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胃腸炎はうつる?感染経路・潜伏期間・家族内感染の防ぎ方を徹底解説

胃腸炎はノロウイルスなどに代表され、強い感染力を持ち家族内で広がりやすい病気です。汚染された食品だけでなく、吐瀉物や排泄物の処理を介して手や空気からも感染が広がります。本記事では、胃腸炎がうつる仕組みや潜伏期間、家庭内での二次感染を防ぐための正しい消毒方法、回復を助ける水分補給や食事のとり方を詳しく解説します。

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記事公開日:2026年02月18日

最終更新日:2026年02月18日

お薬通販部医療監修チーム

胃腸炎はうつる?感染経路・潜伏期間・家族内感染の防ぎ方を徹底解説

感染性胃腸炎は感染力が高く、家庭内で広まるリスクがあります。

自分や家族を守るためにはウイルスが広がる仕組みを知り、徹底した環境整備と衛生管理をすることが大切です。

この記事では、胃腸炎がうつるルートや感染リスクの高い時期などの基礎知識から、家庭や職場でうつらないための具体的な対策、早く回復するための水分補給や食事などの療養ケアを解説します。

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胃腸炎はうつる?ウイルス性と細菌性の違いをわかりやすく解説

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感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌が消化管に侵入して炎症を起こす病気です。

主な症状には、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などがあり、 原因となる病原体によってウイルス性と細菌性に分類されます。

うつる経路や症状の経過も異なるため、予防と対応を適切に行うために違いを把握しておくのが大切です。



人から人へうつる感染性胃腸炎の仕組み

感染性胃腸炎は、ウイルス(ノロ・ロタなど)や細菌(カンピロバクター・O157など)が体内に侵入して起こります。

ウイルスや一部の細菌(O157など)は感染力が非常に強く、ごくわずかな量(100個以下)でも人にうつるため、徹底した対策が必要です。



経口感染

病原体に汚染された食品や水を口にすると感染します。

接触感染

感染者の便や吐瀉物に触れた「手」や、その手で触れた「ドアノブ・タオル等の器具」を介して、病原体が口に入ってうつるケースです。

飛沫感染・空気感染

ノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎で特に注意が必要です。
飛沫感染: 嘔吐した瞬間に飛び散ったしぶきを吸い込むことでうつる。
空気感染: 床に残った吐瀉物が乾燥し、ウイルスを含んだホコリとして舞い上がり、それを吸い込むことでうつる。



ウイルス性(ノロ・ロタ)と細菌性の感染経路の違い

胃腸炎は、原因となる病原体がウイルスか細菌かによって、感染経路や流行時期・予防の仕方が変わります。

冬はノロウイルスのように人から人にうつるウイルス性、夏は食品中で菌が増殖して起きる細菌性の胃腸炎が多くなる傾向があります。

ウイルス性は感染力が強く家庭内で広がるのが特徴で、細菌性は肉類や魚介類・卵などの加熱不足や、調理器具の使い回しによる汚染による食中毒が主な原因です。

分類ウイルス性細菌性
主な病原体ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどカンピロバクター、サルモネラ、腸炎ビブリオなど
流行時期冬(乾燥して寒い時期)夏(高温多湿な時期)
主な感染経路人から人へ(接触・飛沫)食品から人へ(食中毒)





症状だけで感染か判別できない理由

胃腸炎の主な症状(嘔吐・下痢・腹痛・発熱)は、ウイルス・細菌・寄生虫のいずれが原因でも似通っているため、症状だけで正確に見分けることは困難です。

そのため、「いつ、どこで、何を食べたか」を振り返ることが、原因を特定する重要な手がかりになります。

原因によって出やすい症状の傾向
  • ウイルス性: 突然の嘔吐から始まるパターンが多い。
  • 細菌性: 種類によっては、激しい腹痛や血便をともなう重い症状が出ることがある。
  • 寄生虫性: 症状が2〜3週間と長期化する傾向がある。

症状が長引く場合は寄生虫性胃腸炎の可能性も考えられるため、自己判断せずに医療機関で便検査を受けましょう。





胃腸炎はいつまでうつる?潜伏期間・感染力が強い時期まとめ

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感染性胃腸炎の症状が治まったからといって、感染のリスクがなくなるわけではありません。

病原体が体内に侵入してから発症するまでの潜伏期間や、すでに症状がない場合でも便の中にはウイルスや菌が排出されており、新たな感染源になる可能性があります。

いつまで感染対策を徹底するべきか、目に見えないウイルス排出期間の目安を理解し、家庭内でうつるのを防ぎましょう。



潜伏期間の目安と発症前でもうつる理由

潜伏期間とは、病原体が体内に侵入してから症状が出るまでの時間のことです。

潜伏期間は半日程度から1週間程度と病原体によって幅があり、直前に食べたものが原因とは限らないため注意しましょう。

発症前でも病原体は体内で増殖して便中に排出され始めているため、他人にうつる可能性があります。

病原体名潜伏期間の目安
ノロウイルス1〜2日
ロタウイルス2〜4日
アデノウイルス5〜7日



嘔吐・下痢が治っても油断できないウイルス排出期間

嘔吐や下痢など胃腸炎の症状が治まっても、体内の病原体がすべてなくなったわけではありません。

ノロウイルスやロタウイルスなどは、症状が消えてから数週間から1ヵ月にわたって便の中に病原体が排出され続けるため、元気になった後も二次感染しないよう注意する必要があります。

分類病原体排出期間の目安
ウイルスノロウイルス、ロタウイルスなど数週間〜1ヵ月



家族内感染が起きる典型パターンと注意点

感染性胃腸炎は、ウイルスを含んだ吐瀉物や排泄物の処理方法と、手洗いなどの対策が不十分だと家族内で感染が広がります。

ウイルス性胃腸炎は感染力が強く、看病や掃除の際に手順を誤るとウイルスが家庭内に広がり、うつることにつながるため、リスクが高まる場面を知っておくことが大切です。

家族内感染が起きる典型的なパターン
  • 処理時の防護不足:嘔吐物や下痢便の処理をする際に、手袋やマスクなどの防護具を着用しないことで、飛び散ったウイルスを吸い込んだり、手に直接ウイルスが付着して感染する。
  • 共有部分からの接触感染:感染者が触れたトイレのドアノブ、水を流すレバー、洗面台の蛇口、共有のタオルなどがウイルスで汚染され、次に使用した家族が触れることで感染する。
  • 洗濯による拡散:吐瀉物などで汚れた衣類を、下洗いせずにそのまま他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗うことで洗濯槽の水全体にウイルスが広がり、他の衣類が汚染される。

家庭内で患者が発生したら、ウイルスが汚染された場所と、清潔な場所を区別して対策しましょう。




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家庭・職場でうつらないための対策と正しい過ごし方

家庭・職場でうつらないための対策と正しい過ごし方の見出し画像

家庭や職場で流行する胃腸炎から身を守るためには、ウイルスが体内に侵入するルートを遮断する自衛策が重要です。

特に不特定多数の人が過ごす職場や距離が近い家庭内では、誰が保菌者かわからない前提で行動する必要があります。

家庭と違い、環境を自分でコントロールしにくい職場では、以下の点に注意して自分の身を守りましょう。

職場で「うつらない」ためのポイント
  • 共有部分の接触: ドアノブ、コピー機のボタン、共有の電話やキーボードにはウイルスが付着している可能性があります。これらを触った手で目や口を触らないよう注意しましょう。
  • 食事前の手洗い: 休憩室やデスクで食事をする直前には、アルコール消毒だけでは不十分な場合があるため、石けんで手を洗いましょう。
  • トイレの利用: 職場のトイレは多くの人が利用するためリスクが高い場所です。使用後は念入りに手を洗い、ハンカチやペーパータオルで水を拭き取りましょう。
    温風乾燥機はウイルスを巻き上げる可能性があるため避けるのが安心です。



ここからは、濃厚接触となり感染リスクが高い家庭内での具体的な汚染処理と、生活エリアでの対策を解説します。



嘔吐物や下痢便の処理で必ず守りたいポイント

ウイルス性胃腸炎の嘔吐物や下痢便の処理では、消毒液の選び方に注意が必要です。

アルコール消毒はノロウイルスを完全に無力化できないため、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の塩素系漂白剤)で消毒する必要があります。

必ず窓を開けて換気をしながら作業しましょう。



防護具の着用
  • 処理をする人は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用する。
  • ウイルスを吸い込んだり、体へ付着させたりしないように身を守る。
吐瀉物の覆い方と消毒
  • 吐瀉物が飛び散らないよう、ペーパータオルや新聞紙で静かに覆う。
  • その上から、0.1%の濃度(1000ppm)に薄めた次亜塩素酸ナトリウム液を、汚染場所の外側から内側に向けてたっぷりと注ぐ。
除去と床の再消毒
  • ペーパータオルごと拭き取り、すぐにビニール袋に入れて密封して捨てる。
  • 汚れていた床は、再度0.1%の消毒液で10分程度浸すようにして消毒する。
  • 最後に水拭きをして仕上げる。
衣類の処理方法
  • 汚染された衣類は、他の洗濯物と一緒に洗わない。
  • 0.02%の濃度の次亜塩素酸ナトリウム液に10分間以上つけ置きして消毒してから、洗濯機で洗う。
処理後の手洗い
  • すべての処理が終わったら、石けんと流水を使って指の間や爪の間まで念入りに手を洗う。
  • ウイルスを完全に洗い流す。



キス・同じ食器・トイレ・寝室での感染リスク

家族内でうつるのを避けるために、ウイルスが付着しやすい場所や濃厚接触となる場面のルールを徹底しましょう。

特に無防備になりがちな食事や就寝時、ウイルスが排出されるトイレや浴室での行動には注意が必要です。



トイレの管理
  • 排便や嘔吐の後は、ウイルスを含んだしぶき(エアロゾル)が舞い上がるのを防ぐため、トイレの蓋を閉めてから水を流す。
  • 便座、洗浄レバー、ドアノブなどの手が触れる場所は、0.02%の次亜塩素酸ナトリウム液でこまめに消毒する。
入浴とタオル
  • 感染者は家族の中で最後に入浴し、湯船には浸からずにシャワーだけで済ませるのが望ましい。
  • タオルやバスタオルの共有をしない。
    個人専用のものを用意するか、使い捨てのペーパータオルを使用する。
食器と食事の準備
  • キスや食器の共有による感染リスクは、排泄物を介した接触感染より低いが、避けることが望ましい。
  • 調理者が感染源となる可能性があるため、感染していない家族が食事の準備や配膳をする。
寝室の環境
  • 感染者と他の家族は別の部屋で就寝するのが望ましい。
  • 部屋を分けられない場合は換気を十分に行い、互いの距離を保つか、頭の向きを互い違いにして寝るなどの工夫をする。





早く回復するための食事・水分・治療薬の使い方

感染性胃腸炎の治療の基本は、水分と電解質を補って脱水を防ぎながら体の回復を待つことです。

ウイルス性や軽症の細菌性など、多くの胃腸炎は自然に治癒する傾向があり、適切なケアが回復を助けます。



水分補給

脱水を防ぐには、水やお茶だけでなく塩分と糖分を含んだ水分が必要です。
脱水の兆候がある場合や、子ども・高齢者は、点滴と同等の効果がある経口補水液を、健康な成人はスポーツドリンクでも構いません。
嘔吐を誘発しないよう、一度に大量に飲まず、スプーン1杯程度を5〜10分おきにこまめに摂取しましょう。

食事

脱水と嘔吐が落ち着いていれば、早期に食事を再開しましょう。
おかゆやうどんなど消化のよいものを選び、脂肪や糖分の多いものは避けるのが安心です。
乳児の場合、母乳やミルクは薄めずにいつも通り与えてください。
母乳は下痢の軽減に役立つとも言われています。

治療薬

ウイルス性胃腸炎に特効薬はなく、対症療法が中心です。
下痢は病原体を外に出す反応でもあるため、無理に止めると逆効果になることがあります。
自己判断で市販薬を使わず、医師の判断を仰ぎましょう。




【よく処方される薬と注意点】

分類薬品名成分名効果と注意点
制吐剤モティリウムドンペリドン吐き気を抑え、水分や食事が摂れるように補助します。
止瀉薬ロペラミドロペラミド激しい下痢を止め、消耗を防ぎます。
病原体の排出を妨げる恐れがあるため、発熱や血便がある場合は原則使用しません。
整腸剤ビオフェルミンビフィズス菌腸内環境を整え、下痢の期間を短縮する効果が期待できます。
抗生物質ホスミシンなどホスホマイシンウイルスには効きません。
細菌性であっても、軽症であれば使用しないケースがほとんどです。





まとめ

まとめの見出し画像

感染性胃腸炎は感染力が強い病気ですが、正しい知識と対策でうつるのを防げます。

予防にはアルコールではなく次亜塩素酸ナトリウムによる消毒と、徹底した手洗いが重要です。

万が一発症した場合は、脱水予防を最優先にし、自己判断での下痢止め使用は避けて安静に過ごしましょう。

症状が治まった後もしばらくはウイルスが排出されるため、手洗いを継続し、大切な人を守りましょう。



Q&A

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Q
胃腸炎の時、下痢止めを飲んでもいいですか?
A

感染性胃腸炎の場合、強い下痢止めの使用は推奨されない場合が多いです。
下痢を薬で無理に止めてしまうと、病原体が腸管内に滞留して症状の悪化や回復の遅延を招く恐れがあります。
市販薬を安易に使用せず、医師の指示に従いましょう。

Q
ノロウイルスはアルコール消毒で効きますか?
A

アルコール消毒はノロウイルスに効果がないため、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)を用いた消毒が必要です。
吐瀉物処理には0.1%液(1000ppm)、ドアノブなどの環境清拭には0.02%液(200ppm)を使い分け、換気を十分に行いましょう。



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