トピロールの有効成分トピラマートについて
トピロールは有効成分としてトピラマートを配合した医薬品で、てんかん発作の治療に用いられます。トピロールの有効成分について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

トピロールは主にてんかんの部分発作の治療に用いられる医薬品で、代表的な抗てんかん薬「トピナ」のジェネリックです。
トピナと同様の有効成分を配合しており、他の抗てんかん薬では十分な効果が期待できない場合に用いられます。
本記事では、トピロールの有効成分であるトピラマートについて解説します。
トピラマートについて

抗てんかん薬のトピロールには、有効成分としてトピラマートが配合されています。はじめに、トピラマートの歴史や薬理について解説します。
概要
はじめに、トピラマートの概要について、歴史と薬理の点から解説します。
歴史
トピラマートは2007年の7月に先発医薬品「トピナ」として上市されました。その後、2008年の2月までに欧米をはじめとする100ヶ国以上で承認されています。
第一世代抗てんかん薬
抗てんかん薬の歴史はフェノバルビタールや臭化カリウムに抗けいれん作用が認められたことに端を発します。
その後、フェニトインやベンゾジアゼピンが抗てんかん薬として導入され、医学界では第一世代抗てんかん薬と呼ばれています。
第二世代抗てんかん薬
1980年以降になると抗てんかん薬の市場への導入数が急増し、第二世代抗てんかん薬(新規抗てんかん薬)と呼ばれるようになりました。
トピラマート以外にもガバペンチンやラモトリギン、レベチラセタム、オクスカルバゼピン、ゾニサミドなどが第二世代抗てんかん薬として知られています。
薬理
トピラマートの薬理は以下の通りです。
トピラマートの特徴はグルタミン酸による興奮性伝達、およびGABAによる抑制性伝達を同時に調節できる点です。
トピラマートの作用機序は多岐にわたっており、複数のメカニズムが相加的・相乗的に機能するため、強力な抗けいれん作用を発揮すると考えられています。
トピラマートの適応対象

トピラマートの適応対象は、てんかんの部分発作(焦点発作)および二次性全般化発作です。
また、その他の抗てんかん薬では症状の改善が期待できない際に、トピラマートを併用するのが原則です。
アメリカのてんかん学会の報告によると、トピラマートに関して成人および小児の特発性全般てんかんの補助治療、およびレノックス・ガストー症候群の治療にも有効であることが示唆されています。
また、適応外ではありますが、トピラマートは片頭痛や肥満抑制、依存症に対しても効果が期待されています。
まとめ

トピロールには有効成分としてトピラマートが配合されており、てんかん発作のなかでも部分発作(焦点発作)および二次性全般化発作を抑えるのに効果的です。
ただし、トピロールは他の抗てんかん薬では発作の改善が見られない際に用いるのが基本です。
また、トピロールは海外製の医薬品のため、購入の際には信頼できる個人輸入代行サイトを利用するのがおすすめです。
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