんどがウイルスであると報告されており、抗生物質は効果がありません。
しかし市販で販売することで、必要のない人が乱用してしまうと、抗生物質が効かない耐性菌が発生する恐れがあります。
そのため市販では、残念ながら内服の抗生物質の取り扱いはありません。
基本的には医療機関で処方されるお薬になります。
治療薬は通販でも購入できる?手に入れる方法は?

医療機関以外では、絶対にウレアプラズマの治療薬は手に入らないのでしょうか?
じつは通販で、海外製の治療薬を個人輸入することで、安く手に入れる方法があります。
『お薬通販部』は、医薬品の個人輸入代行サービスです。
メーカー正規品であることを実証し、厳選した信頼性のある商品のみを取り扱っています。
個人で海外から治療薬を購入する際に、品質や配送に不安を感じる場合は、このようなサービスを利用してみましょう!
海外の治療薬を使用することで治療費をかなり抑えられますが、前述した耐性菌の問題や、副作用が起きた場合に「医薬品副作用被害救済制度」が利用できず、自己責任になる点は注意してください。
通販ならお得なジェネリックも購入可能!
海外製の治療薬であれば、ジェネリック医薬品の取り扱いもあります。
ジェネリック医薬品とは、先発品と同じ有効成分と量を使用しており、品質、効きめ、安全性が同等な治療薬です。
先発品と、形や大きさ、味や香りなどの添加剤がことなる場合がありますが、効きめや安全性に影響はありません。
先発医薬品は、開発するためにかかった膨大な時間と費用を回収するために、どうしても高価になります。
ジェネリック医薬品は、その費用が必要なく、先発品と同等であると示す試験のみおこなえばよいため、価格を低く抑えることができるのです。
できる限り安く医薬品を手に入れたい人は、ジェネリック医薬品を購入するのがおすすめです。
まとめ

なかなか治らない尿道炎は、クラミジアや淋菌ではなく、ウレアプラズマやマイコプラズマのような細菌が原因であることが近年わかってきました。
一般の医療機関ではこれらの細菌の認知度が低く、検査が自費であることもあり、なかなか治らない尿道炎に悩まされている人も多くいると考えられます。
ウレアプラズマは自然治癒せず、放置によって悪化したり、不妊の原因になることも知られてきています。
検査は痛みを伴わず、郵送に対応している医療機関もあるため、不安を感じる人はまずは検査から始めてみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ