臨床試験の結果から読み解くテンビルEMの有用性について
テンビルEMはAIDS治療薬ツルバダ配合錠のジェネリック医薬品で、先発医薬品と同様の効果が期待できます。テンビルEMの有用性について、臨床試験結果に基づいて解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

テンビルEMは核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)に分類されるAIDS治療薬で、ヒト免疫不全ウイルスの増殖を抑えるのが特徴です。
先発医薬品のツルバダ配合錠と同様に、有効成分としてエムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩が配合されています。
本記事ではテンビルEMの有用性について、先発医薬品ツルバダ配合錠の添付文書を基に解説します。
テンビルEMの概要

テンビルEMの有用性について解説する前に、そもそもテンビルEMがどのような医薬品なのか紹介します。
HIV感染症の治療薬
テンビルEMは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症の治療薬です。HIVに感染して特定の合併症を発症するとAIDSと診断されますが、テンビルEMもAIDSの治療に用いられています。
AIDSの治療には複数の医薬品を組み合わせるのが一般的ですが、テンビルEMは核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)に分類されています。
ツルバダのジェネリック医薬品
テンビルEMは先発医薬品「ツルバダ配合錠」のジェネリック医薬品で、インドを代表する製薬会社「シプラ社」が製造・販売しています。
テンビルEMの作用機序
テンビルEMには、有効成分としてエムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩が配合されています。
エムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩は、HIVが遺伝情報であるRNAを細胞内に放出し、DNAに変化するのを阻害する点が特徴です。
HIVのRNAがDNAに変化するのを妨げることで、ウイルスの増殖を抑制してAIDSの症状の進行を食い止めます。
臨床試験の結果から見るテンビルEMの有用性

テンビルEMには、有効成分としてエムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩が配合されています。
同じ有効成分を含む先発医薬品「ツルバダ配合錠」の添付文書をもとに、テンビルEMの有用性について解説します。
海外第3相試験(934試験)において、抗レトロウイルス薬による治療を経験したことがない511人の患者を対象に他施設非盲検試験が行われました。
片方の群にはエファビレンツおよびエムトリシタビン製剤・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩製剤を投与し、もう片方の群にはエファビレンツおよびジドブジン・ラミブジン配合剤を投与したところ、以下の結果が得られました。
エムトリシタビン製剤・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩剤投与群 | ジドブジン・ラミブジン配合剤投与群 | |
例数 | 244 | 243 |
有効性 | 84% | 73% |
無効例 | 2% | 4% |
最上昇例 | 1% | 3% |
無反応例 | 0% | 0% |
他剤変更例 | 1% | 1% |
死亡例 | <1% | 1% |
有害事象による中止例 | 4% | 9% |
その他の理由による中止例 | 10% | 14% |
エムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびジドブジンとラミブジンは、いずれも逆転写酵素阻害薬(NRTI)に分類されるAIDS治療薬です。
臨床試験試験の結果から、エムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を投与した群の方が有効性が高く、有害事象などによる中止例も少ないと分かります。
まとめ

テンビルEMはツルバダ配合錠のジェネリック医薬品で、有効成分としてエムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を配合しています。
エムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩には、HIVの増殖を阻害してAIDSの症状の進行を食い止める働きが期待できます。
テンビルEMは海外製のジェネリックのため、購入の際は信頼できる個人輸入代行サイトを選ぶのがおすすめです。
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