レルパックスは片頭痛に本当に効くの?臨床試験データを用いて徹底解説
レルパックスは片頭痛の症状改善に効果を発揮するお薬です。 この記事ではレルパックスが片頭痛の症状改善にどれほどの有効性があるか、臨床試験のデータを用いてわかりやすく解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

レルパックスは片頭痛の症状改善に効果があるお薬であり、片頭痛の症状が現れたタイミングで服用します。
この記事ではレルパックスの有効性や副作用が現れる確率、作用時間について臨床試験のデータをもとに解説します。
レルパックスで効果が期待できる疾患

レルパックスは片頭痛の症状改善に有効性があるお薬です。
レルパックスは脳内の血管を収縮したり、三叉神経に作用して炎症の原因と考えられる物質の放出を抑制したりすることで痛みの症状を改善します。
レルパックスの臨床試験成績について

レルパックスは頭痛の症状改善に有意に効果があるお薬であり、痛みの症状が改善されるまでの時間が短く、作用が長く持続することが特徴です。
ここでは実際の臨床試験データをもとに、レルパックスの作用時間や有効性についてくわしく解説します。
レルパックスの有効性
レルパックスは頭痛の症状改善が期待できるお薬です。
レルパックスの有効性(%)を検討した国内第Ⅱ相試験と、外国第Ⅲ相試験の結果を次の表1にまとめました。
エレトリプタン20mg | エレトリプタン40mg | プラセボ | エルゴタミン・無水カフェイン | |
国内第Ⅱ相試験 | 64% | 67% | 51% | なし |
外国第Ⅲ相試験 | なし | 54% | 21% | 33% |
国内第Ⅱ相試験では、レルパックスの有効成分であるエレトリプタン20mgと40mg、プラセボが片頭痛に対してどれほどの効果があるのか比較しました。
プラセボはお薬の効果が全くないお薬であり、お薬の効果がなくても効果が出る現象(プラセボ効果)による効果であるか、真のお薬の効果があるか確認します。
服用2時間後にプラセボは51%の人に症状の改善がみられたのに対して、エレトリプタン20mgは64%、40mgは67%の人に症状の改善がみられました。
外国第Ⅲ相試験では、エレトリプタンとエルゴタミン・無水カフェイン、プラセボを比較し、片頭痛の症状改善効果を検討しました。
エルゴタミン・無水カフェインはレルパックスと同様、片頭痛の症状改善に利用されているお薬です。
臨床試験結果によると、頭痛の症状改善効果はエレトリプタン40mgでは54%、無水カフェイン・エルゴタミンは33%、プラセボは21%の人に効果がみられたことが報告されています。
エレトリプタンを含むレルパックスは、頭痛の症状改善に高い有効性を示すお薬であると言えるでしょう。
レルパックスの副作用の発現率
国内におけるレルパックスの臨床成績では、副作用の発現率は、20mgで16.3%、40mgで32.5%であり、主に副作用で無力症や倦怠感、吐き気や嘔吐、傾眠などの症状がみられたことが報告されています。
レルパックスの作用時間

レルパックスはお薬の効果が最大になるまでの時間が1時間程度と短いですが、作用の持続時間が長いため、長時間続く頭痛の症状改善に高い有効性があることが特徴です。
レルパックスの有効成分であるエレトリプタン20mgと40mgを1回服用すると、お薬の血中濃度はそれぞれ1時間後、1.2時間後に最大となることが報告されています。
またお薬の濃度が最大値から半分の濃度になるまでにかかる時間(消失半減期)は、それぞれ3.2時間後、3.9時間後となっています。
お薬を連続で使用しない場合、お薬の効果は消失半減期の5倍でほぼ全てがなくなることがわかっており、少なくとも服用してから20時間はお薬の作用が残ると考えられています。
服用後20時間はお薬の副作用が生じる可能性があるため、副作用による健康影響や眠気などの症状に注意しましょう。
まとめ

レルパックスは片頭痛の症状を改善することが臨床試験の結果で証明されているお薬です。
即効性が高く作用が長く続くことから、つらい片頭痛にも扱いやすく安心して服用ができるでしょう。
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