タダリスタの効果と安全性を臨床試験結果から読み解く!
ジェネリック医薬品「タダリスタ」の有効成分タダラフィルは、数多くの臨床試験が行われています。タダラフィルの有効性や安全性、副次効果について臨床試験の結果から解説していきます。
お薬通販部スタッフ[監修]

目次
タダリスタの有効成分「タダラフィル」

タダラフィルの有効性
タダラフィルの有効性を検討した臨床試験では、軽度から重度の勃起不全(ED)を持つ患者をタダラフィル20mgを服用するグループとプラセボを服用するグループに分けて、12週間後の有効性を評価しました。
有効性は国際勃起機能指数(IIEF)の勃起機能ドメインスコアと性的遭遇プロファイル(SEP)日記によって評価されました。
この試験結果では、勃起機能ドメインスコアがタダラフィルを服用したグループでは11.1ポイント改善したが、プラセボを服用したグループでは0.4ポイントの改善であったと報告されています。
また、性的遭遇プロファイル(SEP)日記での性行為の成功率もタダラフィルを服用したグループでは73.9%で、プラセボを服用したグループでは29.9%と報告されています。
また、他にもIIEFの性交満足度や全体の満足度のスコアもタダラフィルを服用したグループのほうが改善していることも併せて報告されています。
この臨床試験の対象となった患者は約80%が1年以上のEDを抱えており、約40%が重症に分類される対象者でした。タダラフィルは軽度から重度のEDを持つ患者に対して良好な有効性があります。
タダラフィルの安全性
タダラフィルの安全性について調査した臨床試験では、軽度から重度の勃起不全(ED)を持つ患者をタダラフィル20mgを服用するグループとプラセボを服用するグループに分けて、12週間で発生した副作用を調査しました。
最も一般的な副作用で、タダラフィルを服用したグループの方がプラセボを服用したグループよりも頻繁だったのは、頭痛、消化不良、ほてり、背中の痛み、四肢の痛み、および筋肉痛でした。
また、これらの副作用はほとんどが軽度から中等度であったと報告されています。
タダラフィルの持続性
臨床研究において、タダラフィル10mgとタダラフィル20mgを服用するED患者とプラセボを服用するED患者を対象に24時間後と36時間後に勃起機能の評価と性行為の成功を性的遭遇プロファイル日記質問3により検討されました。
この研究によると、タダラフィルを服用したED患者は、24時間後と36時間後の回答率がプラセボと比較して高かったことが報告されています。
また、24時間時点での成功した性行為の患者あたりの割合は、プラセボおよびタダラフィル10mgと20mgでそれぞれ41.8%、55.8%、67.3%であり、36時間時点での患者あたりの割合は、それぞれ32.8%、56.2%、61.9%でした。
この結果から、タダラフィルの効果は最大36時間持続します。
タダリスタの合併症とEDに対する効果

早漏を合併している場合
EDと早漏(PE)を合併している場合のタダラフィルの効果について検討した臨床試験では、160名の患者をタダラフィル5mgを毎日服用3ヶ月間服用するグループとプラセボを3ヶ月間服用するグループに分けて実施されました。
結果の評価は、EDを評価するための国際勃起機能指数(IIEF-5)アンケートと、PEのための膣内射精潜時時間(IELT)を使用して実施されました。
タダラフィルを服用したグループはIELTおよびIIEF-5スコアが共に改善したのに対して、プラセボを服用したグループでは、改善しなかったと報告されています。
また、2年後に同じ評価をしたところ、タダラフィルを服用したグループでは改善した数値を示していたと報告されています。
タダリスタに含まれるタダラフィルは、EDと早漏(PE)に両方悩んでいる場合にも効果があります。また、その効果は長期間にわたって有効であるとされています。
抑うつ症状を合併している場合
EDと抑うつ症状を合併症している人を対象にした臨床試験では、タダラフィル5mgを2か月間毎日服用し、Zung自己評価うつ病スケール*による抑うつ症状がどのように変化するか1ヶ月ごとに調査されました。
Zung自己評価うつ病スケールのスコアは1ヶ月と2ヶ月後のスコアが最初のスコアよりも改善したと報告されています。
タダラフィルは、身体的な機能に効く薬ですが、メンタルへの効果もあります。
*うつ病のレベルを測定するために設計された心理テスト。点数が高いほどうつ病が重度であることを示す。
タダラフィルの有効成分タダラフィルのED以外に対する効果

前立腺肥大症による排尿障害
前立腺肥大症に伴う排尿障害への有効性を検討した臨床試験では、タダラフィル5mgを1日1回服用した場合、下部尿路症状を伴う良性前立腺肥大症(BPH)のある45歳以上の742人の男性を対象とした4つの二重盲検試験からのデータが分析されました
分析の結果、約69.1%の患者が治療開始後1週間で、約59.8%が3ポイント以上のI-PSS(国際前立腺症状スコア)改善を示しました。
この改善は4週間でさらに増加し、約70%以上の患者が有効性のある改善をしたと報告されています。
肺動脈高血圧症
肺動脈高血圧症に対するタダラフィルの臨床試験では、肺動脈高血圧症(PAH)を持つ患者405名に対し、タダラフィルまたはプラセボを服用するグループに分けて実施しました。
タダラフィルの用量は、2.5mg、10mg、20mg、40mgでした。
16週間後の運動能力を評価する6分間歩行距離や生活の質を評価しました。
結果としては、タダラフィル40mgを服用した患者において、運動能力、生活の質を改善し、症状悪化のリスクを減らすことができたと報告されています。
まとめ

ここまでタダリスタの有効成分「タダラフィル」の臨床試験について解説してきました。
タダラフィルは、これまで数多くの研究が実施されており、研究のデータが豊富です。
ジェネリック医薬品「タダリスタ」もこのような試験の成果と同じ効果や安全性があると考えられるでしょう。
この機会にタダリスタの服用を考えてみるのもいいかもしれません!
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