メラケアクリームとは?有効成分についてわかりやすく解説
この記事では、メラケアクリームの有効成分について解説します。メラケアクリームには、主に3つの成分が含まれています。シワやシミなどに作用し、肌のターンオーバーを促進して明るい肌を演出する効果が期待できます。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、メラケアクリームの有効成分についてわかりやすく解説します。
メラケアクリームは、インドの製薬会社アジャンタ・ファーマが販売しているお薬です。
メラケアクリームには、ハイドロキノンやトレチノイン、フランカルボン酸モメタゾンが含まれています。
ハイドロキノンは日本で認可されており、漂白作用のある成分として市販の化粧品にも含まれていることもあります。
一方で、トレチノインは日本では未認可であり、非常に強力な作用があるため医師の処方がないと手に入れられない医療用医薬品です。
トレチノインは、ビタミンA誘導体で肌のターンオーバーを促し、シワやニキビなどの改善に効果が期待できます。
また、フランカルボン酸モメタゾンは医療用医薬品の副腎皮質ステロイド剤で、強い炎症を抑える作用があります。
メラケアクリームの有効成分「ハイドロキノン」の概要

ハイドロキノンは2001年の薬事法改正によって、通常の化粧品にも配合されるようになった成分です。
ここでは、ハイドロキノンに関して以下の順に解説します。
順番に見ていきましょう。
ハイドロキノンの特徴・効果
ハイドロキノンは、シミや黒ずみの元になるメラニン色素に対して効果があります。
メラニン色素を生み出すメラノサイトに作用して色素の合成を阻害することで、皮膚を白くしていきます。
ハイドロキノンは以下の症状に効果が期待できます。
上記の症状を改善する漂白作用がハイドロキノンの特徴といえます。
ハイドロキノンの相互作用
ハイドロキノンが含まれる化粧品や医薬品のうち、寝る前に使用するものが多いのは紫外線との相互作用が理由です。
ハイドロキノンの使用中に紫外線が当たると、炎症が起きてシミが濃くなるおそれがあります。ハイドロキノンを使用することで、肌が敏感になって炎症が起きやすい状況になっています。
そのため、日中は肌に優しい紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを用いることが推奨されています。日傘や帽子などを着用し、日光に当たらないように注意しましょう。
ハイドロキノンの代謝・排泄
ハイドロキノンは、約35〜45%が全身に吸収されます。
皮膚に塗布したものではなく、ヒトに経口投与した結果、ハイドロキノンは15分後から尿から排泄されて、18時間で投与量の10~16%がそのまま排出、42~46%が分解されて尿中に排泄されました。
また、ラットに使用したデータでは、72時間後までに約95%が排出され、体内残留は1%以内でした。
皮膚に塗布した場合も同じように尿中から排出されると考えられます。
ハイドロキノンの重要な注意事項
ハイドロキノンの使用において、注意すべき事項は以下のとおりです。
先述のとおり、ハイドロキノンの使用中に紫外線に当たると、炎症が起こってシミが濃くなる可能性があります。
また、現在の研究では、妊婦における奇形や副作用のリスクの増加は確認されていません。
しかし、ハイドロキノンは35〜45%という比較的高い割合で体内に吸収されるため、妊婦の人は使用しないことが推奨されています。
授乳中の人が使用した際の本人や子供への安全性も確立されていないため、授乳中の人もハイドロキノンの使用を避けましょう。
また、皮膚に赤みやヒリヒリ等の異常が見られた場合は使用をやめるほか、数日経っても改善しない場合は皮膚科を受診してください。
![]() メラケアクリームは肌のターンオーバー効果と美白効果が両方得られることで、シミ、シワ、ニキビの改善が期待されている美容クリームです。ステロイドも配合されているため、消炎作用もあります。 1箱:1,400円~ |
メラケアクリームの有効成分「トレチノイン」の概要

トレチノインはビタミンA誘導体であり、肌のシミやシワ、荒れを改善する効果が期待できる成分です。
ここでは、トレチノインに関して以下の順に解説します。
順番に見ていきましょう。
トレチノインの特徴・効果
トレチノインには肌の細胞の増殖を促し、ターンオーバーの期間を短縮する働きがあります。
肌の細胞は、表皮の深い部分で生み出されたものが次第に表面へと押し上げられていき、最終的には垢として剥がれていきます。
細胞が生まれてから垢として剥がれるまでの一連の流れのことをターンオーバーといいます。ターンオーバーを促すことで、表皮にあるメラニン色素を外に排出するスピードを速めます。
また、真皮に対してコラーゲンの分泌を促すため、シワが改善する効果も期待できます。さらに、皮膚のターンオーバーを促すことで、ニキビやニキビ跡が改善する効果もあります。
トレチノインの相互作用
トレチノインにおいても相互作用に注意が必要です。
塗り薬のトレチノインに併用注意の記載はありませんが、内服薬については以下のような注意事項があります。
トレチノインはビタミンA誘導体であるため、ビタミンAと併用するとビタミンA中毒になるリスクがあります。
また、頭蓋内圧亢進を引き起こす他のお薬と併用した場合、偽脳腫瘍や頭蓋内圧亢進症が発生するおそれもあります。
トレチノインの代謝・排泄
トレチノインを皮膚に塗布したときの代謝、排泄については情報がありませんでした。
トレチノインをヒトに経口投与した結果、トレチノインは体内で一部異性化されたり酸化されたりして別の物質になりますが、代謝物は血しょうや尿にはわずかしか見られませんでした。
また、トレチノインを内服した場合は、72時間までに尿へ約61%排出し、7日後までに便に約31%排泄されました。
トレチノインの重要な注意事項
トレチノインを使用する際は、以下に注意してください。
トレチノインには催奇形性があり、妊娠中の人が使用した場合に胎児の奇形や胎児死亡が確認されています。
また、乳児に重大な悪影響を与える可能性があるため、授乳中はトレチノインを使用しないでください。
トレチノインもハイドロキノン同様、光過敏症のリスクがあるため、日焼け止めと合わせて使用することと定められています。
メラケアクリームの有効成分「モメタゾンフランカルボン酸エステル」の概要

モメタゾンフランカルボン酸エステルは、作用の強さにおいて2番目にあたるベリーストロング(very strong)クラスのステロイド成分です。
ここでは、モメタゾンフランカルボン酸エステルに関して以下の順に解説します。
順番に見ていきましょう。
モメタゾンフランカルボン酸エステルの特徴・効果
モメタゾンフランカルボン酸エステルは副腎皮質ステロイド製剤の1つで、作用の強さで2番目にあたる、ベリーストロング(very strong)に位置します。
炎症を抑えたり血管を収縮したりする働きがあり、赤みや腫れ、痒みを改善します。
湿疹、皮膚炎、虫刺されなど皮膚の炎症症状に用いられますが、菌が繁殖しているような感染性の症状がある場合は悪化させるおそれがあるため使用しません。
モメタゾンフランカルボン酸エステルの相互作用
モメタゾンフランカルボン酸エステルの相互作用について詳しい記載はありませんが、同じステロイド剤の併用は避けた方がよいでしょう。
モメタゾンフランカルボン酸エステルの代謝・排泄
モメタゾンフランカルボン酸エステルは、皮膚への密封法で5日間連続塗布したところ、塗布して15時間後には血液中に検出されましたが、塗布を中止すると急速に検出されなくなりました。
0.1%含有の塗り薬についての試験では、副腎皮質ホルモンへの影響も見られず、全身への影響が少ない医薬品といえます。
モメタゾンフランカルボン酸エステルの重要な注意事項
モメタゾンフランカルボン酸エステルの使用時には、以下の注意が必要です。
動物で催奇形作用が報告され、胎児や乳汁への移行が報告されています。
妊娠している女性への使用は避けるほか、授乳中の人は治療の有益性と授乳の有益性を考慮したうえで、使用を継続するか判断することと定められています。
まとめ

メラケアクリームは、医療用医薬品成分が複数含まれるクリーム剤であり、肌のシミやシワ、ニキビ跡などを改善する効果が期待できます。
使用する場合は注意事項に留意したうえで、取扱説明書をよく読んでから使用してください。
また、使用前にパッチテストをしてから使用することをおすすめします。ヒリヒリ感があったり、皮が剥けたりするなどの副作用が起こった場合は、すみやかに皮膚科医の診察を受けてください。
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メラケアクリームは肌のターンオーバー効果と美白効果が両方得られることで、シミ、シワ、ニキビの改善が期待されている美容クリームです。ステロイドも配合されているため、消炎作用もあります。
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