レルパックスは、心臓や脳などの基礎疾患や他の疾患の治療で服用しているお薬があると併用ができない場合があります。

レルパックスを服用できない人の特徴

レルパックスは、過敏症の症状や心臓、脳の疾患などがある場合には服用が禁止されています。

ここでは、レルパックスを服用してはいけない人の特徴についてご説明します。

レルパックスの服用で過敏症の症状が現われたことがある

レルパックスを以前に服用して過敏症の症状が現れたことがある場合は、服用することができません。

過敏症の主な症状は次のとおりです。

心筋梗塞や虚血性心疾患、異型狭心症がある

過去に心筋梗塞になったことがある場合や、胸痛や心臓の圧迫感などの虚血性心疾患の症状がある場合、異型狭心症のある場合は、レルパックスを服用できません。

レルパックスを服用すると、不整脈や狭心症、心筋梗塞などの症状が現れるリスクがあります。

脳血管障害や一過性脳虚血発作になったことがある

脳内出血やくも膜下出血などの脳血管障害や、一過性脳虚血発作を発症したことがある人は、レルパックスを服用することができません。

レルパックスは脳内の血管を収縮する作用があり、脳血管障害や一過性脳虚血発作をきたす可能性があります。

末梢血管障害、コントロールできていない高血圧症を患っている

末梢血管障害やコントロールされていない高血圧症がある場合も、レルパックスの服用が禁止されています。

レルパックスは脳以外の末梢血管も収縮させる作用があるため、下肢の動脈疾患のような末梢血管障害を悪化させる可能性があります。

またレルパックスを服用すると、血圧上昇をきたす可能性があります。

高血圧症の基礎疾患があり血圧のコントロールがむずかしい人は、服用をひかえましょう。

重症の肝機能障害がある

重症の肝機能障害がある人は、レルパックスを服用することができません。

レルパックスは肝臓で代謝されるお薬であり、重症の肝機能障害ではお薬の効果が増強することで副作用が現れる可能性があります。

重症の肝機能障害は、肝性脳症や腹水、血清アルブミンなどの診断や検査結果により判断されます。

ただし、肝機能障害の程度によってはレルパックスを服用できる場合もあります。

医療機関で肝機能障害の重症度を確認してから服用を検討しましょう。

レルパックスは、ファイザーが開発する片頭痛治療薬です。2002年に販売され、日本頭痛学会でも推奨グレードが最高のAランクに設定されており、信頼性の高い薬となっています。 1箱：2,224円〜

レルパックスと一緒に服用できないお薬とは？

レルパックスと他のお薬を併用すると、血圧上昇や血管のけいれん(攣縮)により異常な収縮をきたしたり、レルパックスの作用が増強しすぎることで副作用をきたしやすくなったりする場合があります。

ここでは、レルパックスと併用が禁止されているお薬についてご説明します。

血圧上昇、血管れん縮作用が強まるお薬

レルパックスは、他の頭痛薬と併用する際に注意が必要です。

他の頭痛薬と併用すると、単独で使用した場合よりも作用が強まり、血圧の上昇や血管の異常な収縮をきたす可能性があります。

次に示すようなお薬を服用している場合は、レルパックスを併用する際に前後24時間あける必要があります。

代謝阻害によりレルパックスの効果を強めるお薬

抗ウイルス薬の一部は、レルパックスを代謝する肝臓の酵素の働きを阻害し、レルパックスの血中濃度を上昇させることが報告されており、併用が禁止されています。

次に示すお薬を服用している際は、併用することができません。

まとめ

レルパックスは片頭痛の症状改善に有効性があるお薬ですが、以前に使用して過敏症が現れた人や基礎疾患がある人、片頭痛以外の病気の治療で特定のお薬を服用している人では服用ができない場合があります。

レルパックスを服用する際は、禁忌項目にいちど目を通しておきましょう。