頭皮ニキビの治し方を徹底解説!市販薬と生活改善の正しい対処法
頭皮ニキビを早く治したい方へ。頭皮ニキビの原因や、市販薬・薬用シャンプーの選び方、睡眠や食事の生活習慣改善方法、洗髪のコツと保湿ケアの方法、頭皮ニキビ再発防止方法を徹底解説します。正しい対処法を理解して、ニキビが悪化しないうちに症状を改善しましょう。
お薬通販部スタッフ[監修]

ヘアブラシで髪をとかしている時やふと頭を触った時に、痛みを感じて頭皮を確認してみるとニキビができていた、という経験はありませんか?
顔にできるニキビと違い、髪の毛で皮膚が隠れてしまっているため、ニキビができていることになかなか気付きにくいですよね。
そして、気づいた頃にはすでにニキビの症状が進行しているということも多いのが頭皮ニキビ。
早く治したくても時間がかかることもあり厄介です。
この記事では、頭皮ニキビの治し方を徹底解説し、原因や市販薬、生活改善などの正しい対処法を紹介します。
頭皮ニキビの症状が進行しないうちに、落ち着いて対処し、早く治していけるように努めましょう。
頭皮ニキビができる原因と悪化させる生活習慣とは

頭皮は、皮脂の分泌量が多く、髪の毛により通気性が悪くアクネ菌の増殖が活発になる部位です。
ニキビができやすい環境である上に、発見が遅れることも多いため、体の部位の中でもとくに注意する必要があります。
気づいた頃には、すでに炎症が進んでいるということも少なくありません。
以下では、頭皮ニキビができる原因と、悪化させる生活習慣について解説していきます。
皮脂詰まり・乾燥・ホルモンバランスの乱れが主因
ニキビは、毛穴に皮脂が詰まり、皮脂を栄養とするアクネ菌が増殖、炎症を起こすことで発生します。
頭皮ニキビは、皮脂詰まりに加え、乾燥、ホルモンバランスの乱れにより発生することが多いです。
以下では、3つの原因について詳しく解説します。
皮脂詰まり
頭皮は、顔の2倍以上の皮脂腺があり、体の中で皮脂腺の一番多い部位です。
顔の毛穴は産毛が生えるほどの小さなものですが、頭皮の毛穴は太い髪の毛が生えるため大きく、その分皮脂の分泌も多くなります。
とくに30代から40代の男性は、男性ホルモンによる皮脂の分泌が活発なため、毛穴詰まりを起こしやすく、注意が必要です。
乾燥
肌が乾燥すると、体は水分を補おうとして皮脂の過剰分泌を行い、毛穴詰まりを起こしてしまいます。
また、乾燥による水分量の低下で、肌のバリア機能が低下。
肌のターンオーバーが正常に行われなくなってしまいます。
肌は、28日周期で、古い細胞が剥がれ落ちて、新しい細胞に生まれ変わっていますが、ターンオーバーが乱れると、古い角質が毛穴に残ってしまい排出されづらくなります。
また、乾燥により表面の角質層が厚くなると毛穴が狭くなってしまい、皮脂の排出を促せなくなることも原因の一つです。
ホルモンバランスの乱れ
過度のストレスはホルモンバランスの乱れにつながります。ホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌が活発になり、ニキビができやすい環境になるため注意が必要です。
また、女性は生理前にホルモンバランスが乱れやすくなります。女性ホルモンの一つであるプロゲステロンが、皮脂の分泌を多く促すためです。
仕事や人間関係、睡眠不足などによるストレスを溜め込まないように、適度に発散するように心がけましょう。
シャンプーや整髪料の成分が毛穴をふさぐことも
シャンプーの洗い残しや整髪料の過度な使用は、毛穴を詰まらせる原因になります。
しっかり洗い流して、毛穴詰まりを引き起こさせないようにしましょう。
しかし、しっかり洗い流そうとして、洗いすぎてしまうことにも注意が必要です。
過度に皮脂を洗い流すと、体は皮脂不足と判断し、余計に皮脂が多く分泌されてしまいます。
皮脂は、水分量の保持や細菌の侵入、外部の刺激から肌を守る役割を果たしているため、体にとって皮脂は適度に必要なのです。
洗い残し、洗い流しすぎのどちらにも注意しながら、頭皮の毛穴詰まり対策をする必要があります。
睡眠不足・食生活の乱れが治りにくさを招く
ニキビの回復には、規則正しい生活習慣が大きく関係しています。
早く治したい場合には栄養バランスのよい食事や十分な睡眠など、基本的な生活習慣を見直していきましょう。
睡眠不足
睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を低下させ、正常な肌のターンオーバーを妨げます。
肌の修復や再生がうまくできないと、古い角質が毛穴に残ってしまい、毛穴詰まりを起こしてしまうのです。
成長ホルモンが分泌されるのは、午後10時〜午前2時の間。
その間はしっかり睡眠をとっているようにしましょう。
また睡眠不足になるとストレスホルモンであるコルチゾールが分泌され、皮脂の過剰分泌を促してしまいます。
皮脂の分泌が毛穴詰まりの原因になるため注意が必要です。
食生活
「忙しいから朝食を食べない」「ダイエットしているから少量の食事しかとらない」「揚げ物やお菓子が好きでついたくさん食べてしまう」など乱れた食生活はニキビの回復を遅らせます。
食事は、肌の生成に有効なタンパク質やビタミンB、ビタミンCを含む食品を意識しながら、1日3回しっかりととりましょう。
食事にあたっては、脂肪分の多いものや甘いものは、代謝のためにビタミンBを著しく消費し、ビタミンCはストレスによる影響を受けやすいため注意が必要です。
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頭皮ニキビの治し方!市販薬と薬用シャンプーの選び方

痛みや痒みを伴うこともある頭皮ニキビ。早く治してストレスなく過ごしたいですよね。
以下では、頭皮ニキビの市販薬や薬用シャンプーの選び方を解説します。
配合成分やニキビの状況を見極めて、自分にあった市販薬やシャンプーを選んで頭皮ニキビを治しましょう。
殺菌・抗炎症成分を含む市販薬で炎症を抑える
殺菌成分
殺菌成分は、ニキビの外側から菌を殺す消毒の効果が期待できます。
症状が進行している赤ニキビには効果があまり得られませんが、症状の軽い白ニキビには最適です。
市販薬に含まれる殺菌成分は以下の通りです。
抗炎症成分
抗炎症成分は、皮膚の炎症をおさえ赤みや腫れ、痛みを治します。
市販薬に含まれる抗炎症成分は以下の通りです。
【殺菌成分・抗炎症成分を含むおすすめの市販薬】
商品名 | 成分・特徴 |
レキットベンキーザー・ジャパン「クレアラシルS3(レギュラータイプ)18g」 | 【配合成分】 ・イオウ(殺菌成分) ・グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症成分) 【特徴】 ・白色のクリームタイプの塗り薬。 |
第一三共ヘルスケア「マキロンアクネージュメディカルクリーム」 | 【配合成分】 ・ベンゼトニウム塩化物(殺菌成分) ・イブプロフェンピコノール(抗炎症成分) 【特徴】 ・殺菌成分、抗炎症成分に加えてトコフェロール酢酸エステル(血行促進成分)も配合。塗ると透明になるタイプの塗り薬。 |
ライオン「ペアアクネクリームW」 | 【配合成分】 ・イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分) ・イブプロフェンピコノール(抗炎症成分) 【特徴】 ・塗ると透明になるタイプの塗り薬。 |
通販で買える頭皮ニキビ用薬用シャンプーと市販薬の選び方
薬用シャンプーは、医薬部外品に該当します。
医薬部外品とは、厚生労働省が許可した有効成分を一定濃度で配合している製品のことです。
薬機法で定められており、医薬品と化粧品の中間的な位置づけとなっています。
一般的なシャンプーは、清潔や美化を目的としているのに対して、薬用シャンプーは予防や衛生を目的としているため、まずはその違いを理解しておきましょう。
薬用シャンプーの選び方
薬用シャンプーは、配合成分や肌質、添加物の有無を考慮して選ぶとよいでしょう。
1.配合成分
薬用シャンプーに配合されているニキビに有効な成分は以下の通りです。
成分 | 効果 |
ミコナゾール | 抗菌作用 |
オクトピロックス | 抗菌・抗酸化作用 |
ピロクトンオラミン | 抗菌・抗酸化作用 |
グリチルリチン酸 | 抗炎症作用 |
アラントイン | 抗炎症作用 |
以下は有効成分配合の通販で買える薬用シャンプーです。
商品名 | 有効成分・特徴 |
カダソン 「薬用スカルプシャンプー」 | 【有効成分】 ・アラントイン(抗炎症作用) ・グリチルリチン酸(抗炎症作用) 【特徴】 ・頭皮のかゆみやニオイなどの原因菌「マラセチア菌」の発生を抑える。 ・99%天然成分、オイルフリーで低刺激。 |
ライオン「オクト薬用シャンプー&リンス 320mL」 | 【有効成分】 ・オクトピロックス(抗菌・抗酸化作用) 【特徴】 ・フケやかゆみを防止し、デオドラント効果にも優れる。 |
ロート製薬「メディクイックH頭皮のメディカルシャンプー すっきりタイプ ポンプ320mL」 | 【有効成分】 ・ミコナゾール硝酸塩(フケ・かゆみの原因菌を抑える抗真菌成分) ・グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症成分) 【特徴】 ・すっきりした洗い心地のため、頭皮のべたつきが気になる人におすすめ。 |
2.肌質
人によって乾燥肌、混合肌、脂性肌と肌質に違いがあります。
自分の肌質に合ったシャンプーを選ぶようにしてニキビを治していきましょう。
乾燥肌・混合肌
乾燥肌や混合肌には、マイルドな洗浄力のアミノ酸系成分が適しています。
有効成分は以下の通りです。
アミノ酸系成分配合の通販で買える薬用シャンプー
・第一三共ヘルスケア「ミノン 薬用ヘアシャンプー」
グルタミン酸配合の薬用シャンプーです。
低刺激でマイルドな洗浄効果があり、フケや痒みを防ぐグリチルリチン酸2Kも配合されています。
脂性肌
脂性肌は、洗浄力の強い成分や、高級アルコール成分配合のものが適しています。
有効成分は以下の通りです。
カリ石鹸素地配合の通販で買える薬用シャンプー
・メソケアプラス「薬用スカルプフォーマットシャンプー」
皮脂の脂肪酸と石鹸の脂肪酸の親和性により、余分な皮脂をしっかりと洗浄することができます。
市販薬の選び方
市販薬は、ニキビの進行状況や塗り薬の感を考慮して選ぶとよいでしょう。
ただし、市販薬を使用してもなかなかよくならない時には、使用を中断して皮膚科を受診するようにしましょう。
1.ニキビの進行状況
ニキビの進行状況ニキビの進行は4段階あるため、状況に合わせて正しく対処することが必要です。
白ニキビや黒ニキビは、アクネ菌を殺菌することが重要であるため、殺菌作用のある成分を配合した市販薬を選びましょう。
また、赤ニキビは、アクネ菌が増えて炎症しているため、抗炎症成分配合の市販薬が適しています。
2.使用感
塗り薬は頻繁に使用するため、塗り心地も大切です。
メイクをする時には、サラサラとした塗り心地のものを選ぶと、上に化粧品を重ねた時に違和感なく使用できます。
また、肌色タイプや透明タイプなど、薬の色も表記されているため、薬が目立たないようにしたい人はパッケージをよく見て選んでみてくださいね。
さらに、香りが気になる人は、殺菌成分であるイオウは独特のにおいがあるため、避けたほうがよいでしょう。
自己判断で悪化する前に皮膚科への相談も選択肢
赤ニキビが悪化して化膿し黄ニキビの状態になると、肌の奥深くまで炎症が進んでしまっているため、市販薬だけでは治しにくくなります。
頭皮が損傷して、毛根が潰れて毛が生えなくなる瘢痕性(はんこんせい)脱毛症になることもあるため、注意が必要です。
また、頭皮ニキビは、実は他の病気であったり、あるいは合併症となっている場合もあります。
とくに間違えやすいのは、湿疹や脂漏性皮膚炎、アトピー性の皮膚炎などです。
これらはニキビと見分けるのが難しい上に、治し方もニキビとは変わる可能性があります。
頭皮ニキビを悪化させないためにも、対処法などの判断に迷うことがある時には、皮膚科受診も検討し早く治しましょう。
再発防止に効く予防法と生活習慣の改善ポイント

せっかく治した頭皮ニキビも、油断していると再発してしまいます。
治したあとに痛みや痒みなどの同じ苦しみは味わいたくないですよね。
再発防止のためには、丁寧な洗髪や保湿、生活習慣の改善、そしてそれらを継続していくことが重要です。
以下では、頭皮ニキビ再発防止のポイントを解説していきます。
洗髪頻度と保湿ケアで頭皮バリアを守る
皮脂を取り除きたいからといって、1日に何度も洗うのは頭皮にとってよくありません。
皮脂を落とし過ぎてしまうと、頭皮の乾燥により体が皮脂不足と判断して、逆に皮脂を過剰に分泌させてしまうのです。
洗髪は1日1回までにして、健康な頭皮を保てるようにしましょう。
洗髪は、シャンプーを直接頭皮につけたり、ゴシゴシとこすったり、40度以上の熱いお湯で洗い流すのはNGです。
泡立てたシャンプーでマッサージするように優しく洗い、皮脂を落としすぎないよう38度〜40度で、すすぎ残しのないよう5分ほどしっかり洗い流します。
とくに耳の後ろや襟足は洗い残しが多いため要注意です。
シャンプー後のドライヤーは乾燥防止のため、頭皮から10cm以上離し、根本から手早く乾かしましょう。
また、乾燥を防止するためには、保湿ケアを丁寧に行うことも重要です。
シャンプー後の保湿ケアでは、ヘパリン類似物質を配合したローションやオイルを適量塗布することで、頭皮バリアを守ることができます。
さらに、紫外線を長時間浴びると、皮膚の水分が蒸発して乾燥を招くため、紫外線対策も重要です。
お出かけの際は、日傘や防止でしっかりと対策しましょう。
バランスの取れた食事と十分な睡眠が基本
ニキビの再発防止のためには、1日3回の栄養バランスのよい食事と十分な睡眠をとり、生活習慣を整えることが重要です。
バランスのよい食事をとるというのは、主食、主菜、副菜から、たんぱく質や脂質、炭水化物(糖質)、ビタミン、ミネラルを必要量摂取できるということです。
脂ものや甘いものはほどほどに、さまざまな食材を適量食べて、健康な体を維持しましょう。
とくに、肌を綺麗に保つ手助けをしてくれるのは、タンパク質やビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC。
積極的に取り入れていきたいですね。
また、肌にとっての睡眠は、成長ホルモンの分泌により肌の修復や再生を促し、新しい細胞に生まれ変わるための大切な時間です。
ホルモンが分泌される午後10時〜午前2時の「肌のゴールデンタイム」と呼ばれる時間は、ぜひ睡眠にあてるようにしましょう。
継続的なケアで頭皮の清潔と皮脂コントロールを維持
頭皮は皮脂の分泌量が多く、髪の毛があり通気性も悪いため、丁寧にケアし続けなければ、ニキビ再発につながってしまいます。
頭皮の清潔を保つためには、1日1回の洗髪や枕カバーの定期的な洗濯、蒸れによる細菌繁殖防止のために帽子をかぶる時間の調整をすることなどが大切です。
ただし帽子は、肌の乾燥防止のための紫外線対策として必要なものでもあるため、バランスをとりながら使いましょう。
また、皮脂は水分量の保持や細菌の侵入、外部の刺激から肌を守るため、体にとって必要なものです。
適切な皮脂量を維持するために、過剰分泌の原因となる洗髪のしすぎや、乾燥、ストレスには十分注意しましょう。
まとめ

髪の毛で隠れてしまうため、発見が遅れてしまうことの多い頭皮ニキビ。
見つけたころには、すでに症状が進行し、治しにくくなっていることも多いでしょう。
頭皮ニキビの治し方では、食生活や睡眠による生活習慣の改善や洗髪の方法、保湿ケアを工夫する必要があります。
有効成分を配合した薬用シャンプーや市販薬もうまく活用しながら、赤ニキビの段階までに落ち着いて対処し治していけるとよいですね。
ただし、黄ニキビまで進行してしまうと、市販薬だけで治していくのは難しくなります。
頭皮ニキビを悪化させないためにも、皮膚科を受診することも検討し、早くニキビを治しましょう。
- Q頭皮ニキビの原因は?
- A
皮脂詰まりや乾燥、ホルモンバランスの乱れ、シャンプーのすすぎ残し、食生活や睡眠不足による生活習慣の乱れなどが原因です。
いずれも皮脂の分泌量の乱れにより、毛穴詰まりを起こしてアクネ菌が増殖、炎症し頭皮ニキビとなります。
- Q頭皮ニキビの治し方は?
- A
殺菌成分、抗炎症成分配合の市販薬や、薬用シャンプーをうまく活用するとともに、生活習慣の改善、シャンプーの方法や保湿ケアを見直す必要があります。
ただし、黄ニキビまで進行してしまうと市販薬だけでは対処が難しいため、皮膚科を受診するようにして早くニキビを治しましょう。
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この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ