ニゾラールクリームの有効成分ケトコナゾールとは

ニゾラールクリームは抗真菌薬の一種で、真菌由来の皮膚疾患の改善に効果的です。ニゾラールクリームの有効成分ケトコナゾールについて解説します。

お薬通販部スタッフ[監修]

ニゾラールクリームの有効成分ケトコナゾールとは

ニゾラールクリームはヤンセンファーマ株式会社が製造・販売している抗真菌薬の一種で、ケトコナゾールが有効成分として配合されています。

ケトコナゾールには真菌の細胞膜合成を阻害して増殖を抑制する作用があるため、真菌由来の皮膚疾患を改善するのに効果的です。

本記事ではニゾラールクリームの有効成分であるケトコナゾールについて解説します。

ケトコナゾールについて

ケトコナゾールについての見出し画像

抗真菌薬の一種であるニゾラールクリームには、有効成分としてケトコナゾールが配合されています。

はじめに、ケトコナゾールの歴史や効果・効能、および適応症状について解説します。

ケトコナゾールの歴史

ケトコナゾールは1976年にベルギーのヤンセン社で合成された抗真菌薬で、イミダゾール系に分類されます。

ヤンセン社では外用剤としてケトコナゾールクリームを開発し、海外では1982年から販売が開始されています

日本では1993年10月にケトコナゾールが承認され、その後、1997年6月に脂漏性皮膚炎に対する効果・効能が追加承認されました。



ケトコナゾールの効果・効能

ケトコナゾールクリームの効果・効能は以下の通りです。

  • 白癬:足白癬・体部白癬・股部白癬の治療
  • 皮膚カンジダ症:指間糜爛(びらん)症、間擦疹(かんさつしん・乳児寄生菌性紅斑を含む)
  • 癜風 (でんぷう)
  • 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)



ケトコナゾールの適応症状

ケトコナゾールの適応症状は以下の通りです。

脂漏性皮膚炎は常在菌の一種であるマラセチアの異常繁殖によって発症する、炎症性皮膚疾患の一種です。

癜風もマラセチア(癜風菌)の異常繁殖により発症する点が特徴です。

マラセチア(癜風菌)は皮脂をエサとして繁殖するため、夏場に皮脂の分泌量が増加すると発症リスクが高くなる傾向にあります。

脂漏性皮膚炎や癜風は感染してもかゆみがないか、あっても軽微なため、発症に気づくのが遅れると慢性的な経過をたどりがちです。

ケトコナゾールはイミダゾール系の抗真菌薬で、カンジダ菌に対する作用が特に強いため、皮膚カンジダ症の改善に効果的です。

また、ケトコナゾールは白癬(足白癬・体部白癬・股部白癬)の治療にも用いられています。

ニゾラールクリーム

ニゾラールクリームは有効成分ケトコナゾールを含む外用の抗菌薬です。

1箱:1,300円~



ケトコナゾールの構造

ケトコナゾールの構造の見出し画像

ニゾラールクリームの有効成分であるケトコナゾールの分子式は「C26H28Cl2N4O4」、分子量は「531.43」です。

脂漏性皮膚炎の場合は1〜2週間の塗布で症状の軽減が期待できます。

かかとなど角質層が厚い箇所では半年〜1年の塗布が必要となるケースもあるため、医師の指導に従い継続的に使用してください。

白癬を改善するためにはケトコナゾールを広めに塗り、根気強く使用し続けて角質に潜んでいる真菌を完全に死滅させる必要があります。



ケトコナゾールの作用機序

真菌に感染した箇所にケトコナゾールを塗布すると、真菌の細胞膜の合成が阻害されます。

細胞膜の合成が阻害されると細菌が繁殖できなくなるため、徐々に症状が快方へと向かいます



まとめ

まとめの見出し画像

ニゾラールクリームの有効成分であるケトコナゾールには、真菌の細胞膜合成を阻害する作用があります。

適切に使用を継続すると真菌の繁殖を抑制し、脂漏性皮膚炎や癜風、皮膚カンジダ症、白癬改善する効果が期待できます。

真菌感染症がなかなか治らないとお悩みの方は、ニゾラールクリームの使用をご検討ください。

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