抗真菌薬ニナゾールの効果についての効果について
ニナゾールは抗真菌薬の一種で、ニゾラールのジェネリック医薬品です。ニナゾールの効果について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ニナゾールはジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品部門「ヤンセンファーマ」が製造している抗真菌薬です。
有効成分としてケトコナゾールを配合しており、イミダゾール系抗真菌薬に分類されています。
イミダゾール系抗真菌薬は真菌感染症に対して高い有益性を持つ点が特徴です。
本記事ではニナゾールの効果について紹介します。
ニナゾールとは

はじめに、ニナゾールがどのような医薬品なのかについて解説します。
ニゾラールのジェネリック医薬品
ニナゾールは、内服タイプのニゾラールタブレットのジェネリック医薬品です。
ニゾラールタブレットはジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品部門「ヤンセンファーマ」が製造・開発した抗真菌薬です。
有効成分
ニナゾールには有効成分としてケトコナゾールが配合されています。
ケトコナゾールはイミダゾール系抗真菌薬に分類されており、真菌感染症に対して高い効果を発揮する点が特徴です。
イミダゾール系抗真菌薬は製造された年代によって特徴がやや異なります。
1990年以前に製造されたイミダゾール系抗真菌薬は、どちらかと言うと皮膚カンジダ症に対する効果が高く、白癬に対する効果は弱い点が特徴です。
一方、1990年代以降に製造されたイミダゾール系抗真菌薬は、皮膚カンジダ症と白癬の両方に高い効果を発揮するものの、かぶれを生じる恐れがあります。
ケトコナゾールは1976年に開発されているため、皮膚カンジダ症に対する高い効果が期待できます。
ニナゾールの効果

ニナゾールの有効成分であるケトコナゾールには、真菌の繁殖を抑制して真菌感染症の症状を改善へと導く効果が期待できます。
真菌感染症の原因菌であるマラセチアやカンジダなどの細胞膜は、エルゴステロールと呼ばれるステロールの一種で構成されています。
ケトコナゾールにはエルゴステロールの合成を阻害する作用があるため、真菌感染症の改善に効果的です。
日本では塗り薬タイプのケトコナゾール剤(ニゾラールクリーム)が認可されていますが、内服タイプのニナゾールは承認されていません。
しかし、塗り薬タイプのケトコナゾール剤とは異なり、内服タイプのニナゾールは血液中に溶けて身体の内部から真菌を死滅させるため、より高い効果が期待できます。
ニナゾールの適応症状

ニナゾールの適応症状は以下の通りです。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、常在菌の一種であるマラセチアの異常繁殖によって肌に炎症を引き起こす疾患です。
炎症をともなう皮膚疾患にしてはかゆみがほとんどないため、発症に気づくのが遅れるケースも少なくありません。
マラセチアは皮脂をエサとして繁殖するため、頭皮や脇の下、背中、胸など皮脂の分泌量が多い箇所に発症しやすい点が特徴です。
白癬
白癬は皮膚糸状菌と呼ばれるカビの一種による感染症の一種で、代表的な例が水虫(足白癬)です。
体部(ゼニたむし)や股部(いんきんたむし)に発症するケースもあり、感染者から剥がれ落ちた鱗屑に接触するなどして感染します。
癜風
癜風は皮膚の常在菌である癜風菌(マラセチア)の異常繁殖によって発症する感染症の一種で、汗をかきやすい人や皮脂の分泌量が多い人に好発する点が特徴です。
発症するとカサカサとした鱗屑(りんせつ)が生じ、皮膚の表面に茶色や白色の斑が見られるようになります。
脂漏性皮膚炎や癜風は誰もが持っている常在菌が引き起こす疾患であり、人から人へと感染する可能性は低いとされています。
皮膚カンジダ症
皮膚カンジダ症は真菌の一種であるカンジダにより引き起こされ、境界のはっきりしないジクジクした紅斑を生じる点が特徴です。
原因としては高温多湿の環境やオムツの使用、多汗、不潔などが挙げられています。人から人へと感染する可能性は低いとされています。
まとめ

ニナゾールは抗真菌薬の一種であるニゾラールタブレットのジェネリック医薬品です。
有効成分としてケトコナゾールが配合されており、脂漏性皮膚炎や癜風、白癬、皮膚カンジダ症の改善に効果的です。
日本では認可外の医薬品のため、ニナゾールの購入を検討している方は個人輸入通販サイトを利用するのがおすすめです。
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