AGA(壮年性脱毛症)治療薬「ツゲイン」の併用禁忌とは
AGA(壮年性脱毛症)治療薬「ツゲイン」の併用禁忌について紹介しています。ツゲインの有効成分であるミノキシジルの併用が禁忌となっている医薬品や、ツゲインの使用を行ってはいけない人といった、専門性の高い情報をわかりやすく説明しています。
お薬通販部スタッフ【監修】

ツゲインに含まれるミノキシジルとほかの薬剤・医薬品・化粧品などの成分の併用禁忌、ミノキシジルの使用そのものが禁忌のケースを紹介していきます。
目次
ツゲインの併用禁忌

ツゲインはミノキシジルを含むものの、塗布して使用する外用薬のため体内での代謝が限定的です。
そのため、併用禁忌の医薬品はありません。
ただし、一部の医薬品は併用に注意が必要であるため、病院から処方されている医薬品がある方は、かかりつけの医師に相談してください。
病院から処方されている医薬品がある方は、かかりつけの医師に相談が必要
ミノキシジルの薬理特性

ミノキシジルには血管を拡張させる効果があります。
この効果によって血流が改善し、髪の毛を育てる毛乳頭細胞という細胞に、毛髪が成長するのに必要な栄養がいきわたりやすくなります。
また髪の毛の成長に関係する毛包という頭皮の内側で毛根を包んでいる皮膚組織が活性化することで、毛髪サイクルにおける成長期間への移行がスムーズになり、髪の毛を強く、太く育てる育毛効果もあります。
ミノキシジルの血圧への影響
ミノキシジルによる血圧低下の範囲と時間的な経過は、血中の濃度とは関連性がありませんが、用量の増加に伴い血中濃度は増加します。
ミノキシジルの吸収と代謝
ミノキシジルは塗布後、時間から5時間程度の時間をかけ、ゆっくりと頭皮へ吸収されます。
動物の心臓病変
ミノキシジルを使用した動物実験では、複数の心臓病変が認められています。
頻脈や拡張期低血圧を引き起こす薬剤(イソプロテレノールなどのベータ作動薬、ヒドララジンなどの動脈拡張薬)にみられたものがありますが、動脈拡張特性を持つより狭い範囲の薬剤によって生成されるものもあるなど、原因は複数です。
これらはあくまで動物に対して見られた病変で、人では見られていません。
左心室の乳頭筋および心内膜下領域の限局性壊死については、ラット、イヌ、およびミニブタ(サルではない)で見られていますが、こちらも人では確認されていません。
この病変は、酸素要求量の増加(頻脈、心拍出量の増加)と、これらの薬剤の血管拡張効果と反射性または直接誘発性の頻脈と組み合わせた冠動脈血流の相対的な減少(拡張期圧の低下および拡張期の時間の減少)によって引き起こされる虚血が原因と考えられています。
また心外膜、心内膜、心臓に見られた出血性病変についても、犬、ミニブタで確認されていますが、人では確認されていません。
ミノキシジル5gを含んだ外用薬で報告された重篤な副作用

5%のミノキシジルを含んだ一般用医薬品で報告されている重篤な副作用(薬局・販売店、使用者、医療機関等からの報告をデータ集計)3件について、以下の調査報告がされています。
心不全のケース
直接の因果関係は認められないものの、ミノキシジルの使用がトリガーとなった可能性があります。
心不全の経験がある方や不安のある方は、使用前に医師に相談すると安心です。
アナフィラキシー反応のケース
こちらもミノキシジルを含む外用薬が原因となっている可能性があります。
成分に対してアレルギー反応が起きたことがあるかだけでなく、過去の医薬品やその他成分に対するアレルギーについて、使用前にチェックすべきです。
肝機能検査異常のケース
もともと肝機能に何らかの障害があったことも異常数値の原因の可能性があります。
肝機能や腎機能に障害のある方は、ミノキシジルを含む医薬品の使用に際し、十分に注意してください。
まとめ

ツゲインは外用薬のため、服用している医薬品がある方でも安心して使用できます。
ただし、例外的に重篤な副作用が発生するケースや、ほかの外用薬、化粧品などとの併用で副作用が出てしまうケースもあります。
併用しても問題ないかと確認するとともに、不安がある方、病院から処方されている医薬品がある方は、かかりつけの医師と相談の上使用を開始してください。
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